脚力と血管をダブルで鍛えるアンチエイジング専門医考案のウォーキング 『百歳まで歩ける人の習慣』を発売
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、『百歳まで歩ける人の習慣――脚力と血管力を強くする』(伊賀瀬道也 著/税込 1,210円)を、2024 年5月17日に発売しました。本書は、抗加齢医学研究のトップランナーである伊賀瀬道也氏が、豊富なエビデンスと独自の調査分析結果をもとに、自分の足で歩くことの重要性と、気軽に続けられるエクササイズを合わせて解説した一冊です。
健康寿命に影響する「歩く習慣」
日本は高齢社会を迎えており、健康寿命の重要性延伸のために、政府を中心に地方自治体や企業などでも取り組みを推進中です。厚生労働省によれば、健康寿命とは、健康上の問題で制限されることなく 日常生活を送ることができる期間ですが、2019年の健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳で、人生100年に対し非常に短いことが指摘されています。
著者は本書で、毎日2千歩で寝たきりを、5千歩で認知症を予防できる可能性があることがわかる研究結果(図1)をもとに、1日あたりの歩数と病気の密接な関係を示しています。つまり、私たちが健康で、自立した生活を送るためには、脚力が欠かせないのです。
「脚力」と「血管力」の両方に注目した新視点
著者の伊賀瀬道也氏は、愛媛大学大学院抗加齢医学講座教授で、これまで約4000人のドック受診者に指導を行ない、抗加齢医学研究の第一人者として知られています。本書では、脚力と血管年齢が相互に作用するという独自の研究結果を示しながら、どちらか一方ではなく「脚力」と「血管力」の両方を鍛えることの重要性を解説します。
――「歩行速度の低下が、とくに下肢の動脈硬化の増加と関連している」ことがわかり、脚力と血管力の親密な関連が示されました(「フロンティヤーズ・イン・サイコロジー」2020年11月23日)。
このように、一生歩けるための脚力と血管力には密接な関係があり、どちらか一方だけを鍛えても望むような結果は得られません。どちらが先ではなく、「ともに」重要だと考えています。(本文序章より)
歩けるからだを作る気軽なエクササイズ
読者が日常生活で容易に取り組めるよう初級の「ニコニコ歩き」から上級の「俳句ウォーキング」など、様々なトレーニング例を、具体的なイラストやグラフとともに提案し、年齢を重ねても活動的な生活を維持する手助けをします。
【初級】[ニコニコ歩き]のポイント
大事なのは、息がはずんでもニコニコしながら楽しく歩けること。無理なく有酸素運動を行なうことで、大血管を強化できます。
1回30分、週に3日以上を目標に続けてみてください。
【上級】[俳句ウォーキング]の効果
俳句ををひねりながら[ニコニコ歩き]をする[俳句ウォーキング]で、脚力、血管力に加え認知機能の改善も期待できます。
ちなみに……
俳句を詠む作業は、俳句の黙読や簡単な計算より、脳の前頭前野の血流が促進されることが確かめられています。(図2)
著者プロフィール
伊賀瀬道也[いがせ・みちや]
愛媛大学大学院抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授、愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター長。1964年、愛媛県生まれ。 1991年、愛媛大学医学部卒業後に第二内科(循環器)に入局。米国Wake Forest大学・高血圧血管病センター(リサーチフェロー)、愛媛大学大学院老年神経総合診療内科特任教授などを経て2019年4月より現職。『長生き1分片足立ち』(文響社)、『1分ゆるジャンプ・ダイエット』(冬樹舎)などの著書のほか、「NHKスペシャル」(NHK)などメディア出演も多数。
【書誌情報】
タイトル:百歳まで歩ける人の習慣
著者:伊賀瀬道也 判型・製本:新書判並製
ページ数:232ページ
定価:1,210円(税込)
発売日:2024年5月17日
ISBN:978-4-569- 85709-1
発売元:株式会社PHP研究所