Roxtecが、WindFloat Atlantic プロジェクトで、「シーリングの専門知識」で貢献

2025年3月、ポルトガルの WindFloat Atlantic プロジェクトを手掛けた Principle Power 社が、浮体式洋上風力発電の基礎を設計する際に Roxtec シーリング ソリューションを採用しました。 再生可能エネルギー発電の世界的なトップランナーが活用したのは、Roxtec が持つシーリングの専門知識でした。

WindFloat Atlantic プロジェクトの写真 (提供：Principle Power 社, Ocean Winds 社)

Principle Power 社は、構造体のさまざまな貫通部を密閉するために、製品の標準化とカスタマイズのバランスを追求していました。 低電圧、高電圧、光ファイバーケーブル、多芯ケーブル、トリプレックス型ケーブル、曲げ半径や太さが異なるケーブル、柱に入るケーブル、鋼製隔壁を貫通するケーブルなどが様々あったため、あらゆる用途に対応できるソリューションが必要でした。

そこで Principle Power 社は、柔軟性と効率性を持ち合わせるシーリングソリューションを提供している Roxtec が「WindFloat Atlantic」プロジェクトに最適であると判断しました。

「シーリングに関して言えば、Roxtec は国際的に認められたスペシャリストです。石油・ガス業界での実績と経験は、浮体式風力発電でも応用できます」と Principle Power 社の Seth Price 氏 (技術・イノベーション部門副社長)。

Principle Power 社と Roxtec との協働により、ソリューションの標準化が実現しました。一つの貫通部を通る何本ものケーブルの各外径に合わせて調整できる、柔軟性に優れたソリューションでの標準化です。 このソリューションは WindFloat Atlantic プロジェクトで問題なく施工できました。そして、いつでも安心して使えるソリューションとして、Principle Power 社のライブラリに加えられました。 Principle Power 社は、Roxtec Transit Designer™ を活用し、各貫通部を通るケーブル特性や安全要求などを考慮しながら、最適なシール製品を次々選定しました。

「私たちは、品質、製造効率、信頼性を確保するために、技術の細部にまで焦点を当ててきました。 Roxtec シールのように入手しやすいソリューションで標準化したことが、「WindFloat Atlantic」プロジェクトの成功の鍵でした。 私たちは、商業規模プロジェクトのために技術を最適化し、高信頼かつコスト競争力にも優れたソリューションをディベロッパーに提供できることを目指しています。このソリューションは今後のプロジェクトにも役立つでしょう」と、Seth Price 氏は話します。

「業界は大規模導入へと進んでいます。浮体式風力特有の課題に対応したシーリングソリューションの設計を最適化するためには、このような初期段階のプロジェクトで得られたシール性能に関する運用上のフィードバックを提供することが重要だ」と Seth Price 氏は締めくくっています。