近畿大学次世代基盤技術研究所 特任教授の京極 秀樹が 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 理事長に就任
近畿大学次世代基盤技術研究所(広島県東広島市)特任教授の京極 秀樹が、令和3年(2021年)5月26日付で、技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(以下、TRAFAM)理事長に就任しました。
TRAFAMは、付加価値の高い製品・部品の少量多品種製造に適した、世界最高水準の次世代型産業用3Dプリンタおよび超精密三次元造形システムを構築し、日本の新たなものづくり産業の創出をめざしています。グローバル市場において日本のものづくり産業が持続的かつ発展的な競争力を維持するため、平成26年(2014年)に設立されました。
【京極秀樹プロフィール】
生年月日 :昭和27年7月4日、広島県生まれ
最終学歴 :昭和54年3月、愛媛大学大学院工学研究科修了
学位称号 :工学博士(平成元年、東京工業大学)
研究テーマ:金属積層造形技術開発に関する研究
職 歴:平成20年10月
近畿大学工学部 学部長(平成26年9月まで)
平成27年7月
学校法人近畿大学 評議員(現在に至る)
平成31年4月
近畿大学次世代基盤技術研究所
特任教授・3D造形技術研究センター長(現在に至る)
学会役員等:日本機械学会フェロー、
日本機械学会第90期副会長・第89-90期理事、
粉体粉末冶金協会理事・代議員(現在)、
日本材料科学会理事・執行役員(現在)、
TRAFAM理事・プロジェクトリーダー(現在)他
【京極 秀樹のコメント】
これまで我が国の"ものづくり"が他国に勝っていたのは、工作機械をはじめとした専用機の開発技術が優れていたことが大きな要因の一つだと思っております。そのため"ものづくり"を革新する新しい重要なツールの一つである3Dプリンタの製造ノウハウを我が国に蓄積しておくことが重要であると念頭に置いてプロジェクトを推進してきました。加えて、本技術はデジタル・マニュファクチャリング技術でもあることから、将来の"スマート・ファクトリー"の中心となることは間違いありません。本プロジェクトで生み出された知的財産を生かして、欧米や中国などの諸外国に負けない技術開発を行っていくことが、今後の我が国の"ものづくり"を支えるものと確信しております。
【TRAFAMについて】
TRAFAMは、「次世代型産業用3Dプリンタ技術開発」と「超精密三次元造形システム技術開発」を行うことをめざし、近畿大学、東北大学、産業技術総合研究所、企業27社が参画して、平成26年(2014年)4月1日に設立されました。設立後、経済産業省から「平成26年度 三次元造形技術を核としたものづくり革命プログラム(次世代型産業用3Dプリンタ技術開発及び超精密三次元造形システム技術開発)」の委託先として選定され、5機種の装置開発に成功、販売しました。また、装置開発と併せて重要である、3Dプリンタ専用の金属粉末の開発ならびにソフトウェア開発を推進し、実際に製品に適用しました。さらに、平成31年度(2019年度)からは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトとして、「積層造形部品開発の効率化のための基盤技術開発事業」を5カ年計画で実施しています。このプロジェクトを通じて、金属積層造形部品等の品質向上及び開発の効率化を図り、今後中小企業においても金属3Dプリンタの導入を促進していきます。
所在地 :東京都千代田区鍛冶町1-10-4 丸石ビル5階
代表者 :理事長 京極 秀樹
事業内容:次世代型産業用3Dプリンタの技術開発、
超精密三次元造形システム技術開発
URL :https://www.trafam.or.jp/index.html
【関連リンク】
次世代基盤技術研究所 特任教授 京極 秀樹(キョウゴク ヒデキ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/388-kyougoku-hideki.html
次世代基盤技術研究所
https://kuring.hiro.kindai.ac.jp/