債務整理、依頼者は「準備がわからず不安」弁護士は「途中放棄」とみなす…背景にある説明不足とは

債務整理とお金の悩みを解決するメディア『債務整理相談ナビ』が、債務整理経験者の「わからないからやめた」という声と、弁護士側の「途中放棄」の認識。その背景にある説明不足と不安を1000人調査で分析

株式会社cielo azul

2025-08-10 09:00

「書類の準備方法がわからない」「何をすればいいのか説明がなく、不安になった」――債務整理の経験者からは、そんな声が少なくありません。

一方、弁護士側はそれを「依頼者の途中放棄」と認識していることが多いことが、今回の調査で明らかになりました。

この認識のズレは、手続きの進行や結果を左右する大きな要因となっており、背景には説明不足と不安の連鎖が見えてきます。

依頼者は「準備方法がわからない」専門家は「途中放棄」と認識

①債務整理の経験者／②債務整理を扱っている弁護士・司法書士を対象に、「債務整理の認識の差」に関する調査を実施しました。

調査概要：「債務整理の認識の差」に関する調査

【調査期間】2025年7月15日（火）～2025年7月17日（木）
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,004人（①503人／②501人）
【調査対象】調査回答時に①債務整理の経験者／②債務整理を扱っている弁護士・司法書士と回答したモニター
【調査元】株式会社cielo azul（https://saimu.cieloazul.co.jp/）
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

「もっと早く来ていれば…」専門家がそう語る“相談者の誤算”とは？債務整理に潜む“認識のズレ”1000人調査で浮き彫りに

依頼者は「準備方法がわからない」専門家は「途中放棄」と認識

債務整理経験者は「わからないからやめた」

債務整理の経験者に「手続き中に困ったこと・不安だったこと」について尋ねたところ、『必要な書類の準備の仕方がわからなかった（32.2％）』『督促は止まっても生活が苦しかった（31.6％）』『手続きが進んでいるのか不安になった（26.2％）』が上位に挙がりました。

専門家側は「依頼者による途中放棄」と認識していることが多い！？

一方、債務整理を扱っている弁護士・司法書士に「債務整理が中断・失敗した理由」を尋ねたところ、『依頼者が手続きを途中で放棄した（38.9％）』『必要書類提出の遅延・未提出（37.1％）』『依頼者と連絡がとれなくなった（34.1％）』が上位となっており、依頼者側の行動や準備不足による理由が多数を占めました。

途中放棄の背景にある“説明不足”?

専門家にとって、連絡が途絶えたり書類が揃わなかったりすれば、業務を進められず「放棄」とみなさざるを得ません。

しかし、背景をたどると、依頼者は「準備方法がわからず、説明もないため不安になっていた」というケースも少なくないようです。

ズレを埋めるための工夫

依頼者・専門家双方が安心して進められるためには、

・初期説明を丁寧に行い、準備の手順を明確化
・進捗状況をこまめに共有
・問題が起きた際に「放棄」と即断せず、不安解消を優先する

といった工夫が求められます。

債務整理は、生活再建の第一歩です。途中で諦める人を減らすには、正確な情報と安心感の提供が不可欠といえるでしょう。

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詳細な調査結果はこちら

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