「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」キャンパス内の学生経営ラーメン店 2代目経営者決定
近畿大学(大阪府東大阪市)は、令和3年(2021年)10月から、学生飲食店起業支援プロジェクト「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」を実施し、東大阪キャンパス内で在学生がラーメン店を経営しています。1代目の店舗は、大変好評のうちに当初の予定通り令和5年(2023年)3月末で出店期間満了となり、4月からは2代目の経営者が新たな店舗を運営します。
次期経営者を決める選考会を経て、総合社会学部総合社会学科3年 村上 黎一郎さんが2代目の経営者として決定しました。
【本件のポイント】
●「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」2代目の経営者が決定
●令和5年(2023年)4月から2代目となる総合社会学部3年生が営業を開始
●本学学生が実際にラーメン店を起業・経営することで、実践的な飲食店経営を学ぶ
【本件の内容】
学生飲食店起業支援プロジェクト「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」は、本学学生が実際にラーメン店を起業・経営することで、実践的な飲食店経営を学び、卒業後の事業展開や新たな起業を目指すことを支援するものです。本プロジェクトの実施を通じて、大学全体で学生の起業家精神を醸成することを目的としています。
2代目として出店する学生を決めるため、令和4年(2022年)12月5日(月)に、選考会を実施しました。学内公募で選出された3名の学生が参加し、一次審査の試食では、考案したメニューの麺・スープ・具材の味とバランス、コストパフォーマンスなどを審査しました。また、二次審査では、事業計画についてのプレゼンテーションを行い、独創性、計画性、学生食堂としての需要、熱意などを総合的に審査しました。
厳正な審査の結果、2代目の経営者は、総合社会学部総合社会学科3年 村上 黎一郎さんに決定しました。村上さんは、試食審査では魚粉が効いた塩だれのまぜそばを提供し、コストパフォーマンスと具材のバランスが評価されました。また、プレゼンテーションでは、顧客の姿を具体的に描くことができており、経営者としてチームを引っ張る力や姿勢、情熱、求心力が高く評価されました。
今後、村上さんは、食品衛生責任者資格の取得や営業許可の取得、個人事業の開業届出など、開店に向けた準備を進め、令和5年(2023年)4月から営業を開始する予定です。
【2代目経営者のコメント】
総合社会学部総合社会学科 3年 村上 黎一郎さん
私たち2代目「近大をすすらんか。」は、『近大を夢で溢れさせる』というビジョンのもと、『人を思い続ける』経営を行います。私自身がサッカーをしていたので「本田圭佑さんのツイートで話題となった2000円のコラボラーメンを作る」や、「すすらんか。の知名度アップを目指し、カップ麺を販売する」など、やりたいことは他にもたくさんあります。一緒に働くメンバーには、近畿大学で良かった、「近大をすすらんか。」で働いて良かった、と言ってもらえるようなチーム作りを目指し、お客様には、味・スピード・サービスにこだわりをもって、私たちの「全力」をお届けしたいです。
【「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」プロジェクト】
<実施概要>
店舗のジャンルは学生の人気メニューであるラーメンに限定。プロジェクト応募の条件は近畿大学の学生であることで、採択された場合は、食品衛生責任者資格、営業許可の取得、個人事業の開業届出など、開店に必要な準備を学生自身で行います。
大学は、店舗の初期設備およびプロジェクトとして継続的に使用する備品の用意、ガス、水道料金などを負担し、学生は、電気代、共益費、運営に必要な調理器具類、消耗品費、原材料費、人件費などを自己負担します。出店期間は原則1年間とし、四半期毎に決算報告を実施。2期連続で赤字経営となった場合は原則撤退とします。
経営者となる学生は1年ごとに毎年学内公募し、事業計画書の提出や面接、ラーメンの味の審査により決定します。
<アドバイザー>
現在アメリカ・ボストンで、大行列ができるラーメン店「Tsurumen Davis」を経営する本学卒業生、大西 益央氏(平成12年(2000年)商経学部卒業)がアドバイザーに就任し、本プロジェクトに挑戦する学生のサポートを担当しています。
●大西 益央(おおにし ますお)氏 プロフィール
大阪市生まれ。平成12年(2000年)、近畿大学商経学部経営学科卒。
平成19年(2007年)に大阪市鶴見区でラーメン店「鶴麺」をオープンし、平成22年(2010年)2号店「らぁ麺Cliff(現「Tsurumen」)」をオープン。2店舗を大阪屈指の人気店に育てた後、平成30年(2018年)4月に米・ボストンで「Tsurumen Davis」を開店。最低気温マイナス10℃以下にもなる極寒の土地で、1時間待ちの行列を作る超人気店となる。「いまボストンで最も熱いレストラン」第1位を3カ月連続獲得。1日の営業時間は2時間限定、オープンから1000日限定の営業など、飲食店らしからぬ独自の"仕事幸福論"でも注目を集める経営者。「Boston Magazine」誌の「Best of Boston 2019」受賞。
<「近大をすすらんか。」営業実績>
売上:令和3年(2021年)10月~令和4年(2022年)3月 6,287,650円
令和4年(2022年)4月~令和5年(2023年)1月 12,417,550円
合計(令和4年(2023年)1月31日現在) 18,705,200円
杯数:令和3年(2021年)10月~令和4年(2022年)3月 7,413杯
令和4年(2022年)4月~令和5年(2023年)1月 22,270杯
合計(令和5年(2023年)1月31日現在) 29,683杯
【関連リンク】
近畿大学
https://www.kindai.ac.jp/