橋下徹の最新刊『決断力』発売 大阪府知事、市長時代に駆使した「意思決定」全プロセス
累計32部『実行力』『交渉力』の続編
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年6月30日に『決断力」』(橋下徹著/税込990円)を発売します。本書は累計32.5万部突破(※電子含む)の橋下徹「力シリーズ」の最新刊です。大阪府知事、大阪市長時代に駆使した「意思決定の技法」をあますところなく明かします。「今の日本のリーダーに圧倒的に足りないのは決断力」と指摘し、度重なる緊急事態宣言の延長や桜を見る会、日大アメフト問題など危機管理対策についての独自見解も満載。いかなる状況でも組織やチームを動かし、改革し続けてきた著者の“決断力”の本質がわかります。
■決断を下し組織を動かすのがトップの責務
リーダーが決断すべき問題に、わかりやすい正解なんてありません。(中略)現場では判断できない問題に対して「こちらの方向に進もう」と決断し、組織を引っ張って物事を動かすこと。これがリーダーの責務です。(本文より)
大阪府知事、市長時代に「正解がまったくわからない」問題に対しても、“決断”し、前に進めてきた橋下氏。賛成派と反対派で真っ二つに割れた大阪都構想で行なった住民投票など、常に議論をオープンにし、決断に至るプロセスをフェアに辿ることを重要視するのが橋下流です。
■若き橋下徹が衝撃を受けた決断プロセス――「手続的正義」
ケーキを公平に分けるには
橋下流決断力のルーツとも言える司法の世界においては「実体的正義」と「手続的正義」の二種類の正義があります。二つのうち橋下氏が重要視するのは「手続的正義」。これは厳密に公平でなくても双方が納得できるプロセスがあればよい、という考え方です。例えばケーキを二人で公平に分ける場合、正確に切り分けるために多大な労力をかけるのが「実体的正義」。一方、「手続的正義」では、一人がケーキを二つに切り、もう一人が好きな方を選ぶというルールをあらかじめ決めておくことで双方の納得感を担保します。司法試験の勉強をしていた橋下氏はこの概念の合理性に衝撃を受け、以来「『正解とみなせるプロセス』の構築を行なってきました。
「手続的正義」の仕組みをつくる3つのポイント
法律の世界では明確にルールが決まっていても、ビジネスにおいてはそうとは限りません。リーダーが「手続的正義」に則ったルールを作るときには、次の三つのポイントがあります。
一、立場、意見の異なる人に主張の機会を与える
二、期限を決める
三、判断権者はいずれの主張の当事者にも加わらない
この三つのポイントに沿って仕組みをつくることで、リーダーは賛成派も反対派も納得感のある決断を下すことができます。
■桜を見る会、コロナ対策……危機管理対策も「手続的正義」で決断を
●日本学術会議の任命拒否問題は、まさしく手続的正義を踏まなかったことに原因がある
●安倍政権の「桜を見る会」問題が長引いたのも、初動の対応にミスがあったことが原因
●二度目の緊急事態宣言発出の際にも、菅総理はこの「手続的正義」に沿った決断プロセスを取り入れるべきだった。など
あらゆる危機管理対策を「手続的正義」に照らし合わせ、問題点と改善点を指摘しています。
■『決断力』について
【著者】
橋下徹(はしもと とおる)
大阪府立北野高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。1998年、橋下綜合法律事務所を開設。2008年に38歳で大阪府知事、2011年に42歳で大阪市長に就任。大阪府庁1万人、大阪市役所3万8000人の組織を動かし、絶対に実現不可能と言われた大阪都構想住民投票の実施や行政組織・財政改革などを成し遂げる。2015年、大阪市長を任期満了で退任。現在は弁護士、タレントとして活動。著書に『実行力 結果を出す「仕組み」の作り方』『交渉力 結果が変わる伝え方・考え方』(PHP研究所)など多数。
【書誌情報】
タイトル:決断力
作・絵:橋下徹
判型:新書版並製
定価:990円(税込)
発売日:2021年6月30日
ISBN:978-4-569-84977-5
発行:株式会社PHP研究所
■ベストセラー橋下徹の「力シリーズ」について
テーマ別に、橋下徹の「全思考」をまとめたシリーズ。大阪を中心に火が付き全国的なヒットに。自身の経験に裏打ちされた組織を動かす新たな君主論がリーダー層の読者の支持を集める
【書誌情報】
タイトル:実行力
サブタイトル:結果を出す「仕組み」の作りかた
著者:橋下徹
判型:新書判並製/定価:990 円(税込)
発売日:2019年5月17日/ISBN:978-4-569-84297-4
発行:株式会社PHP研究所
タイトル:交渉力
サブタイトル:結果が変わる伝え方・考え方
著者:橋下徹
判型:新書判並製/定価:990 円(税込)
発売日:2020年3月13日/ISBN:978-4-569-84662-0
発行:株式会社PHP研究所