【軒先ビジネス】住宅街スペースオーナーの集客の工夫
~足立区舎人のスペースとキッチンカー出店ニーズ~
スペースシェアサービス事業「軒先ビジネス(https://business.nokisaki.com/)」を運営する軒先株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:西浦明子、以下 軒先)は、住宅街におけるキッチンカーのスペース利用ニーズとスペース稼働のための貸主の取組みについて取材いたしました。
コロナ禍におけるキッチンカー出店場所ニーズの変化
新型コロナウイルスの感染拡大の影響でリモートワーカーが増える中、出店場所をオフィス街から居住圏へ移すキッチンカーが多くなりました。https://www.atpress.ne.jp/news/248953
貸し出し当初より軒先も注目
今回取材したのは、2021年4月のコロナ禍で、キッチンカーを対象にご自宅前のスペースを軒先ビジネスに貸し出している「見沼代親水公園住宅街 屋外スペース」です。https://business.nokisaki.com/spaces/detail/9763
立地的には人通りがあまりないと思われる住宅街の中で、主にキッチンカーの出店者によるスペースの利用頻度が比較的高かったため、軒先でも以前からその動向を注視していました。今回はその高稼働の理由をオーナー様のお話しも交えて探っていきます。スペースオーナー様、またスペース利用様にも大変興味深い内容ですので、是非ご参考にしていただければと思います。
現地と周辺の様子 JR日暮里駅から日暮里舎人ライナーで約20分、見沼代親水公園駅(足立区舎人)から徒歩で約3分の閑静な住宅街にこちらのスペースはあります。駅の西口に降り立つと静かな駅前ロータリーがあります。そこからGoogleマップを見ながら徒歩で住宅街を抜けていきながら、どれだけの出店ニーズがあるのか考えながら住宅地を歩いていくとその日に出店するキッチンカーが見えてきました。
この日の出店者は、本格インドカレーとスパイス料理のnanto!Nanto!! さんです。
https://www.instagram.com/nantonanto0503/
スペースを見てまず目に入ったのが、スペース前に設置された看板(写真内の赤丸)でした。
スペースオーナー様にとって、軒先ビジネスの良いところのひとつは、設備投資などをせずに現況のまま貸し出しできるところです。こちらのオーナー様も敷地自体は現況のまま貸しているようですが、よく見てみると、スペース内には看板の他、オーナー様がご用意されたと思われる看板の他、ちょっとした工夫が見られました。
スペース入口付近に設置されていた先ほどの看板は、どうやらオーナー様手作りの看板のようで、月ごとの出店者のロゴマークがカレンダーに張ってありました。ロゴマークはマグネットで張り付けて月ごとに入替えができるようになっています。(上記写真左下)また、出店者カレンダーとその主なメニュー記載したチラシが看板横に置いてありました。(上記写真右下)その他にも、ベンチやテーブルなどがあり、ちょっとした休憩スペースを設けるなど住宅街のスペースならではの配慮なのかもしれません。
取材をしているとちょうとオーナー様にお会いできましたので、スペースが高稼働する理由をお聞きしてみました。
まずはキッチンカーが来ていることを認知してもらうことが大事
「住宅街なので、都心のオフィス街とは売上も客層も違うと思いますし、まずそもそも最初はこの場所にキッチンカーが来るということを誰も知らないところからスタートしたので、認知してもらうことから始めました。具体的には出店者情報とメニューを印刷したチラシを近隣にポスティングしました。」
その甲斐もあって、当初はお祭り騒ぎになるほど近所の方たちが集まってきたそうです。しかし、日が経つにつれ来店者も減っていったという。
住宅街の事情に合わせて出店を制限!?
「来店者はコロナでリモートワークになった人や主婦が子連れで来てくれたりします。どのキッチンカーのメニューも本当に美味しいです。でも、オフィス街とは違い、来店者はエリア内に居住する方が大半ですので、自炊に比べるとコストは上がりますから経済的に考えても毎日来てはくれないことがやってみて分かりました。それに出店者の方には申し訳ないのですが、同じメニューだと飽きるのだと思います。」
そこでオーナー様は一部の出店者を除いては、1ヶ月の出店回数を1人2回までに制限し、メニューのバラエティ性を重視したとのことです。
「購入者は徒歩や自転車で来られるエリアの方々ですから、ほぼリピーターですので飽きない工夫をしました。新規の出店者はよく売れているようですよ。」
驚きのポスティング戦略
これも自作カレンダーとチラシの効果でしょうか。しかし、驚いたのはポスティングの戦略です。このような告知チラシの場合、継続して定期的にチラシを配布しなければならないのが一般的ですが、そこまでは自力でできないため来店者自身にチラシを取りに来てもらうようにしたそうです。
「チラシの配布は、原則対象エリアにまずは1回配布することを目標にしています。この場所にキッチンカーが来ていることさえ認知できれば、あとはスペース前にチラシを定期的に更新して置いておくだけで今では勝手にチラシを取って行ってくれるようになりました。」
取材の最中にオーナー様が自宅から何やら地図のようなものを持ってきてくれました。よく町内会などで配布されているそのエリアの地図ですが、このオーナー様は自身がポスティングした場所を赤いペンで塗っているのだそうです。
実はこのオーナー様は英会話教室の先生で、ご自宅で生徒に英会話を教えているのだそうです。その生徒募集のチラシをポスティングするついでにキッチンカー出店告知のチラシも一緒に配布しているとのことでした。
※左がオーナー様の英会話教室の案内、右は手作りのキッチンカー出店予定チラシ
「出店者には毎日声を掛けて今日はどれくらい売れたか必ず聞いています。きっと煙たがられていると思いますが。(笑) 折角来ていただいて売れないと申し訳ないと思って。なので、これからも頑張ります。」
と頼もしいお話しを伺えました。
今後の住宅街スペースの可能性
新型コロナウイルスの感染拡大は、我々のライフスタイルに大きな変化を与えました。感染が終息してもコロナ禍前の生活には戻らないとの意見もあるようですので、今後もキッチンカーの住宅街における出店ニーズも一定数あると考えられます。
交通量が多く人が集まる場所は黙っていてもスペース利用が見込まれること想像に難しいことではありませんが、今回ご紹介してスペースのように必ずしも人通りが多い場所でなくても工夫次第でスペース利用者の集客できる場合があるということです。
今回取材したオーナー様のようにポスティングまではできなくても、告知できる方法はいくらでもあるのではないでしょうか。SNSなどインターネットによる告知も効果的なケースもあるかもしれません。また、同様のことは出店者にも言えると思われます。立地の良いスペースは同業者で取り合いになっており中々確保ができません。スぺ―スの開拓、またはスペース自体を自分で育てるくらいの気持ちが必要だということを1日に250食も販売する某熟練のキッチンカー主宰にかつてお聞きしたことを思い出しました。収支を考慮することは当然必要ですが、トライ&エラーを繰り返して集客・売上に繋げていくことは貸主・利用者を問わず必要な取組みではないかと改めて感じました。
掲載は無料!費用は成果報酬なので安心して貸し出せます!
軒先はスペースシェアサービスのパイオニアです。デッドスペースや遊休地などを収益化する仕組みを持っております。
費用は貸し出しが決まったときのみスペース利用料から手数料を頂く成果報酬型のビジネスモデルですので気軽に始めることができます。利用料ご都合のよい日だけお貸出しいただく形でも問題ございません。利用時間を制限することも可能です。予約が入っていなければいつでも止められるのが軒先ビジネスのメリットのひとつでもあります。賃貸借契約や本業のお邪魔になることもございません。この機会にスペースシェアで「スキマ」を有効活用してみてはいかがでしょうか。
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シェアサービスのパイオニアである軒先は、弊社が運営する3つのプラットフォームを通じて、空地、店舗前のスペース、駐車場などの遊休地を貸したい方と、物販・サービスPR・イベント開催を目的にスペースを利用した方を支援し、マッチングするインターネットサービスを展開しています。
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