クッキーの世界市場、2028年まで5.43%のCAGRで成長見込み
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「クッキー市場- 成長、動向、予測（2023年～2028年）」（Mordor Intelligence Pvt Ltd）の販売を3月28日より開始しました。
クッキーの世界市場は、今後5年間で5.43%のCAGRで推移すると予想されています。
主なハイライト
ベーカリーメーカーは、機能性、低脂肪、無糖の素材を強化した革新的なベーカリー製品を開発し、より多くの消費者にアプローチしています。また、消費者の消費意欲の高まりや、焼きたてのヘルシーなクッキーを作るホームベーカリーの増加なども、業界の成長を後押しする要因のひとつと考えられます。
肥満や食生活の乱れなどの健康問題への懸念が高まる中、より良い食品を求める消費者が増えており、これがヘルシーなクッキー市場の拡大を後押ししています。さらに、消費者は最終的に健康的な生活の感覚を身につけ、機能的な属性に関連する食品を徐々に選ぶようになってきています。
クッキーの高い消費に関連する重要な要因は、急速な都市化です。新規顧客を獲得するための戦略的なマーケティング手法により、クッキー市場は大きな利益を得ることができます。また、消費者が製品に使用されている原材料を意識するようになり、手作りのクッキーの需要が急増したことも、焼きたてベーカリー製品へのシフトに影響しています。このように新鮮で加工されていない製品の消費が増加している主な理由は、これらの製品に使用されている原材料の透明性に対する意識が高まっているためです。この市場動向は、同地域の製品売上高を押し上げると予想されます。
一方、クッキーの製造には高い投入コストが必要であり、それが最終的な製品のコスト高につながります。先進国市場では高価格のクッキーはまだ人気がありますが、コストに敏感な低開発国ではそうもいきません。このことが、クッキー市場の成長を制約すると予想されます。
主な市場動向
ヘルシーなクッキーへの需要拡大
慢性疾患の増加に伴い、世界的に健康志向が高まり、グルテンフリークッキーへの移行が進んでいます。また、主要プレイヤーは、より健康的なオートミールレーズンクッキーや天然フレーバーのスニッカードゥードルの発売に注力しており、これがクッキー市場の成長を促進する大きな要因の1つとなっています。
例えば、2022年2月、メルボルンに拠点を置くThe No Nasties Projectは、健康度星3.5のビスケットシリーズ「Better Cookies」を発売しました。このシリーズには、3つのフレーバーがあります。ヘーゼルナッツ風味のチョコチップミニ、チョコチップミニ、キャラメル風味のミニの3種類です。天然香料と天然着色料はもちろんのこと、人工的な材料は一切使用していません。
また、オートミールクッキーは、チョコレートクッキーやチョコレートチップクッキーに代わる健康的なお菓子です。これは、アクティブなライフスタイルに合った製品を重要視する健康志向の高い消費者に特に関係があります。クリーンラベルの付いたクッキーの人気が高まっていることから、Non-GMO Projectの認証に取り組むベーカリーも増え、市場力学が変化することが予想されます。さらに、消費者は天然素材だけでなく、期間限定のお得なキャンペーンや体験、楽しい味の組み合わせ、昔ながらの味を懐かしく、または刺激的にアレンジした共同ブランドなど、さまざまな選択肢を求めています。このことが、世界のクッキー市場の成長を後押ししています。
欧州が市場を席巻
市場の中心は欧州で、次いで北米となっています。西欧では、イタリアやスペインなどの国々がクッキーの需要をリードしています。農業・食品・環境省（スペイン）によると、2021年のペストリー、クッキー、シリアルの一人当たりの消費量は13.79kgで、2019年の13.4kgから増加しました。
さらに、欧州地域の先進諸国におけるグルタミン酸障害や乳糖不耐症に対する懸念の高まりが、グルテンフリークッキーや乳製品を含まないクッキーの需要を押し上げています。セリアック病財団によると、2022年、英国では約100人に1人がセリアック病に罹患し、その数は継続的に増加しています。
さらに、この地域に住む人々の所得が増加していることも、プレミアムクッキーの需要増加の重要な要因となっています。若い人ほどクッキーを購入する傾向があることが観察されています。また、クッキーはチョコレートと並んで良い贈り物の選択肢となります。これらすべての要因が、この地域のクッキー市場の成長を促進すると予想されます。
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