東京パラ水泳日本代表 南井 瑛翔選手×中村ブレイス パリパラを見据えたトレーニング用義足製作プロジェクト始動
近畿大学(大阪府東大阪市)体育会水上競技部所属で、東京パラリンピック水泳日本代表の南井 瑛翔選手は、令和6年(2024年)に開催されるパリパラリンピックを見据えた筋力強化のため、義手や義足等の製作を手掛ける中村ブレイス株式会社(島根県大田市、以下中村ブレイス)の協力のもと、トレーニング用義足を製作します。令和4年(2022年)12月2日(金)、南井選手が中村ブレイス本社を訪問し、義足の型取り等を行います。完成は令和5年(2023年)3月末頃を予定しており、水泳のさらなる競技力向上をめざします。
【本件のポイント】
●東京パラリンピック水泳日本代表の南井 瑛翔選手が中村ブレイスとトレーニング用義足を製作
●義足を付けることで、足に効率的に負荷をかけることができる水中トレーニングが可能になる
●リオパラリンピック水泳日本代表の一ノ瀬 メイ氏の紹介で今回のプロジェクトが実現
【本件の内容】
南井選手は、先天性の左足欠損により、くるぶしから先がありません。今回、中村ブレイスで製作する義足を使用してトレーニングを行うことで、体の左右の筋肉バランスを整えることができるだけでなく、より効果的な筋力トレーニングが可能になり、水泳の競技力向上の一助となります。
中村ブレイスは、創業当時から現在まで、世界遺産石見銀山の地で義肢装具や人工補正具等の医療用具を製作してきました。製品は日本だけでなく世界でも使用されています。
以前、中村ブレイスの創業者で本学OBの中村 俊郎氏が、リオデジャネイロパラリンピック水泳日本代表の一ノ瀬 メイ氏(本学体育会水上競技部OB)にトレーニング用の義手を提供したことがあり、一ノ瀬氏の紹介で、南井 瑛翔選手のトレーニング用義足を製作することになりました。令和4年(2022年)12月2日(金)、製作にあたり、南井選手が中村ブレイス本社にて義足の型取り等を行います。完成は令和5年(2023年)3月末頃を予定しています。
これらのサポートを受け、南井選手は令和6年(2024年)に開催されるパリパラリンピック出場を目指します。
【訪問概要】
日時 :令和4年(2022年)12月2日(金)13:30~15:00
場所 :中村ブレイス株式会社
(島根県大田市大森町ハ132、
JR山陰本線「大田市駅」からバスで約25分)
出席予定:中村ブレイス株式会社
専務取締役 中村 哲郎
大森 浩己
那須 誠
近畿大学体育会水上競技部
コーチ 貝桝 晴哉
選手 南井 瑛翔
近畿大学体育会水上競技部OB
リオデジャネイロパラリンピック水泳日本代表 一ノ瀬 メイ氏
【南井 瑛翔選手 コメント】
東京パラリンピックを経験して、世界のレベルは高いと実感し、今以上に速くなるには何を強化すればいいか考えた時に下半身の強化が必要だと考えました。そんな時にお話をいただき、義足を着けることで、今まで鍛えられなかった筋肉が強化できると思うので、すごく楽しみです。
【南井 瑛翔選手 プロフィール】
南井 瑛翔(ミナイ アキト)
近畿大学経営学部2年、体育会水上競技部
平成14年(2002年)10月15日生まれ(20歳)
滋賀県守山市出身
平成30年(2018年)比叡山高等学校に入学
令和3年(2021年)近畿大学経営学部に入学
<主な成績>
第37回日本パラ水泳選手権大会
50mフリー優勝、100mフリー優勝、100mバタフライ優勝
2021ジャパンパラ水泳競技大会
50mフリー優勝、100mフリー優勝、100mバタフライ優勝
東京パラリンピック水泳
100mフリー、100mバタフライ出場
2022マデイラ世界選手権
50mフリー、100mフリー、100mバタフライ、200m個人メドレー出場
2022ジャパンパラ水泳競技大会
50mフリー優勝、100mフリー優勝、100mバタフライ優勝、400mフリー優勝
【中村ブレイス株式会社】
所在地 :島根県大田市大森町ハ132
代表者 :代表取締役 中村 宣郎
設立 :昭和49年(1974年)12月
資本金 :2,000万円
事業内容 :オリジナル義肢装具の開発など
ホームページ:http://www.nakamura-brace.co.jp
【関連リンク】
近畿大学
https://www.kindai.ac.jp/