猛暑対策に“冷え”を見える化し、選ばれる製品へ!「保冷・保温バッグ」の温度保持試験のご案内

一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下、ニッセンケン)では、近年需要が高まる保冷・保温機能付きバッグの温度保持性能を可視化する試験を実施しています。試験結果はご希望に応じて、グラフ化されたデータとしても提供可能です。

気温上昇とともに高まる雑貨への機能性付加ニーズ

近年、日本の平均気温は上昇傾向にあります。気象庁の「気候変動監視レポート」によれば、2024年の日本の年平均気温偏差は+1.48℃で、統計開始以来最も高い値を記録しました。

このような気温上昇を背景に、消費者の暑さ対策への関心が高まり、衣類だけでなく、保冷・保温機能を持つ雑貨製品の需要が拡大しています。特に、アウトドア、通勤、子育てといった日常生活のさまざまなシーンで、飲料や食品を適切な温度で持ち運ぶための「保冷・保温バッグ」に対するニーズが増加しています。消費者は製品選択の際、具体的な温度保持性能を重視する傾向が強まっており、機能性の明確な裏付けが求められています。

全国のアメダス地点で観測された猛暑日の地点数の積算(気象庁「気候変動監視レポート」より)

こうした状況を受け、ニッセンケンでは、保冷・保温バッグの温度保持性能を客観的に評価し、数値化する試験サービスの提供により、メーカーや小売業者の皆様が消費者の信頼を得るためのサポートを行っています。

保冷性・保温性試験概要

【対象製品】保冷・保温機能付きバッグ、マグボトル など
【使用試料】製品1個
【試験方法】以下の手順で実施します(保冷・保温機能付きバッグの場合):
      1. 指定の温度に調整した水入りペットボトル(500ml)を2本準備
      2. 1本を試験対象のバッグに収納し恒温槽内に設置、
       もう1本はそのままの状態で恒温槽内に一定時間(例:35℃×3時間)設置
      3.両方のペットボトル内部の水温変化を経時で測定
【試験環境】-20℃~40℃までご希望に応じて設定 ※40℃以上は要相談
【試験時間】ご希望に応じて設定(例:3時間、6時間など)

本試験の特徴

・保冷・保温どちらの製品にも対応可能です。
・目的や想定シーンに応じた試験環境のカスタマイズが可能ですのでご相談ください。
・グラフ付きレポートで説得力のある販促ツールとしてもご活用いただけます。
・製品開発や競合比較にも利用可能な、客観的なデータをご提供いたします。

槽内での試験の様子(ペットボトル2本のうち1本を保冷バッグに収納し、それぞれに温度センサーを取り付けて温度変化を測定)
試験結果はグラフでのご提出も可能

ニッセンケンの機能性試験

ニッセンケンでは、保冷性・保温性試験以外にも、生地に付加されたさまざまな性能を測定する機能性試験を実施しています。
<機能性試験の一例>
・紫外線遮蔽率/太陽光遮蔽率
・遮光性
・吸水性
・透湿性
・遠赤外線放射特性
・吸湿発熱性
・接触冷感/熱伝導率
・通気性
・防透け性
・汗染み防止
・速乾性
・保湿性  など

試験の実施条件や費用の目安、自社製品での試験可否など、導入前の段階でのご相談も承っております。まずはお気軽にお問い合わせください。

本試験に関するお問い合わせ先

最寄りの各事業拠点にお気軽にお問い合わせください。
https://nissenken.or.jp/contact/

一般財団法人ニッセンケン品質評価センターとは

ニッセンケンは、1948年の設立以来、繊維製品を中心とした「試験・検査」を通じて、製品の安全性や機能性を評価し、日本と世界のものづくりを支えてきました。現在では、世界最先端の安全基準「エコテックス®認証」において、アジア地域で唯一の認証機関でもあります。

繊維関連の各種試験に加え、抗ウイルス性能の評価、香粧品検査、海外市場への進出支援、さらには品質やサステナビリティを軸にしたブランディング支援まで、幅広い領域に対応。「品質課題のソリューションパートナー」として、企業や製品の新たな価値創出を支援しています。

設立日:1948年12月6日
本社所在地:〒111-0051東京都台東区蔵前2-16-11
代表者:理事長 駒田 展大
ウェブサイト:https://nissenken.or.jp/
事業内容:繊維製品、それに類する製品及び健康と安全性に係わる製品の試験、分析、解析
     エコテックス®国際共同体加盟機関
     厚生労働省登録試験検査機関
     JNLA登録試験事業者

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