ワープスペース、世界的なサイバーセキュリティのスペシャリスト 名和利男氏を迎え入れ、サイバー攻撃への対策を強化

小型衛星を活用した宇宙空間での光通信サービスの実現を目指す株式会社ワープスペース(茨城県つくば市、代表取締役CEO:常間地悟)は、4月1日(金)に、構築中のサービスにおけるサイバーセキュリティ体制を強化するべく、サイバーセキュリティの世界的スペシャリストである名和利男氏をChief Cybersecurity Counselとして迎え入れました。

Chief Cybersecurity Counsel、名和利男氏

近年は日本も含めた世界各国にて、政府機関や企業に対して様々な形でサイバー攻撃が発生しており、自分たちのシステムや情報を最大限防御できるよう、脅威に対する事前の対策を講じておくことが必要となっています。宇宙業界においても同様であり、衛星や地上局に対して電波を利用した干渉や妨害のほか、地上システム上の通信機器へ対する攻撃などが実際に起きています。

このような状況の中で、インフラストラクチャーを担う業者へ対するサイバーセキュリティへの要求は高まり続けています。ワープスペースで現在構築を進めている宇宙空間での光通信ネットワークである「WarpHub InterSat」も、お客様の地球観測データを衛星間の光通信を用いて最終的に地上ネットワークへと伝送していくインフラサービスとなります。そのため、世界的なサイバーセキュリティの基準要件を十分に満たしていく必要があります。

名和利男氏はサイバーセキュリティのスペシャリストであり、自衛隊においてサイバーセキュリティの担当をされ、その後、著名なコンサルティングファームをはじめとし、世界各国の企業においてその分野の最前線でご活躍をされています。今回名和氏をChief Cybersecurity Counselとして迎え入れて知見を借りることにより、「WarpHub InterSat」が世界的なインフラサービスとしてサイバーセキュリティの面においても十分な性能を持てるように強化してまいります。

ワープスペースCEO 常間地のコメント:
「インフラサービスとは意識せずとも常に機能している存在であることが理想となります。しかし、残念ながら昨今は人の手によってクリティカルなインフラが脅かされるような事件が数多く起きております。とりわけ通信やインターネット上においては日常的に脅威が存在するような状況です。このような時代においてもWarpHub InterSatがそうしたリスクに対して十分に備え、サービスを安定して供給できるようにするうえで、今回の名和氏の参画は非常に心強く、そのグローバルかつ最前線の知見をお借りして強固なシステムを構築して参ります」

名和利男氏のコメント:
「私たちの世界において、急激なデジタル化と双方向情報通信の拡大が加速しています。この過程の中で、『宇宙インフラ』の依存が高まり、特に、宇宙の情報通信インフラは生命線になりつつあります。一方、サイバー脅威は、重要インフラサービスに障害を与えるまでに深刻化しており、宇宙インフラにも影響を及ぼしています。ところが、そのようなサイバー脅威は、持続的な状況認識により特定されるサイバーリスクへの適応努力を維持することで、高いレベルでコントロールできるものです。現在、サイバー攻撃の被害を受けている組織は、その努力を怠っていたと言えます。私は、このような考え方で、サイバー脅威からワープスペースが手がけている「近い将来の生命線」を守るための態勢と能力の構築と維持を支援いたします。」


【名和利男氏の略歴】
海上自衛隊において護衛艦のCIC(戦闘情報中枢)の業務に従事した後、航空自衛隊においてプログラム幹部として信務暗号・通信業務/在日米空軍との連絡調整業務/防空指揮システム等のセキュリティ担当業務に従事。その後JPCERTコーディネーションセンター等を経て、サイバーディフェンス研究所に参加。現在、国内外の複数のセキュリティ専門組織や政府機関の役職を兼務しながら、サイバー脅威対処に係る実務(サイバーインテリジェンス、インシデントレスポンス、サイバー演習等)や助言(洞察提供、意思決定支援等)を提供。

【株式会社ワープスペース】
2016年に設立。前身の大学衛星プロジェクトを含め、これまで3機の通信衛星を打ち上げています。宇宙や人工衛星に関する高い専門性に加え、JAXAをはじめとした研究機関とのパートナーシップ、つくば研究学園都市が保有する豊富な実験・試験設備等を強みに、民間として世界初の衛星間光通信ネットワーク「WarpHub InterSat」の実現を目指しています。
公式ウェブサイト:https://warpspace.jp/

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