「ビル再生100の物語」ビル探しもネットな時代

ビル再生100の物語 第32話

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

インターネット時代のテナント募集について書こうと思います。

「インターネットでビル探しをすることがもはや当たり前になった。」

もはや、このことをおかしいと思う人はいないでしょう。

でも実際に対策を打っているオーナーさんはあまりいません。

面白い現象

ひとつ面白い現象を紹介します。

最近我々のところに、複数の仲介会社から同じテナントの商談が別々に入ってくることが多くなりました。

実際に、とあるビルに2つも3つも似たような学習塾の問い合わせが来たりします。

希望条件や塾の概要などがあまりに似ているので、「ひょっとして○○塾の商談ですか?」と聞いてみるとビンゴ、ということが最近増えているのです。

これはテナントさんが物件をネット経由で問合せするまでの行動を考えてみればわかります。

問合せするまでの行動

まず、ネット仲介サイトでビルを探した結果、いくつかの気になる候補ビルを見つけます。

さらにそのビルのことを詳しくネットで調べていった結果、いくつものネット仲介サイトに紹介されていることを発見します。

より詳しい写真や設備や条件などの情報を入手して、いくつかの仲介会社に問い合わせ。

結果、問い合わせを受けたそれぞれの仲介会社が我々に問い合わせしてくる、という流れです。

より貸主に交渉力のある仲介を選びたい

テナントさんも相当に勉強してます。
同じビルの情報をいくつものネット仲介サイトで発見すると、
「より詳しい情報や写真はないかな?」
「どいつが一番貸主に対して交渉力を持ってるんだろう?」と当然考えます。

どの仲介サイトを通して契約しようが商品(ビル)は同じなわけですから、より貸主に交渉力のある仲介を選びたいと思うのは当たり前です。

今はテナントさんが勝手にネットで希望に合うビルを探して、自分から取り扱い仲介会社へ連絡を入れているような状況です。

かつてと違って、仲介会社がテナントさんにオススメのビルを紹介するのではなく、逆なのです。テナントが自分の意志で検索しているので、仲介会社が自分の都合のいいビルに誘導することができません。

仲介会社に、「いいテナントがいたら紹介してよ」というよりも、ネット上でテナントさんから探してもらえるようにしておくことがとても大事になってきているということです。

できる限り多くのネット仲介サイトに自分のビルの募集情報を掲載してもらい、細かい情報や写真データをたくさん載せてもらうこと。

まず、これがネット時代のテナント募集の第一歩です。


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