【岡山理科大学】卒業生の宗海さんが製品化に携わったジンジャーワイン発売 倉敷市のワイナリー
岡山理科大学理学部の卒業生で、倉敷市のふなおワイナリー有限会社の従業員、宗海(そうかい)ナミさんが製品化に携わったショウガの風味豊かな「ジンジャーリッチワイン」(甘味果実酒、375㍉㍑)が今月、発売されました。ホットワインとしてグラス販売もされ、「ショウガの香りが効いていて、おいしいし体が温まる」などと好評です。
宗海さんは2022年、理学部臨床生命科学科卒業。1年次からワインプロジェクトプログラムを履修して、ワインづくりを学びました。その経験を生かして、卒業後、理大と提携している同ワイナリーに入りました。「学科では、あるタンパク質が脳に与える影響を研究しました。分析という作業が大好きなんです」と宗海さん。
ふなおワイナリーでは今年、創立20周年を迎えることから「周年にふさわしい新商品を」と検討。たまたま岡山県内の農場から大量のショウガが入手可能となったこともあって、これをワインに使えないかとなり、製品化を担当したのが宗海さんです。
昨年秋から着手し、まずベースのワインにショウガエキスがなじむかどうかを確認し、リンゴ酸やグラニュー糖、レモン果汁、ハチミツなどを加えて試行錯誤を重ねました。それぞれの量を替えてみながら、香りなどを分析。会社のスタッフの意見も聞きながら、2カ月がかりで商品化にこぎつけ、約2400本を製造しました。
宗海さんは「他にない満足できるいいものができました。冬場はホットワインで、夏場も冷やして飲めばさっぱりとした味が楽しめます。料理にも使えますよ」と自信作に胸を張ります。岩瀬吉晴代表取締役は「彼女がコツコツと熱心に取り組んでくれた成果です。おかげで売れ行きは好調です」と笑顔で話しています。
1本990円(税込み)。倉敷市船穂町水江611-2のふなおワイナリーと、倉敷美観地区・アイビースクエアの同社直営店で販売。直営店ではホットワインをグラス販売(1杯600円)しており、人出の多い土曜・日曜には1日30~40杯が出るそうです。