東京電力福島第一原子力発電所の処理水を海洋放出してもよいか?「安全基準を満たすまで処理しているので海洋放出してもよい」が71.1%で大勢。一方風評被害や処理水の安全性に疑問の声も寄せられた。
「大学生活をデザインしよう」をモットーに掲げている、一橋大学内最大規模のコミュニティ団体である学生団体澁澤塾がSurfvoteで意見を募集し、投票結果を公表!
SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)はこのたび、「東京電力福島第一原子力発電所の処理水を海洋放出してもよいか?」というイシュー(課題)について10月31日に投票が終了しましたので結果をお知らせします。
投票の詳細
イシュー(課題):東京電力福島第一原子力発電所の処理水を海洋放出してもよいか?
https://surfvote.com/issues/eq0xhrn8ywy8
調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス)
調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー
調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票
投票期間:2023年9月12日〜10月31日
有効票数:38票
イシュー発行の背景
※このイシューは、オーサーの特定の立場を示すものではございません。
東京電力福島第一原子力発電所(以下、福島第一原発)は2011年3月の東日本大震災で炉心溶融事故を起こし汚染水が発生している。現在、汚染水から放射性物質を除いた処理水を敷地内の貯蔵タンクで保管しているのだが、その保管量が限界を迎えている。以上の状況から、政府は処理水を海洋放出するための取り組みを進めてきた。今年の7月には、国際原子力機関(IAEA)は福島第一原発の処理水を海に放出する日本の計画について、処理水の放出が人や環境に与える影響は無視できる程度であるとした。また、原子力規制委員会は2023年7月7日に放出設備の安全性を評価する使用前検査についての終了証を東京電力に交付した。
上記のプロセスを経て日本政府は、8月下旬から原発処理水の海洋放出を始めた。しかし、福島やその周辺に住む人々、近隣諸国はこれに対して十分に納得していない。放射線という「見えない敵」に不安を抱いている人々、風評被害を恐れる漁業関係者などは政府の動きに懸念を示している。
投票結果とコメントの紹介(一部抜粋・原文ママ)
賛成:安全基準を満たすまで処理しているので海洋放出してもよい 71.1%
原子力に関する叡智を持つ科学者たちが中心となっている国際原子力機関(IAEA)が問題ないと言っているのだから良いと思う。そしてそもそも原子力についてすべて知る人間はいないのだから、やってみないと分からない。
反対:処理水の海洋放出はしてはいけない 15.8%
放射性物質の長期的な影響はまだ完全に解明されておらず、安全性だけでなく、環境への責任も重要です。安全な代替手段や国際的な協力が可能であるなら、それを追求するべきです。
中立:現時点で判断はできない 10.5%
科学的根拠に基づいてリスクが非常に低いと判断されたので、海洋放出は一つの合理的な選択肢であります。ただし、それだけでは不十分であり、地元コミュニティや国際社会と十分な対話と説明責任を果たす過程が必要です。
その他2.6%
わからない 0%
このイシューを書いたオーサー 学生団体澁澤塾
澁澤塾は「大学生活をデザインしよう」をモットーに掲げている、一橋大学内最大規模のコミュニティ団体です。
澁澤塾は、「もっと早くから自分のやりたいことについて考えておけばよかった」「何か新しいことをやってみたいけど、何をすればいいのかわからない」といった悩みを持つ学生、ひいては一橋生全員が「自分のやりたいこと」を考え、実行できるような機会づくりをしています。
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