2024日本パッケージングコンテストで 風呂敷型セラミック製品用包装材が工業包装部門賞を受賞
京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫)は、公益社団法人 日本包装技術協会が主催する「2024日本パッケージングコンテスト」において、「風呂敷型セラミック製品用包装材」が、工業包装部門賞を受賞しましたのでお知らせいたします。
日本パッケージングコンテストは、包装におけるデザインからロジスティクスに至るまでの課題解決を実現した実例の中から特に優れた作品を決定するもので、当社は、本コンテストの受賞は2年連続となります。
今回、小型のセラミック製品を梱包する最も使用量の多い梱包箱を、オール段ボール包装材にしたことにより、リサイクル性能の向上と、納入時の輸送効率が改善されたことでCO2排出量の削減を実現するとともに、風呂敷型の形状にしたことでお客様の作業効率改善にも貢献できる、環境にも人にも優しいセラミック製品用包装材を開発しました。
■特長
1- 環境と作業性に優れたオール段ボール包装
従来は、上下分割式の箱を使用しておりステッチ留め加工とPPバンド掛けが必要なため、廃棄時に分別が必要でしたが、風呂敷型の形状へ変更したことで段ボール素材のみの包装を実現し、廃棄が容易となりました。さらにロックを外すだけで箱が全開する設計により、製品が取り出しやすくなった結果、お客様の作業効率も向上しました。
2- 輸送効率が2.5倍に向上
段ボールシートから組み立てる構造にすることで、一般的な1100mm×1100mmのパレットへ2mの高さに積載して輸送した場合、納品時の輸送効率が2.5倍となりました。これにより、輸送時のトラックの台数を減らすことができ、CO2排出量60%削減を達成しました。また保管スペースも削減でき保管効率も向上します。
3- 自動梱包に対応
自動梱包にも対応した形状となり、作業工数の削減が可能です。
4- 箱の開きを抑える形状で品質維持
内フラップを抑える独自形状にしたことで、落下時に箱が開くのを防ぎ、組み立て箱の品質を維持することを可能にしました。
今回の新たな風呂敷型セラミック製品用包装材の開発により環境への配慮と作業効率の向上を実現しました。今後も当社は、持続可能な製品開発を進め、さらなる価値提供に努めてまいります。