近くにいても離れていても 台風19号から続く苦境に立ち向かう観光地へのサポートを【長野県千曲市】
全国的な緊急事態宣言も解除され、6月を迎えます。しかし、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の脅威が消えたわけではない手探りの状況で、観光地は非常に難しい舵取りが求められています。その中で、長野県千曲市では宿が中心となって、遠距離ではオンラインでの結びつきを継続し、近距離での繋がりをより強固にする取り組みを作ることで、刻々と変わる社会情勢で活路を見出そうとしています。
積極的に「来てほしい」と言えない難しさ
行政側での種々ガイドラインや自粛解除の目安が示されている中ですが、感染が少ない地域における大都市圏からの来訪についてはまだまだ心理的な抵抗感があり、事業者自身の対策はもちろん、周囲の市民を慮った事業の再開が求められています。積極的な誘致も難しく、営業を再開したとしても少人数で試行錯誤が求められる状況が続きます。
宿泊施設はクラウドファンディングを活用した支援と宿泊の約束づくり(4月〜6月末まで継続予定)
この状況下では、継続的な資金が必要です。運転資金を少しでも確保するために「純粋な支援金」もしくは「将来の宿泊の約束づくりをリターンとした支援」をクラウドファンディングを活用して継続的に4月頭から行っています。4月一杯で第1フェイズは終了し、第一弾の支援が形になっています。
以下は5月〜6月を期間として設定しているフェイズ2(+English ver)となります。引き続き支援と約束づくりをお願いします。
フェイズ1のクラウドファンディングURL:https://motion-gallery.net/projects/survive-double-19-1st
【主催団体:SURVIVE 2 ×"19" 共同体】
●参画宿: 姨捨ゲストハウスなからや、有田屋旅館、亀清旅館、湯元上山田ホテル、ホテルうづらや、ホテル亀屋本店
●企画・運営:株式会社ふろしきや 代表 田村英彦(長野県千曲市在住)
宿が飲食店・商店を巻き込み、店舗を超えたまとめて注文サービス「温泉イーツ」始動(5月〜収束後も継続予定)
クラウドファンディングの支援を受けた宿のオーナーが中心となり、戸倉上山田温泉街で観光客が激減することで困っている事業者が業種を超えて協力し合い、長く取り組む前提の活動として「温泉イーツ」をスタートしました。約1ヶ月、食を通してこれまで近くて遠かった地元の人たちとの結びつきを強めています。温泉宿、飲食店、お土産商店、地元タクシーがこれまで培ってきたチームワークを生かし、まとめて注文を受け、東西南北10kmの範囲となる千曲市と坂城町を一律500円/件というデリバリー料という非常に使いやすいサービスです。千曲市、坂城町の方は美味しい「温泉グルメ」を温泉街を食べ歩く気持ちで注文してみて欲しいと思います。
現在16店舗の加盟店で、さらに店舗数を拡充すると共に、システムの改良、そして全国配送も可能な宅配セットの構築も現在考案中です。
【温泉イーツ実行委員会】
●発起人メンバー:タイラー リンチ(亀清旅館:実行委員長)、柳ヶ瀬 貴一郎(有田屋旅館)、鍛治 博一(姨捨ゲストハウスなからや)
●温泉イーツWEBページ&デザイン:WEBエンジニア&デザイナー:古澤 敦郎 & 楓夏
●実行支援&広報取りまとめ:まとめ役 株式会社ふろしきや 代表 田村 英彦
支援されるだけでなく、組織や分野を超えた支え合い
千曲市には、景勝地として有名な「姨捨棚田」があり、毎年都心からも多くの農業体験希望者を受け入れて棚田の風景の保全活動が行われています。棚田の田植えを行う昼食に「温泉イーツ」の行楽弁当を届け、その足で人手が不足する田植えを手伝っていくというお互いを支え合う活動も自主的に生まれています。
【参考情報】
上記の活動に連携している、千曲市の信州千曲観光局も市内の活性化のために「市民が市内を遊ぶ(#ちくまであそぼ)」キャンペーンを行っていますので、ここでリンク先を入れるとと共にご紹介します。
ちくま市民の方はぜひ注目及びご参加ください。