「寝るときブラ」派に世代差くっきり! 20代78%、30代58%、40代38% 「災害時にすぐ避難できるように」という声も多数
コロナ禍でおうち時間が増え、アパレル業界では、リラックス感のある服やルームウェアなど、着ごこちのよいアイテムが売れているそう。こうした傾向は、つけごこちがより問われる「ブラ」にも表れているのではと考え、「大人のブラ事情」について調査を行いました。その結果、ふだんのブラは「ノンワイヤーブラ」や、タンクトップなどにブラ機能を持たせた「カップつきインナー」など、締めつけ感の少ないブラをつけている人の総数が半数を超え、快適性を重視していることが明らかに。また、「寝るときにブラをする」のは若い世代では「当たり前」になっているほか、「災害時に避難しやすい」から着用するという意見が多く、自然災害などに備えるマインドも垣間見えました。
ダイジェスト
日中は「ノンワイヤーブラ」や「カップつきインナー」などらくなブラを着用する人が半数以上
「寝るときブラ」派に世代差くっきり! 災害時を意識する声も多数
日中は「ノンワイヤーブラ」や「カップつきインナー」などらくなブラを着用する人が半数以上
さまざまな種類のブラがあるなか、いちばん頻繁につけているのはダントツで「ワイヤーブラ」41.8%。理由としては、「しっかりホールドして、服のラインもきれいに出るから」(40代・パート)など、つけた時の安定感や機能性を重視している人が多いよう。なかには、「おもに仕事の日に使用。一種の鎧のようなもの。背筋が伸びる感じがするので」(50代・フルタイム)のように、気持ちまで引き締まるからという声もありました。
その一方で、「ノンワイヤーブラ」「カップつきインナー」「スポーツブラ」など締めつけ感の少ないブラを一番よくつけている人の総数は51.6%と半数以上に。また、持っているブラの種類を調べてみると、「ノンワイヤーブラ」「カップつきインナー」は3人に2人が所持していることも判明。「ノンワイヤーは長時間つけていてもラクなのが好き」(40代・フルタイム)、「汗をかいてもムレにくい」(30代・商工自営)など、つけごこちや快適性を重視するときに選ばれていることがわかりました。
寝るときにもブラを着用している理由は、「胸の形がくずれるのを予防したい」(20代・アルバイト)という美容目的が多いものの、それ以外に「朝の着替えがラク」(20代・学生)、「パジャマだけだと寒いので」(40代・専業主婦)といった、時短や保温性を求めている人も。注目すべきは、「災害対策」という人が思いのほか多かったことです。「地震などのときにそのまま避難できるように」(30代・パート)、「災害などが多いので、着の身着のままで避難しても大丈夫なようにブラをつけている」(50代・パート)など、就寝時に災害があったときに備えて着用しているという声が目立ち、大きな地震や豪雨など、災害に見舞われやすい、今の日本らしい「ブラ事情」が浮かび上がりました。
女性たちは、いくつか持っているブラのなかから、その日の気分に合わせてブラを選び、着用しています。何気なく選んでいるはずのブラですが、「ノンワイヤーブラ」や「カップつきインナー」を選ぶのは、コロナ禍によって家で過ごす時間が長くなった影響が感じられ、「寝るときブラ」をする人たちの声には、自然災害に備えたいという気持ちが見え隠れしています。ブラには、時代やマインドが現れていると感じる調査でした。
アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1644人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2020年12月5日~9日
●「オレンジページくらし予報」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。
●『オレンジページ』について
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