GIGAスクール構想(*注1)やICT会議室の導入を加速  遠隔管理システムを内蔵しWi-Fiアクセスポイントとしても 使える業務用ワイヤレスディスプレイアダプター 「TrinityVision(TM)」を12月21日に発表

Windows、Mac、iOS、Android、Chromeに対応

全国の教室や会議室へ累計2万台以上のワイヤレスディスプレイアダプターを納入している株式会社マトリックスコミュニケーションズ(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長:松田 茂、以下 マトリックスコミュニケーションズ)は、Miracast(ミラキャスト)、AirPlay(エアプレイ)、Android cast(アンドロイドキャスト)、さらにChromeブラウザーによる大型テレビへの無線による画面転送はもちろん、Wi-Fiアクセスポイント機能や遠隔管理機能も備えた業務用ワイヤレスディスプレイアダプター「TrinityVision(TM)(トリニティービジョン)」(以下 TrinityVision(トリニティービジョン))を本日発表いたします。

TrinityVision(1)

従来、PCやスマホの画面を大型テレビへ無線による画面転送(以下 ワイヤレスミラーリング)を行う際、OS毎に専用の異なるアプリやアダプターが必要でした。最近ではOSが異なる複数の機器を利用する機会が増えているため、1台で複数のデバイスに対応したワイヤレスディスプレイアダプターの要求が高まっています。
こうした中、TrinityVision(トリニティービジョン)は、ミラキャストに対応したWindowsパソコンやスマートフォン、エアプレイに対応したMacBookやiPad/iPhone、アンドロイドキャストに対応したスマートフォンやChromebook、Chromeブラウザーが利用できるパソコンの画面を、専用アプリ無しで直接大型テレビへワイヤレスミラーリングが可能です。

GIGAスクール構想の実現をすすめる学校において、教師や生徒に配布した一人1台のデバイスの画面をその場から瞬時に大型提示装置へワイヤレス表示を行うことができますので、授業の途中で一斉学習、個別学習さらには協働学習の切り替えを行うことで、情報活用能力の育成がすすむ授業づくりに役立ちます。通信距離は約20メートル。さらに最大4台の端末による4分割表示や、専用アプリを使って最大8台のTrinityVision(トリニティービジョン)を使った8画面の投影もできます。大教室に設置した複数台のテレビへの同時表示も可能です。さらに4K出力に対応。今後、GIGAスクール構想の実現後に予想されるBYOD/BYAD(*注2)の導入にも役立ちます。

また、TrinityVision(トリニティービジョン)は、画面転送機能に加え、Wi-Fiアクセスポイント機能も内蔵。WPA2PSKやWPA2-Wi-Fi Enterpriseに対応した高度なセキュリティを確保していますので、外部から持ち込んだデバイスのワイヤレスミラーリングはもちろん、内部ネットワークと隔離したゲスト用のローカルWi-Fi回線として利用することもできます。本体にPoE(*注3)対応1000BaseTのギガイーサネット端子も搭載していますので、有線LAN回線の安定したネットワークの運用も可能です。

さらに、現在開発中のインターネット経由でTrinityVision(トリニティービジョン)の設定管理ができるクラウドベースの専用遠隔管理ソフトウエアを搭載予定。業務用途には欠かせない、ネットワーク状態の監視や本体電源のリモートオン/オフ、本体リセット、ファームウエア更新など、遠隔地に設置したTrinityVision(トリニティービジョン)を1台ごとに管理できるようになります。トラブル発生の際、設置現場へ行く回数を減らしメンテナンス費用の低減に役立ちます。

GIGAスクール構想の実現に合わせた授業スタイルを構築する。

GIGAスクール構想の実現とともに、生徒一人一人が配布された端末を使って作成したコンテンツや動画を瞬時に教室内に設置した大型提示装置に映せますので、情報活用能力を伸ばす授業スタイルの構築に役立ちます。

非接触型会議室の推進と生産性の向上

国内では1社平均、年間約2,000回の会議が行われていると言われていますが、会議室に設置した大型テレビやプロジェクターを利用する際、ケーブルを探したり、接続設定などに1回の会議で5分かかっていたとすると、年間約167時間の無駄が生じています。同席している参加者も同じ時間を無駄にしていることで、膨大な時間のロスを生んでいます。それに対し、TrinityVision(トリニティービジョン)が設置された会議室の場合、無線でありながら瞬時の接続と高速表示により、その場から移動せずに投影できますので、無駄な時間の解消による生産性の向上が図れます。さらに、利用者間のケーブルの共有を避けることで非接触型の運用が可能になり、会議室内での適正なソーシャルディスタンスを保つスタイルを確立できます。また、近年、コロナ禍による自宅でのオンラインテレワークが増えていますが、パソコンはもちろん、小さなスマホの画面を家庭の大きなテレビへ映すワークスタイルも広がっています。

マトリックスコミュニケーションズは、10年以上にわたるワイヤレスディスプレイのエキスパートとして、機器を導入いただいたお客様に有効活用いただけるよう、設置後の運用サポートに力を入れています。

注1) GIGAスクール構想とは、現在、文部科学省など政府主体で進められている教育政策で、学校をGIGA(Global and Innovation Gateway for All)として捉え、生徒一人1台の端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、教師・児童生徒の力を最大限に引き出すための教育ICT環境を実現していく構想です。
注2) BYODとは、Bring Your Own Deviceの略で、個人のデバイスを職場や学校に持ち込んで利用すること。BYADとは、Bring Your Assigned Deviceの略となり、BYODの派生語。教育委員会または学校が推奨端末を広く設定して一括で整備し、貸与する方法を意味します。
注3) PoEとは、「Power over Ethernet」の略で、コンセントを使ったAC電源の代わりに、1本のLANケーブルで、データ送信と電源供給を同時に行うシステムです。

TrinityVision(トリニティービジョン)の主な仕様

対応OS    :Windows10/8.1/7、MacOS10.12以降、iOS10以降、Chrome
        Android 5.0以降、*Windows7には専用アプリが必要です。
CPU      :ARM(1GHz)
Flash Memory :256MB
DRAM     :1GB
Wi-Fi     :802.11 a/b/g/n/ac(2T2R)、最大866Mbps(5Ghz)
無線有効距離 :最大約20メートル(Wi-Fi環境によって異なる場合があります。)
動画圧縮規格 :H.264
コンテンツ保護:HDCP2.2(ミラキャスト使用時)
Ethernet   :1000Base-T、PoE(IEEE802.3af)対応
オーディオ形式:PCM、AAC
画面転送時間 :約0.1秒(Wi-Fi環境によって異なる場合があります。)
セキュリティ :WPA2-PSK、WPA2 Wi-Fi Enterprise対応
解像度    :3840×2160@30Hz(4K)、1920×1080@60Hz(フルHD)
電源電圧   :DC 5V/2A、
最大消費電力 :10W(スタンバイ時5W)
端子     :HDMI1.4/USB type-A/Ethernet(RJ45)
動作温度   :0~40℃
保存温度   :-20~70℃
外形寸法   :本体 80×120×25mm(縦×横×高さ)、アンテナ長さ123mm
付属品    :USB-AC電源アダプター、USB-電源ケーブル(1m)、保証書、
        HDMIケーブル(1m)

■製品発表および受注開始日:2020年12月21日(月)
*2020年12月22日(火)より評価機の貸出を開始します。ご希望の方は当社へお問い合わせください。

■製品の出荷開始予定日:2021年1月28日(木)

■販売予定価格:オープン価格

株式会社マトリックスコミュニケーションズについて

2008年に設立。無線技術、通信技術、インターネット技術を融合した新しい情報通信機器およびアプリケーションソフトウェアの企画開発および販売を手がけています。2015年1月から2020年1月までの6年間、米国Actiontec社の「ScreenBeam(スクリーンビーム)」の国内総代理店として累計2万台以上のワイヤレスディスプレイアダプターを国内の大手企業や自治体、学校などへ販売した実績があります。その中で培った技術や経験はもちろん、さらに最先端の情報通信技術を取り入れたワイヤレスディスプレイアダプターとして、TrinityVision(トリニティービジョン)を開発し販売いたします。
URL: https://matrixcom.jp

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