【名城大学】下呂市で駐日リトアニア大使講演会 都市情報学部の稲葉千晴教授も登壇

学校法人 名城大学

「杉原さんのおかげで日本とリトアニアの政治交流が進んでいる」とジーカス大使

「駐日リトアニア大使特別講演会 杉原千畝とリトアニア」(一般財団法人下呂ふるさと文化財団、下呂市主催)が6月27日、稲葉千晴教授の下呂交流会館で開かれ、来場した約170人が千畝やリトアニアについての理解を深めました。第二次世界大戦下のリトアニアの当時の首都カウナスでユダヤ難民に「命のビザ」を発給した千畝を研究する本学都市情報学部がコーディネートした講演会で、稲葉教授も登壇しました。

稲葉教授「リトアニア政府の支援があったからこそ千畝はビザを発給できた」

初めに、オーレリウス・ジーカス駐日リトアニア特命全権大使が「リトアニアと日本 杉原千畝を介した友好の歩みと現状」と題して講演。千畝の生い立ちから始まり、岐阜県八百津町の人道の丘公園やカウナスにある旧日本領事館(杉原記念館)など日本とリトアニアにある千畝ゆかりの地を紹介。両国の首脳が相互にカウナスや岐阜県などそのゆかりの地を訪れたことも解説し「杉原さんのおかげで両国間の政治交流が進んでいる」と指摘しました。

続いて、カウナスにあるヴィタウタス・マグヌス大学のアジア研究センター長で、6月から4カ月間、本学に招聘された訪問研究員のリナス・ディドヴァリスさんが「カウナスと杉原千畝 戦間期のリトアニアと日本」をテーマに登壇。第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の「戦間期」のカウナスに首都が置かれた歴史的経緯や当時の両国間の貿易品などを説明。「カウナスは日本とのさまざまな関係の発展の中心だった」と述べました。

最後に、稲葉教授が「杉原だけでは難民を救えない リトアニアの貢献」と題して講演。その中で稲葉教授は、ソ連占領下のポーランドからリトアニアに逃れてきたユダヤ人に対し、リトアニア政府が住居や食料、衣服などを支援したほか、パスポートを持っていないユダヤ人に代わりとなる「安全通行証」を発給したことを紹介。「リトアニア政府がさまざまな支援を行ったからこそ、千畝は命のビザを発給することができた」と強調しました。

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