サイバーリンク、AI 顔認識技術 FaceMe® が 最新の NIST Wild 1E-4 テストにおいてさらにランクを向上
台湾 台北(2019年7月11日)CyberLink Corp.(5203.TW)(本社:台湾新北市、以下 サイバーリンク)は、AI 顔認識エンジン「FaceMe®」がアメリカ国立標準技術研究所(NIST)が実施した「WILD 1E-4」カテゴリーの最新の顔認証技術ベンチマークテスト(FRVT)の結果において、上位にランクインしたことを発表しました。FaceMe® は今回のベンチマークテストで 97.02% の本人認識率を達成し、世界 12 位にランクされました。WILD 1E-4 テストは、スマートリテール、スマートサーベイランス、スマートシティのシナリオにおけるユースケースを反映しています。FaceMe® の卓越した性能は、幅広い IoT / AIoT エッジデバイスへの実装においての優れた信頼性と精度を実証しています。
NIST のベンチマークテスト(FRVT)は、世界中から開発チームが参加する、顔認識アルゴリズムの世界をリードするベンチマーク機関としての役割を果たしています。WILD 1E-4 データセットは、監視カメラの映像や写真から構成されており、様々な撮影アングル、暗い照明、部分的に覆われた顔など、実際の想定される状況を網羅しています。様々な状況下の画像によって、システムが個人を正確に識別することを要求されるであろう現実世界のユースケースをシミュレートします。
2019年7月に発表された最新の NIST レポートでは、FaceMe® は 97.02% の本人認識率(2.98%FNMR /本人拒否率)を達成しました。NIST ベンチマークを提出している全世界のチームの中で サイバーリンクの FaceMe® チームは、1 位のチーム*1 との差わずか 0.27% で 12 位にランクし、FaceMe® が世界クラスの顔認識エンジンであることを証明しました。
サイバーリンク最高経営責任者 (CEO) ジャウ・ホァン博士 (Dr. Jau Huang) は以下のようにコメントしています。「FaceMe® は発売以来、NIST や MegeFace Challenge などの主要な顔認証コンペティションにおいて素晴らしい成果を上げてきました。その結果、FaceMe® は世界クラスの信頼性、正確性、パフォーマンスを実現し、顔認識業界における世界的なリーダーシップを証明しています。WILD 1E-4 テストは実際のシナリオを反映しているため、このテストの結果により、システムインテグレーターと開発者は、スマートサーベイランスとスマートリテールのシナリオへ実装するための、正確で信頼性の高い顔認識技術を選択することができます。」
FaceMe® は、Windows、Linux、Android、iOS の各オペレーティングシステムにわたって、エッジコンピューティングプラットフォームへの柔軟な統合を実現する、高速で正確な顔認識 SDK を提供します。発売以来、サイバーリンクはスマートリテール、スマートバンキング、スマートサーベイランス、スマートロボットなどのさまざまなソリューションに FaceMe® を展開するため、100 以上の世界中の顧客と協力してきました。FaceMe® は NIST テストのほかにも、ワシントン大学主催の MegaFace Challenge では 本人認識率 98.41% を達成し、12 位にランクされています。
*1 ランキングは 2019年7月3日 に発表された FRVT 1:1 テスト結果に基づいています。本テストでは、各チーム/ベンダーは最大 2 つの顔認識アルゴリズムを提出できます。サイバーリンク FaceMe® は、WILD 1E-4 カテゴリーにおいて 2.98% の FNMR(本人拒否率)を達成し、アルゴリズムとして 17 位、チーム/ベンダーとして 12 位にランクされています(2 つのアルゴリズムを提出したベンダーも 1 つのチーム/ベンダーとしてカウントされます)。1 位は「Hikvision」が FNMR(本人拒否率)2.71% を達成し、サイバーリンク FaceMe® との差は 0.27% でした。
■サイバーリンク株式会社について
1996年に設立。台湾に本社を置くコンピュータ・ソフトウェアメーカーです。 デジタルメディアの作成、再生、共有などのアプリケーションの開発を行っており、欧米をはじめ世界各国で、一般ユーザーに高解像度映像の再生、簡単かつプロ並みのビデオ、写真編集の体験を提供しています。
日本法人であるサイバーリンク株式会社は、1998年に設立。日本のマーケットに向け、マルチメディア関連ソフトウエアの開発を手がけ、主力人気商品の動画再生ソフト「PowerDVD」、ビデオ編集ソフト「PowerDirector」などは多くのハードウェアメーカーにバンドル採用いただいています。
映像の品質に大きく影響するコーデックを中心とした多数の特許を持ち、最先端の技術への対応や使いやすさを追求した製品を開発することを目指し、この技術力をもとにして、新たに顔認証システム「FaceMe®」を開発。セキュリティシステム、個人認識・個人認証に最適なソリューションを提供することを通して、新しい「暮らし方」を創造しています。
■本ニュースリリースについて
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