【名城大学】経営学部の山岡教授ゼミ生が企画した商品を日比谷花壇KITTE名古屋店で販売

ゼミで学んだマーケティングを実践 若者らしい斬新な商品が7月17日まで店頭に

本学経営学部の山岡隆志教授(専門・マーケティング、消費者行動論)のゼミ生たちが、全国に約190店舗を展開するフラワービジネス最大手「株式会社日比谷花壇」と連携して企画した新商品5アイテムが7月4日から17日まで、名古屋市中村区名駅の日比谷花壇KITTE名古屋店で試験販売されています。6日には山岡教授と学生が店頭を訪れ、顧客の行動を店員に聞き、買い物客の観察などをしました。

2、3年生25人が在籍する山岡ゼミは、マーケティングに関する研究と実践的な活動を両輪として重視しています。2023年4月からはこれまで学んできた専門知識をアウトプットする場として、日比谷花壇と連携して実践課題に取り組むことになりました。日比谷花壇も新たな顧客ニーズの開拓を模索しており、若者ならではの斬新な発想を期待し、新商品の開発と試験販売に協力することになりました。

学生たちはこれまでに、花市場の流通や生産者の現状、日比谷花壇が抱える課題などを学び、生花店での観察や知人へのヒアリング、アンケートなどを行ってマーケティング・リサーチを実施。そのうえで、5チームに分かれて企画案を提案し、山岡教授や日比谷花壇の社員によるフィードバックを経て改善を重ね、新商品の企画案とPOP案を決定。その企画をもとに日比谷花壇が商品化し、店頭の一角に並べられました。

販売を開始して1日たって、既に5つの商品全てが売れているそうです。KITTE名古屋のデジタルサイネージでは「名城大学経営学部 山岡ゼミの大学生が試行錯誤の末に生み出したこれまでにない5つの商品、日比谷花壇で期間限定(7月4日~17日)販売中!マーケティングを学ぶ学生の創造力が光るラインナップをお見逃しなく」というメッセージが表示されていました。

「リアルビジネスの厳しさと楽しさを感じてもらえれば」と山岡教授

頑張っている自分に癒しの花を贈る「自分ブーケ」を提案したチームの片野源也さん(2年)は「他の商品と差別化するため『自分用のプレゼントにしたら付加価値がつくのでは』と考えました」と自信を見せました。「推し活」やSNSへの投稿に添える「#推し花」を企画したチームの原愛美さん(2年)は「アイドルが好きなような私たち世代に向けた独自性のある商品を企画しました。同年代に響けばうれしいです」と笑顔を見せていました。

その他に、色と香りからリラックスした安眠を期待するブーケ、写真立てを組み合わせたプリザーブドフラワー、花言葉が書かれたタグを受け取り花が選べるくじ引きがあり、バラエティに富んだ商品ラインナップとなっています。日比谷花壇の櫻井隆史さんは「限られた時間の中、自分たちでマーケティングして素材を選び、商品化までするのはかなり難しかったと思います。だからこそ、商品が完成した時の喜び、売れた時の喜びは大きいのでは」と話していました。

7月20日のゼミでは、日比谷花壇から販売実績と顧客の購買行動を発表してもらう予定です。指導した山岡教授は「業界大手企業の新商品とコミュニケーション企画といった一連のマーケティングを経験し、名古屋駅に連動した商業施設にある付加価値の高い実店舗における販売実績まで確認できる機会はなかなかありません。自らの企画を評価するのは顧客という実業と同じ環境から学べるところも貴重です。もともともっていた仮説と実販売のギャップからリアルビジネスの厳しさと楽しさをゼミ生には感じてもらえれば」と期待していました。 

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