「第20回高校化学グランドコンテスト」を芝浦工業大学にて開催 7月1日(火)よりエントリー開始
芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田純)は、2025年度も「高校化学グランドコンテスト」を開催します。高校化学グランドコンテストは、「化学の甲子園」とも呼ばれる全国的なイベントであり、高校生の自主的な研究活動を支援し発表の場を提供する人材育成プログラムとして年々規模を拡大してきました。2004年に大阪市立大学(現大阪公立大学)を中心に始まった本大会は、2023年度から本学に場所を移し、今回が節目の第20回大会となります。
昨年度は、100チームを超える応募があり、最終選考会には延べ900人近くが参加。台湾やシンガポールの高校からも生徒を招聘し国際的な大会となりました。また、グランドアワードに輝いた飯山高校 自然科学部MBR班(長野県)及び仙台第三高等学校 自然科学部化学班(宮城県)の生徒を台湾で開催されたサイエンスフェアTaiwan International Science Fairに、清水東高等学校 自然科学部化学班(静岡県)の生徒をシンガポールで開催されたInternational Science Youth Forumへと派遣しました。
第20回高校化学グランドコンテストでは、昨年に引き続き巽和行氏(名古屋大学名誉教授・日本学士院会員)をはじめ化学の第一線で活躍する研究者が審査を担当し、特別講演では光触媒研究の世界的権威者である堂免一成氏(東京大学特別教授・信州大学特別名誉教授)が登壇します。また、遠方の高校生を対象に旅費の負担軽減を図るために、交通費補助を行います。さらに、今年もグランドアワードを受賞したチームを台湾、シンガポールで行われるサイエンスフェアに派遣することも予定しています。
芝浦工業大学は、本学教員と高校生が直接研究相談できるサポート体制を整え、本コンテストを更に国際競争力が高い次世代の科学技術イノベーション人材を育むコンテストへと発展させていきます。

第20回高校化学グランドコンテスト スケジュール概要
エントリー 受付期間 :7月1日~8月25日
研究相談・サポート :7月1日~8月25日
研究要旨 提出締切 :8月25日
最終選考会出場チーム発表:8月下旬
発表カテゴリー発表 :9月下旬
最終選考会 :10月25日・26日
高校化学グランドコンテスト HP
特設サイトでは新着情報、応募概要、各賞や審査員などについて紹介しています。
https://www.shibaura-it.ac.jp/gracon/2025/index.html

協賛企業:第一三共株式会社、長瀬産業株式会社、DIC株式会社、
日本ゼオン株式会社、株式会社IHI、オルガノ株式会社 他
後援 :文部科学省、大阪公立大学、日本化学会、化学工学会、
高等学校文化連盟全国自然科学専門部
昨年度の様子






第19回高校化学グランドコンテスト
グランドアワード受賞リスト
・文部科学大臣賞:広尾学園高等学校
「ホウ素ケージド技術による細胞機能の光制御」
・化学未来賞:長野県飯山高等学校 自然科学部MBR班
「二酸化炭素吸収ボールMBRの開発」
・化学技術賞:宮城県仙台第三高等学校 自然科学部化学班
「水酸化鉄(III)コロイド生成におけるガラス着色の研究」
アワード受賞リスト
・審査委員長賞:静岡県立清水東高等学校 自然科学部化学班
「疑似濃淡電池の反応機構の解明」
・審査委員特別賞:福島県立会津学鳳高等学校 SSH探求部
「アラニナト銅水溶液中に生じた赤色薄膜の物質同定と生成過程の解明」
芝浦工業大学とは
工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科
https://www.shibaura-it.ac.jp/
理工系大学として日本屈指の学生海外派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の大学です。東京都(豊洲)と埼玉県(大宮)に2つのキャンパス、4学部1研究科を有し、約9,500人の学生と約300人の専任教員が所属。2024年には工学部が学科制から課程制に移行。2025年にデザイン工学部、2026年にはシステム理工学部で教育体制を再編し、新しい理工学教育のあり方を追求していきます。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。