「ビル再生100の物語」プチリノベ事例「照明をうまく使う」

ビル再生100の物語 第68話

2023-02-23 08:00

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

「ダメビルのトリセツ」を最初から読みたい方はコチラ

「オーナー必勝!プチリノベ事例紹介その2」

「プチリノベ」とは、お金をかけすぎずにポイントだけをおさえた改装のことです。

テナント募集に効果的で、商品力を上げられるようなデザインや演出を考えた改装をコストを抑えて行うところが単なるリフォームとは違う点です。

ポイントの2つめ、「照明をうまく使う」

前回のポイントとして、「カラーデザイン」でお金をかけずに印象をガラッと変える事例をお話ししました。

これに照明を加えるとさらに全然違うお部屋に演出できます。

写真の例は、どうせ原状回復するならちょっと手を加えましょう、とお話ししてやってもらった事例です。

まるで違いますよね。

BEFORE
AFTER

カラーデザインとしては、柱型が目立たないように、床カーペットの壁際と中央部分で色を変えています。

また、奥の壁は思い切って黒の黒板塗装になっています。チョークで好きに書き込めます。これは見た目の印象に加えて、カフェのメニュー掲示板のようにメッセージを書き込めるようにとの工夫です。

小さい会社は打合せスペースが満足にとれませんのでこういう遊び心のある仕掛けは喜ばれます。

照明を組み合わせると雰囲気が一気に変わります。天井の蛍光灯に加えて、壁際にライティングレール(ペンダント照明を自由に取り付けられる照明用のレール)を設置して、壁際にスポットをあてました。

このライティングレール、カフェでよく使っているものですが高価なものではありません。安い投資で印象を全然違うものにできますのでオススメです。


始めて読まれる方に

中小築古ビルのオーナーを対象に空室対策を実戦的に解説した空室対策技術集を無料配布してします。

これまで、東京都心の中小型ビルが検討客を集められない4つの原因へ対応する考え方として、リーシングマネジメントという考え方が大切だとご説明しました。

リーシングマネジメントの基本的な考え方は、

「打点(空室を埋めること)は、打席数(認知度を上げること)×打率(決まりやすい条件やウリ)に比例する。」

です。

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