現生人類の成り立ちを 知ることで、ヒトや社会の多様性を考えていく『こどもホモ・サピエンス』が9月6日に発売!
シリーズ累計30万部突破‼ 「こどもシリーズ」最新刊
株式会社カンゼンは、シリーズ累計30万部突破の「こどもシリーズ」最新刊『こどもホモ・サピエンス 人類の起源、日本人のルーツについて考える本』(国立科学博物館人類研究部 監修、 ライブ 著)を2024年9月6日に刊行いたします。
人間ってそもそもなんだろう? 私たちはどこから来たのだろう?
今から約700万年前に誕生したと考えられている人類が、どのように私たち現生人類(ホモ・サピエンス)に進化し、誕生の土地アフリカから全世界に広まっていったのか? 人類の壮大な旅路「グレート・ジャーニー」 を取り上げるほか、私たち人間とはそもそもどういう生物なのか? その疑問に対して化石や遺跡、遺物、DNA解読の結果から解き明かされた研究内容をわかりやすく解説していきます。
また、直立二足歩行、脳容量の増大、石器や火の使用、言語、文化の発生など、人間が人間である所以についても考えていきます。最終章では、私たち日本人のルーツについて、DNA解析から見えてきた縄文人と弥生人、古墳人の三重構造はじめ、最新の研究調査によって現在明らかとなってきたさまざまな内容を取り上げていきます。
※本の売上げの一部は「一般社団法人こども食堂支援機構」支援のために使われる仕組みとなっており、本シリーズの読書体験自体がSDGsに繋がります。
サンプルページ
現在も生き残っている人類は、みんな同じホモ・サピエンスという一種
現代に生きる私たちヒトは、ホモ・サピエンスという人類の一種です。「現生人類」と呼んだりします。人類にはもともと多くの属・種が存在していました。小学校や中学校でネアンデルタール人などの昔の人類について学んだ人もいるかもしれません。かつては、私たちホモ・サピエンスとは歯や頭の形、脳の大きさ、手足の骨の形、行動様式などが異なる「人類」が地球上に存在していました。さまざまなタイプの人類が地球上に登場して繁栄しましたが、消えていってしまいました。(中略)
現代社会は互いに多様性を認め合い、さまざまなヒトが暮らしやすい社会を目指しています。人類学の視点では、みな同じホモ・サピエンスなのですから、見た目や考え方に多少の違いはあっても、生物として共存できるはずです。しかし、文化的・社会的に衝突が起きてしまうことがあるのも事実です。それもまた、社会を形成し、高い技術力や芸術性、想像性など多様な能力を持つホモ・サピエンスという生物ならではの課題なのかもしれません。本書を通して私たち現生人類の成り立ちを知っていただくことで、ヒトや社会の多様性を考えるきっかけになれば幸いです。
(監修者執筆・本書「はじめに」より抜粋)
もくじ
はじめに
現在も生き残っている人類は、みんな同じホモ・サピエンスという一種
第1章 人間について考えてみよう!
そもそも人間ってなんだろう?
人の外見の違いってなんだろう?
人間の祖先はサルって本当?
進化ってなんだろう? …など
第2章 人間が生まれるまで
地球が生まれたのは約46億年前
人類が生まれたのはおよそ700万年前
最初の人類「猿人」はアフリカで見つかった!
猿人の仲間は何種類も見つかっている
人類だけが立って歩き始めた!
脳が大きくなった新しい人類「原人」
私たちの祖先「ホモ属」の出現
私たち「ホモ・サピエンス」が誕生したのは約30万年前
ホモ属はどんどん脳が大きくなった …など
第3章 昔の人類の暮らしを知ろう
小さなグループで助け合って暮らしていた
食べられるものはなんでも食べた
石や木で道具を作り、火を使い始めた
言葉を話すようになった
絵を描いたり像を作ったりし始めた
想像したことを話せるようになった
神様や精霊がいると信じるようになった …など
第4章 アフリカから世界へ
古代DNAから見えてきた人間の足跡
人間共通の女性祖先「ミトコンドリア・イブ」
人類の壮大な旅路「グレート・ジャーニー」
約6〜5万年前にアフリカから中東へ
中東から4つのルートで各大陸へ
最初の進出は失敗だった!?
原人もアフリカから各地に移住していた
海沿いに進んだグループは東南アジアへ …など
第5章 私たち日本人のルーツはどこにある?
原人は日本列島にたどり着けなかった
ホモ・サピエンスはさまざまなルートでやってきた!
旧石器時代の遺跡は1万箇所以上
約3000年前に大陸からやってきた渡来人
縄文人と弥生人は仲良く暮らしていた?
弥生時代以降もたくさんの人が渡ってきた
現代日本人は縄文人・弥生人・古墳人の混合!? …など
おわりに
世界の人たちは、みんな同じホモ・サピエンス
プロフィール
監修 国立科学博物館人類研究部
瀧上 舞(研究員):専門はアンデス生物考古学、同位体生態学、文化財科学。
神澤秀明(研究主幹):専門は分子人類学。共著に『ゲノムでたどる古代の日本列島』(東京書籍, 2023年)など。
森田 航(研究員):専門は歯の人類学。
藤田祐樹(研究主幹):専門は旧石器時代の人類史。著書に『南の島のよくカニ食う旧石器人』(岩波書店, 2019年)、『ハトはなぜ首を振って歩くのか』(岩波書店, 2015年)など。
坂上和弘(グループ長):専門は形態人類学、法医人類学。
書誌情報
書名:『こどもホモ・サピエンス
人類の起源、日本人のルーツについて考える本』
ISBN:978-4-86255-737-7
監修者:国立科学博物館人類研究部
著者:ライブ
ページ数:144P
判型:A5判
定価:1,540円(本体1,400円+税)
発売日:2024年9月6日
出版社:カンゼン
商品URL:https://www.kanzen.jp/book/b10087913.html
【この件に関する問い合わせ先】
株式会社カンゼン
宣伝プロモーション部
担当:伊藤真
TEL:03-5295-7723
MAIL:ito@kanzen.jp