【星野リゾート 界】~イベントロスから立ち上がる、伝統工芸職人連携プロジェクト~温泉旅館で「リモート益子陶器市 第2弾」開催|期間:2020年10月1日〜2021年2月28日
全国に展開する星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」のうち、栃木県内に位置する界 鬼怒川、界 日光、界 川治において、中止になった「益子陶器市」に携わる人々の思いをつなぐ「リモート益子陶器市 第2弾」を開催します。この取り組みでは、50年の歴史があり、500以上のテントが軒を連ねるイベント「益子陶器市」が、春も秋も中止になったことを受け、益子町の作家・販売店と特別チームを組み、イベントロスから立ち上がることを目指します。2020年7月23日よりスタートした第1弾から実施している内容に加え、益子焼作家と会話ができる「リモートトーク」を開催します。展示作品の中で、気に入ったものは特設ウェブサイトで購入することも可能です。新型コロナの影響で、イベントが中止に追い込まれ、地元の活気にも影響がでる中、それでもできることを模索し立ち上がるプロジェクトとして展開します。
背景
新型コロナの影響は長期化の様相で、益子陶器市は春に続き、秋も中止が決定されました。開催を楽しみにしていた観客や利用者の落胆の声があがるのはもちろんのこと、イベントの担い手であった伝統工芸の作家、職人の方々も活躍の場を失い、さまざまな困難に直面しているという悩みが寄せられています。観光業界も苦境に置かれている中、界では、事業者間で互いに励ましあい、少しでも地元の人々の心をなごませ、笑顔が戻る道を見いだしたいという思いから、本活動を開始させることにしました。中止になったからといって、ただがっかりして、指をくわえてみているだけではない、常にイノベーションの余地をさぐる温泉旅館「界」の挑戦がはじまります。
第1弾の取り組みと第2弾のパワーアップポイント
重厚な色合いとぼってりした肌触りが特徴的の栃木を代表する工芸品「益子焼」。界 鬼怒川は、開業当初より、館内の随所で設えとして取り入れ、会席料理の器として用いることで、民藝に縁の深い土地の宿らしいおもてなしを模索してきました。第1弾の「リモート益子陶器市」では、3密が回避できる館内にて「特別ギャラリー」の設置や、客室内展示などを行ってきました。結果、展示した数々の作品を、手に取ることで、益子焼に高い関心をもつゲストが増えたほか、実際に購入いただけるケースも多数みうけられ、売り上げを作家の方々にお送りすることができました。10月からは、これまでの取り組みに加えて、「リモートトーク」を実施し、ゲストが器について、より知識を深め、楽しみが増すような工夫を進めていきます。
温泉旅館と益子焼作家をつなぐ「リモートトーク」
益子焼作家の工房やショップと界 鬼怒川をオンラインで接続し、普段はなかなか直接聞くことが難しい益子焼作りに関わる話を聞けるイベントを開催します。1回の開催につき、1名の作家が登場し、自己紹介、作風や作品の特徴をはじめ、どんな料理にあう器なのかなど、作り手のさまざまな想いを聞くことができます。目の前の展示作品がもつぬくもりを、より一層リアルに感じることができます。
時間 :17:00~17:30
場所 :界 鬼怒川 館内ロビー
開催日・出演予定(1月以降は順次お知らせ)
10月 8日(木) 向山 文也
22日(木) 岩見 晋介
11月12日(木) 大塚 雅淑
19日(木) 和田窯
28日(土) 笠原 良子
12月10日(木) 村澤 亨
17日(木) 近藤 康弘 など
*出演者は、予期なく変更が生じることがあります。
継続する4つの取り組み
1.ロビーに「特別ギャラリー」を設置
中庭の緑が窓越しに見え、木漏れ日が明るく差し込む、広々としたロビーに「特別ギャラリー」を設置します。そこに、本企画に参画いただく総勢20名を超えるすべての作家から貴重な作品をお借りし、一同に展示します。宿泊ゲストは誰でも、温泉入浴や食事の前後など、温泉旅館の滞在時間の中で、ゆったりとした気分で鑑賞することができます。
2.ご当地部屋「とちぎ民藝の間」露天風呂付き客室内に展示
界 鬼怒川の客室全48室のうち、露天風呂付きの客室(20室*)内に、作品を1~2点、展示します。客室は、開業当初より「益子焼」をはじめとちぎの民藝文化を身近に感じられる空間作りを行ってきました。今回の取り組み期間中は、連携する作家の作品をあらたに展示し、滞在時間を通じてたっぷりと良さに触れていただくことができるようにしています。*該当客室に宿泊の方のみ鑑賞ができます。
3.界 鬼怒川常設の「豆皿ギャラリー」、毎晩開催のご当地楽「益子焼ナイト」で楽しさ倍増
かねてより、界 鬼怒川では、約250点以上が並んだ「豆皿ギャラリー」の常設展示や、毎晩開催される「益子焼ナイト」とよばれるイベントで、益子焼マイスタースタッフによる解説を行ってきました。これらをあわせて利用することで、温泉旅館にいながらにして、益子焼の歴史や特徴に詳しくなることができ、魅力を身近に感じられるようになります。益子陶器市の常連客でも、まだ知らなかった益子焼の一面に出会い、ワクワクするような一日を楽しむことができます。
4.宿泊者限定の特設ウェブサイトで購入できる
館内で展示されている作品の中で、気に入ったものは、宿泊者限定の特設ウェブサイトで、購入することができ、後日自宅に配送されます。旅の移動中に荷物が増える心配や、破損の不安なく購入でき安心です。
(今回の取り組みで購入可能な作家と販売店)
・「陶庫」
饗庭 孝昌(あえば たかよし)
岩見 晋介 (いわみ しんすけ)
おおむら 美土里(おおむら みどり)
小野 正穂(おの まさほ)
笠原 良子(かさはら よしこ)
近藤 康弘(こんどう やすひろ)
南雲 英則(なぐも ひでのり)
萩原 芳典(はぎわら よしのり)
水野 正善(みずの まさよし)
三田 和実(みた かずみ)
向山 文也(むこうやま ふみや)
矢口 桂司(やぐち けいじ) ほか
・「民芸店 ましこ」
阿久津 雅土(あくつ まさと)
石川 圭(いしかわ けい)
大塚 雅淑(おおつか まさよし)
加守田 太郎(かもだ たろう)
佐藤 敬(さとう たかし)
設楽 洋子(したら ようこ)
船越 弘(ふなこし ひろし)
村澤 享(むらさわ とおる)
村田 浩(むらた ひろし)
室田 嘉一郎(むろた かいちろう) ほか
*敬称略、50音順。作家、販売店は、予期なく変更が生じることがあります。
<サブ会場 界 日光、界 川治>
界 日光、界 川治においても同時期に、各施設につき5作品展示し、サブ会場として、「リモート益子焼陶器市」を開催します。気に入った作品が購入できる特設ウェブサイトへもアクセス可能で、購入することができます。
「リモート益子陶器市」概要
施設 :メイン会場:界 鬼怒川(栃木県・鬼怒川温泉)
サブ会場 :界 日光(同県・中禅寺湖温泉)、界 川治(同県・川治温泉)
期間 :2020年10月1日~2021年2月28日
対象 :宿泊様限定
(宿泊料金:24,000円~/2名1室利用時1名あたり、サービス料込・税別、夕朝食付)
<最高水準のコロナ対策宣言>
1 衛生管理
星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。
・チェックイン時の検温実施
・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ
・館内各所に除菌用アルコールを設置
・全客室に手指消毒用アルコールを設置
・食事処入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施
・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄
・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置
・館内での接客業務の際にマスクを着用
・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)
2 「3密」回避
密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。
・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化サービス実施(一部)
・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制
・半個室での食事処にて夕朝食の提供(界 *一部施設を除く)
・食事処の混雑状況を管理し、入店時間の分散化
・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施
・客室でのチェックイン対応(星のや・界)
星野リゾート 界
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド。日本らしさと快適性を追求し「王道なのに、あたらしい。」をコンセプトに各種サービスをご用意しています。旅の醍醐味であるご当地の魅力に触れられる「ご当地楽(ごとうちがく)」のおもてなしと、「ご当地部屋」が特徴。2020年3月には「界 長門」が山口県・長門湯本温泉に開業。
https://kai-ryokan.jp/