「このマンガがすごい!2024」リイド社から多数ランクイン!作者書き下ろしイラストも
株式会社リイド社(所在地:東京都杉並区、代表取締役社長:齊藤哲人)刊行の作品4点が、日本中のマンガ好きが本気で選んだ最新マンガガイド『このマンガがすごい!2024』(宝島社)にランクインしました。
このマンガがすごい!2024オンナ編 第1位『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』(大白小蟹)
作者による短歌とともに綴られる、生活の中から生まれた作品集。
雪のように静か。冬の朝のように新鮮。
自分の気持ちに触れることができるのは、こんな時かもしれない。
[収録作品]
●「うみべのストーブ」
運命のように出会ったえっちゃんとスミオにも、ある日訪れた別れ。
傷心のスミオを海に連れ出したのは、隣で彼を見守り続けていたストーブだった…。
「ふたりが…お互いに、好きだったこと 私はちゃんと覚えてる 何度だって思い出すよ」
連載時のカラーを再現し、2色刷で収録。
●「雪子の夏」
トラックドライバーの千夏が雪の日に出会った、雪女の雪子。
夏のあいだは消えてしまうという雪子に夏を見せてあげたい。忘れられない夏の物語。
「誰もあたしのことを 思い出してくれなくなったら こんなぼんやりしたまま 永遠に消えちゃうの? 」
●「きみが透明になる前に」
ある日事故で透明になってしまった夫。
彼の姿が見えないことにほっとしている自分はもう、彼を愛していないのだろうか…。
見えないものに触れる、夫婦の絆のかたち。
「ねえ泉 ありがとう 僕を見つけてくれて」
●「雪を抱く」
パートナーとの間の妊娠を知り、複雑な気持ちの若葉。
大雪で家に帰れなくなったある日、偶然出会ったコウコと朝までの時間を過ごす。
女性の身体をめぐる物語。
「わたしの身体が わたしひとりだけのものだったことなど 一度でもあっただろうか」
●「海の底から」
仕事で忙しい毎日を送る深谷桃は、かつてのように小説を書くことができない。
いまの自分はまるで海の底から上を見上げているようで…。
創作に向き合うことができないでいる生活者の苦悩の物語。
「悔しい 書かなくても幸せでいられるのが」
●「雪の街」
はなれていた親友の突然の死をきっかけに訪れた、昔住んでいた町。
思い出のファミレスで出会った森田という男と、死んでしまったスーちゃんのことを思い出しながら、雪道を歩いていく。
夜の黒さと雪の白さは、彼らの弔いを静かに描き出す。
「鈴木さんがどこかで 元気でいてくれるといいなって ずっと思ってました」
●「たいせつなしごと」
単調な仕事に明け暮れる毎日のなかで、いつのまにか自分の心は動かなくなっていた。
いつかどこかのゲートが開いて、別の世界へ行けたなら…。暮らしのなかにある光を見つける小さな物語。
「何かを きれいだと思ったのは いつぶりだろう」
著者:大白小蟹(おおしろこがに)
マンガ家・イラストレーター。1994年沖縄生まれ。2019年、筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻修了。2015年よりコミティアに参加しマンガや絵本の制作を行う。『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』でデビュー。2023年よりwebメディア「路草」(トゥーヴァージンズ)で『みどりちゃん、あのね』を連載開始。
▼試し読み
このマンガがすごい!2024オトコ編 第3位『神田ごくら町職人ばなし』(坂上暁仁)
「金なんざどうだっていい。心意気の話さ。わかるだろ?」
ただひたすらに、ひたむきに……
桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官。
伝統の手仕事を圧倒的ディテールと珠玉のドラマとともに描く歴史的傑作。
[収録作品]
■桶職人
覚えときな。木ってのは生きてんだ──木を見つめ木と生きる桶職人の一日。
■刀鍛冶
自分が打った刀で子どもが殺された。灼熱の鍛冶場ーー多くを語らぬ刀匠の胸中は…
■紺屋
友禅染が大流行する中、藍染の意匠に悩む一人の職人。先の見えない仕事に心は沈むが…
■畳刺し
明け渡った吉原が男達の仕事の場。暮れの畳の張り替えに遊女達の冷やかしは付き物で…
■左官(一、二、三)
土蔵の普請場に奇妙な男が現れる。甚三郎と名乗るこの男、上方から流れてきたようだが…
著者:坂上暁仁(さかうえあきひと)
1994年生まれ。武蔵野美術大学卒。2017年『死に神』で第71回ちばてつや賞入選。2020年『神田ごくら町職人ばなし』でデビュー。現在、同作をトーチwebで連載中。
▼試し読み
このマンガがすごい!2024オトコ編 第13位『龍子 RYUKO』(エルド吉水)
オール・アナログ・プロセス、怒涛の筆致で紡ぎ出される、“愛”そして“義”をめぐる親と子の物語。
謎の金印を巡り交錯する、国を超えた父娘の愛憎——。
血と硝煙の匂いに満ちた、中東の王国・フルセーヤ。
「黒龍会」組長の龍子は黒海へと勢力を拡大する中、
幼い頃に亡くした母の死の真相を告げられる。
深まる謎は因果の果てに。それぞれの善、それぞれの悪。
修羅の舞台は日本・横浜へ——。
オール・アナログ・プロセス。血墨飛び散る怒涛の筆致、「エルド吉水」という新表現。
フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、アメリカ、スペイン、アルゼンチン、台湾、セルビア、コロンビア、メキシコ…デビュー作にして世界各国で次々出版、新時代のハードボイルド・ノワール・アクション。今、満を持して日本凱旋!
エルド吉水(えるどよしみず)
東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、同大学院修士課程修了。パブリックアートの制作をメインに行い、国内外の公共空間に作品を設置。45才から漫画を描き始め、2016年、フランスにて漫画家デビュー。
▼試し読み
このマンガがすごい!2024オトコ編 第32位『まめで四角でやわからで』(ウルバノヴィチ香苗)
江戸に流れる時間はかくもつましく愛らしい。
まめに働き、生真面目で、だけど心はやわらかで……
かつての東京に確かに存在したささやかだけど豊かな暮らしを、気鋭の作家がみずみずしい筆致で描く珠玉の連作短編集。
市井の人々の生活を丁寧に写し取った愛すべき十五編に加え、
描き下ろしコラムとおまけ漫画も沢山収録!
著者:ウルバノヴィチ香苗(ウルバノヴィチかな)
東京都出身。漫画、イラストレーション、アニメーションなどを手がけるクリエイター。漫画や絵本、書籍の装画、アニメーションステッカー、キャラクターデザインの他、オリジナル作品も多数。絵本『Magic Ramen』(Little Bee Books刊)が「Junior Library Guid」「CSMCL Best Books of 2019」「Freeman Book Awards Children’s Literature 2019」などを受賞。Google、Appleなど海外の仕事も多く手がけている。著書に『まめで四角でやわらかで』『ぽんこさんの暮らしのはてな?』『日月十譚』(共著)など。現在はトーチwebで『まめで四角でやわらかで』を連載中。江戸っ子だった祖父母から昔の様子などを聞いて育つ。
▼試し読み
連載:トーチweb
「トーチ」はリイド社が運営するwebサイト上にある辺境の観光地です。
「トーチ」のプロジェクトは『オルタナティヴな表現』と『自分たちの老後への道筋』を探し、光をあてる(発信する)ことを目的に始まりました。(2014年8月吉日)
冒険や知的探究を始めることに、早い遅いはありません。
通勤通学、休み時間などのちょっとした空き時間に「トーチ」を観光してもらい、何か現実にフィードバックできるようなものを持ち帰ってもらえたら…
日常から一歩踏み出したり、自分たちの老後や未来を考えていくための道具として機能するような表現を集めて、発信していきたいと思っています。
楽しく一緒に年老いていきたいですね。
トーチ編集部
概要
社名 : 株式会社リイド社
所在地 : 〒166-8560 東京都杉並区高円寺北2-3-2
代表 : 代表取締役社長 齊藤哲人
創業 : 1960年4月
設立 : 1974年11月
事業内容: 出版事業
URL : http://www.leed.co.jp/