玄米・雑穀米に興味がある人89.1% 食べる理由は「健康によさそう」「食物繊維がとれる」 取り入れたいけれど、白米LOVEの夫がいやがる!?
長引くコロナ禍の影響で、私たちのくらしは大きく変化しました。オレンジページが1361名を対象に行った食生活に関するアンケートによると、以前よりも「健康意識が高まった」という人が72.1%に上りました。そんな食生活における変化を、今回は主食であるお米にスポットをあてて調査しました。お米の選び方を見てみると、2000年代はじめのころに比べて、栄養価の高い玄米・雑穀米に興味を持っている人が増えていることがわかりました。玄米・雑穀米を選ぶ理由や、外食でお米を選ぶときはどうしているかなど、さまざまな角度から今どきのお米事情を探りました。
ダイジェスト
玄米・雑穀米に興味のある人、購入している人が増加中!
食べる理由は「健康によさそう」「食物繊維がとれる」
取り入れたいけれど、白米LOVEの夫がいやがる!?
今回の調査で、「玄米・雑穀米に興味がある」人の割合は89.1%と非常に高く、実際に玄米・雑穀米を購入している人も43.9%で半数近くいました。2004年調査の29.4%と比べると、なんと14.5ポイントも玄米・雑穀米を購入している人がアップしています。少し前まで「ヘルシーだけど堅くて食べにくい」というイメージがあった玄米や雑穀米ですが、思った以上に食卓に浸透しているようです。
食べる理由は「健康によさそう」「食物繊維がとれる」
玄米・雑穀米を食べはじめた理由は、1位「健康によさそう」70.7%、2位「食物繊維が摂取できる」63.5%、3位「栄養バランスを整えたい」58.0%と、健康を意識した回答が上位に。実際に、「どうせ食べるなら栄養素が多いものを食べたい」(50代・フルタイム)、「主食を玄米・雑穀米にするだけで、ビタミンがとれるのがいい」(50代・自営)など、玄米・雑穀米の栄養を期待しているコメントが寄せられました。
こうした声の背景としては、「家族の栄養がきちんととれているか心配」(71.0%)していることが挙げられるようです。自分なりに栄養に気をつけながら献立を考えているものの、「バランスよく食材を使えているか、自信がない」(50代・専業主婦)という人が多く、手軽に栄養バランスを整えられる玄米・雑穀米の利用につながっていると推測できます。
取り入れたいけれど、白米LOVEの夫がいやがる!?
今回の調査では、「もっと玄米・雑穀米を食べる頻度を増やしたい」(74.0%)という思いがあるのに対し、「家族がいやがる」(40代・フルタイム)、「夫が白米のほうが好き」(30代・フルタイム)、「子どもには、堅くて食べにくいみたい」(30代・専業主婦)など、家族が好まないというコメントも目立ちました。また、「家で玄米を炊くと給水時間が長かったりして手間がかかる」(20代・専業主婦)、「自宅の炊飯器では、玄米を上手く炊けない」(50代・フルタイム)などの理由で、自宅では玄米を炊かないという人も。その影響か、「週3日くらい外食でのランチで食べている」(30代・パート)、「外食でごはんが選べるときは玄米にする」(50代・パート)のように、外食では玄米・雑穀米を選ぶ人が半数以上の53.3%に上りました。
いっぽうで、日常的に玄米を食べている人からは、「香ばしい」「白米より甘みがある」「かみごたえがある」「腹持ちがいい」など、味わい深いおいしさにハマったという声が多数。「カレーに合う!カレーのときは必ず玄米です」(50代・フルタイム)、「玄米の香ばしさを生かして炒飯にするとおいしい!白米派の夫にも好評」(40 代・フルタイム)のように、調理方法を工夫している人もいました。
おいしくて栄養豊富な玄米・雑穀米。食物繊維やビタミンE、ビタミンB1などの栄養素を多く含んでいて、「食事の栄養バランスが心配」という気持ちにこたえてくれる、ぴったりの食材です。いつも食べている白米と置き換えるだけなので、無理なく続けられる点も魅力。毎日の献立作りに、ぜひ気軽に取り入れてみたいですね。
Produced by FANCL Corporation
アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1361人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2021年8月3日~8日
●「オレンジページくらし予報」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。
●『オレンジページ』について
失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊35周年を迎えた生活情報誌。30~40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。発行部数=283,167部(2020年印刷証明付発行部数)。