廃棄物発電プラントの設備更新工事を受注(台湾向け)
株式会社タクマ(本社:兵庫県尼崎市、社長:南條博昭)はこのたび、台湾で廃棄物処理事業を行う達和環保服務股份有限公司(以下、「達和社」)が設立するSPCより、廃棄物発電プラントの主要設備であるストーカの更新工事を受注いたしました。
台湾では1980~2000年代にかけて廃棄物発電プラントが整備され、当社も1992年から2001年にかけて4件のプラントを納入しました。現在、稼働後20年を経過したプラントが増加し、老朽化に伴う施設更新や基幹改良のニーズが高まっています。
今回設備更新工事を行う鹿草廃棄物発電プラントは、当社が2001年に納入し、達和社が20年間の運営事業を受託、家庭ごみを中心とした廃棄物の収集・処理と、廃棄物のエネルギーを有効利用した最大28,000kWの発電事業を行っています。このたび、達和社が引き続き20年間の運営を受託し、継続稼働のために施設の基幹改良工事を行います。
当社は、グループ会社である台湾の臺田環工股份有限公司(Taiden Environtech Co., Ltd.)と連携し、主要設備であるストーカや自動燃焼装置(ACC)の設計・機器供給と据付・試運転SVを行います。施設の長寿命化に加え、ACCにより廃棄物の安定処理と高効率発電による売電収入の向上に貢献します。
台湾では施設の更新、基幹改良需要、新興国では人口増加に伴い廃棄物発電施設の整備が進むなど、今後、海外での廃棄物処理の需要は高まるものと見込まれています。当社はこれからも、お客さまやその国々に必要とされる廃棄物発電プラントやバイオマス発電プラントのご提供を通じて、ESG課題(※1)でも掲げる気候変動対策への貢献、資源・環境保全を図り、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
(※1)当社のESGへの取り組みについて
事業概要
発注者 達和鹿草環保股份有限公司(TA-HO LU-TSAO ENVIRONMENT CO., LTD)※達和環保服務股份有限公司が設立するSPC
工事内容 ストーカ更新工事(ストーカ・ACCの設計・機器供給と据付・試運転SV)
契約期間 2021年12月~2024年11月
施設概要
施設名 嘉義縣鹿草垃圾焚化廠(台湾)
竣工年月 2001年12月
処理能力 ストーカ式焼却炉 900t/日(450t/24h×2炉)
発電出力 28,000kW