ヌードを描く海野由佳の個展「同じ日の日記」を6/21〜7/3までMEDEL GALLERY SHUで開催いたします!
MEDEL GALLERY SHUでは、6月21日より7月3日まで海野由佳個展「同じ日の日記」を開催いたします。
海野由佳は、生まれてくる際に選択出来なかった身体を持ちながら、私たちが自らの存在を選択できることへの希望を込めて、可変的で流動性のある存在としての人の身体を描いています。私たちは外界と繋がることでその可能性や価値が変化していくという発想が元になっています。多純化すると、コントルールできない出来事とどう折り合いをつけていくのかということを人の身体を通して訴求しているのかもしれません。
本展は、その一つの解として「自らの価値観を撫で回す」「何度も同じ日の日記を書き続ける」という独自の表現で自身の制作のプロセス、そして生きる道標を示しています。また、ヌードであることを意識させない画力の強さとカオス渦巻くような筆使いが、何故か上品な作品に仕上げています。
絵を描いていく行為の中で、自分の思想や記憶、考えていること、感覚と向き合って対話していく。
それは自分の価値観を作ってきた出来事の蓄積を撫で直すような作業でもあり、何度も同じ日の日記を書き続けているようでもある。
私が人の存在や範囲について、それがどういうものか手探りしながら作品として描いていく行為は、個人的な日記を何度も書き続けながら、それが自分や誰かにとって美しさと希望を見出せる内容になるまで捉え直していくことに似ている。海野由佳
弊廊で3年連続の個展開催ですが、毎回高い評価をいただき、特に絵画性の高さと筆使いにご興味をいただくことが多いと感じています。是非ご自身の目でご覧いただきたくご案内申し上げます。
海野由佳
個展「同じ日の日記」
2024年6月21日〜7月3日
13時〜19時|最終日は17時
MEDEL GALLERY SHU
海野由佳|Yuka Umino
人を描こうとする時、ただ物質としての身体の形を取っていくことに疑いを感じています。私は、人の存在は他者や空間と繋がることでもっと可変的に広がり、流動性があるのではないかと考えて人物を描いています。
人はその身体の性別や形状、境遇、場所、タイミングにおいても一切の選択権を与えられず誕生します。その上、自らの身体から抜け出すことは出来ず、与えられた身体を与えられた環境の中でコントロールしていかなければなりません。それは身体を持って誕生する上で当然のことですが、私はこれを普遍的な理不尽さだとも捉えています。しかし、選択権の与えられなかった身体を持ちながらも、私たちの人格は変化することが可能です。
選択出来なかった身体を持ちながら、私たちが自らの存在を選択できることへの希望を込めて、可変的で流動性のある存在としての人の範囲を描いています。
1989
愛知県出身、京都府 在住
2018
神戸アートマルシェ2018 / 創治朗・神戸メリケンパークオリエンタルホテル ( 神戸 )
Young Creators Award 2018 MIギャラリー賞、ホルベイン賞 受賞 / MI gallery ( 大阪 )
2019
個展 Birthday / 創治朗( 兵庫 )
ART OSAKA 2019 / 創治朗・HOTEL GRANVIA OSAKA ( 大阪 )
関西ワンピース倶楽部 はじめてかもしれない vol.9 / TEZUKAYAMA GALLERY ( 大阪 )
2020
ARTIST’S FAIR KYOTO 2020 / 京都文化博物館 別館 ( 京都 )
2021
UNKNOWN ASIA 2021 / GRAND FRONT OSAKA( 大阪 )
2022
個展 How To Reborn / MEDEL GALLERY SHU( 東京 )
GINZA ART FESTA / MEDEL GALLERY SHU・松屋銀座( 東京 )
D-art,ART / MEDEL GALLERY SHU・大丸神戸店/京都店( 神戸/京都 )
2023
Art Central Hong Kong / MEDEL GALLERY SHU( 香港 )
個展 わたしの範囲と、それが変わること / MEDEL GALLERY SHU( 東京 )
D-art,ART / MEDEL GALLERY SHU・松坂屋静岡店/名古屋店( 静岡/名古屋 )
ART TAIPEI 2023 / MEDEL GALLERY SHU( 台北 )
GINZA ART FESTA / MEDEL GALLERY SHU・松屋銀座( 東京 )
2024
EXISTENCE 相川恵子&海野由佳 二人展 / YIDI ART GALLERY × MEDEL GALLERY SHU( 香港 )
ART ART TOKYO / MEDEL GALLERY SHU・大丸東京店( 東京 )
SENTIMENT / MEDEL GALLERY SHU( 東京 )
GINZA ART FESTA / MEDEL GALLERY SHU・松屋銀座( 東京 )
MEDEL GALLERY SHU
MEDEL GALLERY SHU|愛でるギャラリー祝
東京都渋谷区神宮前4-28-18
カトル・バン原宿B1
info@medelgalleryshu.com
13:00〜19:00(最終日は17時まで)
木曜休廊
MEDELとは、日本語で「物の美しさをほめ味わうこと」を意味する「愛でる」からきています。唯一無二のアートを賞美し、慈しむという行為を介して、アーティストと鑑賞者、ギャラリーの間に喜びの行き交いが成立してほしいという想いを込め名づけました。“時代を共にする人々にとっての財産であり、未来の社会を照らす火である”とアーティストの活動・作品を定義し、人々の心に残る独創性に富んだスタイルの作品を鑑賞者と共に愛でつつ、次世代に残るようなマーケットや美術史的評価を確立してゆくことが当ギャラリーのミッションです。そのような私たちの活動を通して、独創的な表現を受け容れる多様な社会的風土の醸成に資することができれば、これに勝る喜びはありません。
The word “MEDEL” is from the Japanese word “愛でる,” which means "to praise
and appreciate beauty" in Japanese.
We named the gallery MEDEL to create a pleasant exchange between the artist, and the appreciator,through the unique artwork.
We define artists' activities and works of art as "an inheritance for the people who share the same era and a fire that will light up the society of the future”, and we hope to establish a market and an art historical reputation that will last for the next generation while appreciating works of art with the viewers, which are full of originality and style that will remain in people's minds.
Through our activities, we are more than happy to contribute to the development of a diverse social culture that accepts creative expression.