《開幕》「チームラボ かみさまがすまう森の廃墟と遺跡 - THE NATURE OF TIME」九州・御船山楽園にて、開催中のチームラボの夜の展覧会に加え、グランドセイコー協賛による昼間の展覧会が新オープン。世界初公開の新作も登場。
アート集団チームラボは、今夏も御船山楽園(九州・武雄温泉)で巨大な展覧会を開催中。5年目を迎える今年は、例年の夜の展覧会「チームラボ かみさまがすまう森 - earth music&ecology」に加え、新たにグランドセイコー協賛による、昼間の展覧会「チームラボ かみさまがすまう森の廃墟と遺跡 - THE NATURE OF TIME」が、7月25日(木)にオープンしました。過去最大級となる今年の御船山楽園でのチームラボ展には、廃墟に創られた、世界初公開の大型新作《廃墟の湯屋にあるメガリス》も登場。同じ空間が、日没の前後で異なる趣を見せます。
グランドセイコーが協賛し、新たにオープンする「チームラボ かみさまがすまう森の廃墟と遺跡 - THE NATURE OF TIME」では、日没までの時間、御船山楽園の廃墟や遺跡を回遊しながら、新作含むチームラボの4作品を体験できます。会期は、2019年7月25日(木)から11月4日(月)まで。
既に開催中の「チームラボ かみさまがすまう森 - earth music&ecology」では、日没とともに、チームラボの《自然が自然のままアートになる》プロジェクトの作品群21点を展示。会期は、2019年7月12日(金)から11月4日(月)まで。
御船山楽園は、九州・武雄温泉に1845年に開園した、国登録記念物の名勝地です。50万平米にも及ぶ敷地に創られた広大な御船山楽園が、今年もチームラボの作品群と人々の存在によって、変容し続ける空間になります。チケットは、会場とローソンチケットにて販売中。
《チームラボ 本展覧会にこめた想い - 異なる時空が交差する場》
チームラボは、全ては長い長い時の境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在すると考えています。にも関わらず人間は自分の人生より長い時間の連続性を認知できないのではないか、つまり時間の連続性に対する認知の境界があるのではないかと思ってます。
この展覧会は、樹齢3000年の木がある森、飛鳥時代や奈良時代の遺跡、江戸時代に築かれ今なお続く庭園など、様々な時空を持つ御船山楽園にある廃墟の中で行います。廃墟もまた、近代につくられたものが、わずかに時代が変わったことで使われなくなった、まるで時間が止まったような時空です。
その廃墟の中に、それらとはまた時空が異なる存在の作品群を創ることで、時間の連続性に対する認知の境界を超えて、様々な時空が交差し重なり合うことが認識できる場を創れるのではないかと思ったのです。
チームラボ
《グランドセイコー 協賛にこめた想い》
グランドセイコーは、『THE NATURE OF TIME』をコンセプトに、日本ならではの“時との向き合い方”を世界に発信する高級時計ブランドとしてグローバル市場で活動を行っております。このたび、その活動の一環として世界のアートシーンを牽引するチームラボの「永遠に連続する時間」をアートで表現するコンセプトに共感し当プロジェクトを応援するはこびとなりました。
グランドセイコー
グランドセイコー公式URL: https://www.grand-seiko.com
チームラボ かみさまがすまう森の廃墟と遺跡 - THE NATURE OF TIME
チームラボ かみさまがすまう森 - earth music&ecology
チームラボ かみさまがすまう森 コンセプトムービー
【チームラボ かみさまがすまう森の廃墟と遺跡 - THE NATURE OF TIME 展覧会コンセプト】
異なる時空が交差する場
1845年(江戸後期)に50万平米にも及ぶ敷地に創られた御船山楽園。敷地の境界線上には、日本有数の巨木である樹齢3000年以上の神木の大楠があり、庭園の中心には樹齢300年の大楠がある。そのことからわかるように、古来より大事にされてきた森の一部を、森の木々を生かしながら造った庭園であることが想像できる。庭園と自然の森との境界は曖昧で、回遊していく中でいつのまにか森に入り込んだり、けもの道に出くわしたりする。
森の中には、超自然的に積み重なった巨石の磐座(いわくら:日本に古くからある自然崇拝(アニミズム)の一種)であったであろう祠がまつられている。7世紀頃、日本独特の山岳宗教を創始した役の行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)が、屏風岩(びょうぶいわ)全面に彫ったとされている高さ23mの巨大な不動尊像が、御船山の岩壁にある。また、後に奈良の大仏をつくる名僧行基が、約1300年前に御船山に入山し五百羅漢を彫ったとされており、森の中の洞窟の岩壁には、行基が直接彫ったと伝えられる仏が今も残る。森の境界には、塚崎城石門という城跡などもあり、森や森の境界には、様々な遺跡が残る。
我々は、長い長い時の境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。しかし、日常では、なかなかそれを知覚することが難しい。人間は、自分の人生より長い時間を認知できないのだろう。時間の連続性に対して認知の境界があるのだ。
樹齢3000年以上の木が存在する森は、全く知覚できないほどのゆっくりとした時間の流れで日々変化し、そして、それを毎年繰り返しながら、果てしない長い時間が積みあがった空間である。森や森の境界に点在する様々な時代の遺跡や、江戸時代に作られ今なお続く庭園は、また、それぞれ異なった時空を持つ。そして、庭園の中の廃墟の湯屋は、近代につくられたものが、わずかに時代が変わったことで使われなくなった、まるで時間が止まったような時空である。
様々な時空を持つ御船山楽園にある廃墟の中で、それらとはまた時空が異なる存在の作品群を創ることで、時間の連続性に対する認知の境界を超えて、様々な時空が交差し重なり合うことが認識できる場を創れるのではないかと思ったのだ。
【主な展示作品】
チームラボ かみさまがすまう森の廃墟と遺跡 - THE NATURE OF TIME
廃墟の湯屋にあるメガリス / Megaliths in the Bath House Ruins
teamLab, 2019, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/megaliths_bathhouse/
異なる時空の塊(メガリス)が、廃墟の湯屋に群立する。
廃墟の湯屋の周辺の森は、樹齢3000年の木が存在する森で、全く知覚できないほどのゆっくりとした時間の流れで日々変化し、そして、それを毎年繰り返しながら、果てしない長い時間が積みあがった空間である。森に点在する様々な時代の遺跡や、江戸時代に作られ今なお続く庭園は、また、それぞれ異なった時空を持つ。廃墟の湯屋は、近代につくられたものが、わずかに時代が変わったことで使われなくなった、まるで時間が止まったような時空である。そして、この群立するメガリスも、また異なる時間の流れを持つ時空が圧縮された塊である。ここでは様々な時空が交差し重なり合う。
それぞれのメガリスは、付近に同じように群立するメガリスと時空が繫がっている。また、世界中に分布する他のメガリスとも時空が繋がっている。メガリスには、他のメガリスから移動してくる作品もある。付近の群立するメガリスを行き来し、世界中に分布するメガリスとも行き来する。そして、時空内の作品同士は、互いに影響を与える。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間は2度と見ることができない。
この廃墟の湯屋にあるメガリスには、以下の作品が存在する。
・花と人
1時間を通して、1年間の花々が咲いていく。花々は生まれ、咲き、散り、枯れて死んでいく。つまり、花は誕生と死滅を繰り返す。人々が近くで動きまわると花々は散っていき、じっとしていると花々は普段より多く生まれる。
・憑依する滝群
メガリス流れ込む滝。人々がメガリスに近づくと水の流れが変化していく。作品は、人々のふるまいの影響を受けながら、変容し続け、また、他の作品に影響を与える。例えば、水の流れは、「花と人」の花々を散らせ、花々を咲かせない。
水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。そして、水の粒子の挙動によって、空間上に線を描く。その線の集合をチームラボが考える「超主観空間」によって平面化し滝を描いている。
地下道の奥の廃墟に舞う群蝶、そして超越する空間 / Butterflies Dancing in the Depths of the Underground Ruins, Transcending Space
teamLab, 2019, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/butterflies_ruins/
御船山楽園で発見された長い地下道の奥の廃墟には、異なった時空の小宇宙が広がる。小宇宙の群蝶は、廃墟が持つ時間と空間の境界を超越して舞う。
地下道が通る森は、樹齢3000年以上の木が存在する森で、全く知覚できないほどのゆっくりとした時間の流れで日々変化し、そして、それを毎年繰り返しながら、果てしない長い時間が積みあがった空間である。森に点在する様々な時代の遺跡や、江戸時代に作られ今なお続く庭園は、また、それぞれ異なった時空を持つ。忘れ去られていた地下道は、まるで時間が止まったような時空である。
そして、地下道の奥の廃墟に広がる小宇宙もまた異なる時空を持つ。ここでは様々な時空が交差し重なり合う。
グラフィティネイチャー - 廃墟の湯屋に住む生き物たち、レッドリスト / Graffiti Nature - Living in the Ruins of a Bathhouse, Red List
teamLab, 2017-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク、夏の森 / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest - One Stroke, Summer Forest
teamLab, 2018, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
*「EN TEA House OTORO 応灯楼(https://en-tea-house.teamlab.art/mifuneyama/otoro/jp/)」に展示
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/spiral-summer/
【主な展示作品】
チームラボ かみさまがすまう森 - earth music&ecology
廃墟の湯屋にあるメガリス / Megaliths in the Bath House Ruins
teamLab, 2019, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング / Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and Boats - Mifuneyama Rakuen Pond
teamLab, 2015, Interactive Digitized Nature, 13min 24sec, Sound: Hideaki Takahashi
増殖する生命の巨石 / Ever Blossoming Life Rock
teamLab, 2017, Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi
かみさまの御前なる岩に憑依する滝 / Universe of Water Particles on a Sacred Rock
teamLab, 2017, Digitized Nature
浮遊する呼応するランプ - ワンストローク / Floating Resonating Lamps - One Stroke
teamLab, 2019, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
生命は連続する光 - ツツジ谷 / Life is Continuous Light - Azalea Valley
teamLab, 2017, Interactive Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi
岩壁の空書 連続する生命 - 五百羅漢 / Rock Wall Spatial Calligraphy, Continuous Life - Five Hundred Arhats
teamLab, 2017, Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi
岩割もみじと円相 / Split Rock and Enso
teamLab, 2017, Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashihttps://youtu.be/nLhknGa7UOY
具象と抽象 - 神木の森の入口 / Abstract and Concrete - Forest Entrance
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
夏桜と夏もみじの呼応する森 / Resonating Forest - Cherry Blossoms and Maple
teamLab, 2017, Interactive Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup
teamLab, 2016, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
*「EN TEA HOUSE - 幻花亭(https://en-tea-house.teamlab.art/mifuneyama/genkatei/jp/)」に展示
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/flowersbloom
【開催概要】
チームラボ かみさまがすまう森の廃墟と遺跡 - THE NATURE OF TIME
会期: 2019年7月25日 (木) - 11月4日 (月)
会場: 御船山楽園(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)
時間:
7月25日 (木) - 9月12日 (木) 11:30 - 18:00
9月13日 (金) - 10月11日 (金) 11:30 - 17:00
10月12日 (土) - 11月4日 (月) 11:30 - 16:00
*入場は第一入門口(https://goo.gl/maps/GeV42sEJPsQgdAwC9)より
*いずれも入場は閉園時間の30分前まで
入場料:
大人 平日500円(8/13~8/16を除く)、土日祝及び8/13~8/16 700円
中高生 平日400円(8/13~8/16を除く)、土日祝及び8/13~8/16 600円
小学生 平日300円(8/13~8/16を除く)、土日祝及び8/13~8/16 500円
未就学児 無料
チケット販売: 御船山楽園、ローソンチケット(http://bit.ly/2YrJHSR)
協賛: グランドセイコー
協力: サガテレビ
公式URL: https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyamarakuen-ruins
公式ハッシュタグ: #teamLab #チームラボ #かみさまがすまう森 #grandseiko
一般のお問合せ: 0954-23-3131(御船山楽園ホテル)
チームラボ かみさまがすまう森 - earth music&ecology
会期: 2019年7月12日 (金) - 11月4日 (月)
会場: 御船山楽園(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)
時間:
7月12日 (金) - 9月12日 (木) 18:30 - 22:30
9月13日 (金) - 10月11日 (金) 17:30 - 22:30
10月12日 (土) - 11月4日 (月) 16:30 - 22:30
*入場は第一入門口(https://goo.gl/maps/GeV42sEJPsQgdAwC9)、および開園の1時間30分後より第二入門口(https://goo.gl/maps/vpNMnQKkByRSpifX8)も利用可能
*いずれも入場は閉園時間の30分前まで
入場料:
大人 平日1200円(8/13~8/16を除く)、土日祝及び8/13~8/16 1400円
中高生 平日及び土日祝 800円
小学生 平日及び土日祝 600円
未就学児 無料
*同日に限り「チームラボ かみさまがすまう森 - earth music&ecology」のチケットで「チームラボ かみさまがすまう森の廃墟と遺跡 - THE NATURE OF TIME」も入場可能
チケット販売: 御船山楽園、ローソンチケット(http://bit.ly/2YrJHSR)
協賛: earth music&ecology
協力: サガテレビ
公式URL: https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyamarakuen/
公式ハッシュタグ: #teamLab #チームラボ #かみさまがすまう森 #earthmusicandecology
一般のお問合せ: 0954-23-3131(御船山楽園ホテル)
【チームラボ】
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。
チームラボは、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索したいと思っている。デジタルテクノロジーは、物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にした。私たちは、自分たちと自然の間に、そして、自分と世界との間に境界はないと考えている。お互いはお互いの中に存在している。全ては、長い長い時の、境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(オーストラリア・シドニー)、南オーストラリア州立美術館(オーストラリア・アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(アメリカ・サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(アメリカ・ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(トルコ・イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(オーストラリア・メルボルン)、アモス・レックス(フィンランド・ヘルシンキ)に永久収蔵されている。
teamLab is represented by Pace Gallery.
チームラボ: http://teamlab.art/jp/
Instagram: https://instagram.com/teamlab_news/
Facebook: https://www.facebook.com/teamLab.inc
twitter: https://twitter.com/teamLab_news
YouTube: https://www.youtube.com/c/teamLabART