アルファ・ラバルがEUにおける 大型水素充填ステーション開発の共同プロジェクトに参加
2023-08-08 10:45
アルファ・ラバル株式会社(以下 アルファ・ラバル)は、2023年7月に大型車(トラックやバス)用の大容量水素補給ステーションを開発するため、他の産業界8社とパートナーシップを結んだことを発表しました。このプロジェクトは、気候変動への取り組み、持続可能な開発目標の達成、EUの競争力と成長の向上を目的としたEUの研究・技術革新資金提供プログラム「Horizon Europe」の一環です。
当プロジェクトは、化石燃料から水素のような持続可能なエネルギー源への輸送部門の転換をサポートするため、水素燃料ステーションの十分に機能するデモの開発とテストに焦点を当てています。目標は、100kgの水素を10分以内に安全に補給できるステーションの開発です。このためには、水素を車両タンクに注入する前に-30℃まで冷却する必要があるため、熱交換器にとっても重要な課題の1つとして掲げられています。
大容量プロトタイプステーションの研究開発活動とプロトタイプ製作まで、EUから全額資金提供されます。プロジェクトの期間は2023年から2027年までの4年間を予定されており、コンセプトから2基の稼働デモステーションまでの開発をカバーします。
このプロジェクトは、アルファ・ラバルとENGIE、HRS、FAURECIA、LAUDA、ZBT、EMERSON、TESCOM、BENKEIといったEUにおける業界の主要企業との共同事業であり、水素モビリティ市場を大きく後押しすることが期待されています。アルファ・ラバルが本プロジェクトに参加することで、同社の水素に関する知見をさらに深めるだけでなく、水素業界に求められる熱交換器の要件に、より準拠する提案が可能になります。