【大和文華館】 「祈りと救いの仏教美術」展を開催します

 近鉄グループの文化事業である大和文華館では、8月27日(金)から10月3日(日)まで、「祈りと救いの仏教美術」展を開催いたします。
インドで生まれ、中国から日本へ伝来した仏教は、やがてこの地の、緑深い山々や、苔むす巨岩に降臨する神々と融合して、人々の信仰世界を彩り豊かなものにしていきました。
本展では、この国の風土に根付き、長い間、人々の祈りを受け止めてきた仏教美術を展示します。仏教美術といえば、平安時代の高貴な人々が、善美を尽くして整えた壮麗な仏像や仏画などが思い浮かびますが、本展では、中世の仏教版画や、江戸時代の大津絵など、庶民も含め、より広い層にわたる人々の心の支えとなっていた、祈りの造形もあわせて展示します。
過去から現在まで、多くの人々の、救済を求める真剣なまなざしが注がれてきた絵画や工芸品。その作品のひとつひとつにこもる、信仰の温もりを感じていただければ幸いです。

文殊菩薩像(部分)
吉祥天像

〈1〉展覧会について 
1.名称   祈りと救いの仏教美術
2.会期   2021年8月27日(金)~10月3日(日)
3.休館日  毎週月曜日(ただし9月20日〈月・祝〉は開館し、
       翌21日〈火〉が休館)
3.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
4.入館料  一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料
5.主催   大和文華館
6.出陳品数 51件 うち国宝1件、重要文化財6件

主な展示作品  ●=国宝 ◎=重要文化財
 仏教東漸 教えを伝える形とことば
  ◎常暁請来目録 平安時代
  ●一字蓮台法華経 平安時代
  ◎銅板地螺鈿花鳥文説相箱 平安時代
 仏と神に護られて
  ◎笠置曼荼羅図 鎌倉時代
  ◎柿本宮曼荼羅図 鎌倉時代
  ◎日吉曼荼羅図 鎌倉時代
  ◎刺繍五髻文殊菩薩像 鎌倉時代
  ・文殊菩薩像 鎌倉時代
  ・十五鬼神図巻 鎌倉時代
  ・子守明神像 南北朝時代
 祖師と高僧のおもかげ
  ・法然上人絵伝断簡 鎌倉~南北朝時代
 江戸時代の巷の信心
  ・聖徳太子像 仙厓筆 江戸時代
  ・雷と奴図(大津絵) 江戸時代
 数に祈りをこめて 仏教版画の世界
  ・吉祥天像(浄瑠璃寺吉祥天像納入品) 鎌倉時代

〈2〉会期中のイベントについて
1. 特別講演「大和文華館仏教美術コレクション再考 
       ―十五鬼神図巻と日吉曼荼羅―」        
(1)日時・場所 2021年9月19日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師    東京国立博物館研究員 古川攝一氏

2. 日曜美術講座「童子経の絵画――救済される子どもたち」 
(1)日時・場所 2021年9月12日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師    大和文華館学芸部長 泉万里

3. 講座 美術の窓 連続講座「広重―風土と旅情を描くー」
第3回「広重 三大揃物の二『木曾海道六拾九次』」
(1)日時・場所 2021年9月5日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師    大和文華館 館長 浅野秀剛

4. スライドによる展覧会解説 
(1)日時・場所 毎週土曜日午後2時から講堂にて
(2)解説    大和文華館 学芸部

※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。
※講堂の最大定員を70名(先着順)とします。      

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公益財団法人 大和文華館
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