『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』の安彦良和が、 中東の火薬庫「クルディスタン」を舞台に描く 冒険活劇の初期傑作、ついに電子化!

2019-04-03 09:30

文藝春秋電子書籍編集部は、漫画家・安彦良和のコミック『クルドの星 上・下』を電子書籍として配信いたします。2019年4月5日(金)より、各電子書店にて順次配信開始です。

アニメーターとして『機動戦士ガンダム』を手掛けた安彦良和は1979年、満を持して漫画家に転向する。そしてデビュー作『アリオン』に続く2作目として少年誌に発表したのが、この『クルドの星』だ。徳間書店、学習研究社、中公文庫、チクマ秀版社と版元が変わりつつも4回にわたってコミック化された初期傑作の一つ。しかし、長らく絶版状態が続き、ファンの間では幻の作品として復刊が待ち望まれていた。

舞台となるのは、トルコ辺境の地クルディスタン。日本人の父とクルド人の母を持つ真名部ジローは、生き別れになった母からの手紙に導かれ、10年ぶりにトルコを訪れる。しかし、その手紙はジローをおびき寄せるために、クルド武装ゲリラで「鉄の腕」(デミレル)の異名を持つカシムが出したものだった。ジローはクルド人ゲリラとトルコ治安軍との対立に巻き込まれ、クルディスタンへと逃れる。部族が潜む秘密の洞窟でジローが出会ったのは、同じ「ジロー」という名を持つ不思議な少年だった──。

自分が族長の血を引くことを知ったジローは、クルド人のリーダーとしてトルコ治安軍との戦いに身を投じていく。そんな戦闘のなか、行方不明の両親がノアの方舟伝説の地、アララト山にある秘密施設に関わっていたことが判る。そこでは人類誕生へとつながる「進化の鍵」を密かに研究していた。母と逢うために、そしてすべての謎を解くために、ジローは厳寒のアララト山へと向かう──。

クルディスタンは今も国際政治の狭間で翻弄され、戦禍の中にある。しかし、トルコ軍の弾圧にも、サダム・フセインの化学兵器にも、イスラム国のテロにも、アサド政権の空爆にも屈しないクルドの人々。安彦良和ならではの血湧き肉躍るアクションシーンと共に、クルド人の不屈の魂の淵源にも触れることもできる一冊だ。

書誌情報■

書名:クルドの星 上
詳細URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692062400000000000Q
販売価格:600円(税込)

書名:クルドの星 下
詳細URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692062500000000000T
販売価格:600円(税込)

著者:安彦良和
配信日:4月5日
主要販売電子書店:Kindleストア、Apple Books、楽天Kobo、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店

著者プロフィール■

安彦良和(やすひこ・よしかず)
1947年、北海道紋別郡遠軽町生まれ。弘前大学中退後、虫プロダクションを経て、フリーのアニメ作家として活躍。『勇者ライディーン』『機動戦士ガンダム』などを手掛ける。1979年、『アリオン』で漫画家デビュー。日本の古代に題材をとった『ナムジ』『神武』『蚤の王』、明治以降の近現代史の裏面を描いた『虹色のトロツキー』『王道の狗』『天空の血脈』、西洋史が舞台の『ジャンヌ』『イエス』『我が名はネロ』など著書多数。代表作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は累計1000万部を超える大ヒットとなった。

クルドの星 上
クルドの星 下 
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