名阪特急「ひのとり」 2021年ブルーリボン賞の受賞決定!
近鉄では、本日、名阪特急「ひのとり」(80000系)が、鉄道友の会(会長:須田 寛)が制定するブルーリボン賞を受賞することが決定しましたので、お知らせします。
「ひのとり」は、「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに、日本で初めて全席にバックシェルを採用し、プレミアム車両では電動式フルアクティブサスペンションを設置、全席本革の3列シートで座席間隔を日本最大級の130cmにするなど車内の快適性を追求した、都市間輸送の新たなスタンダードとして開発した車両です。2020年3月14日に運行を開始し、現在、大阪難波・近鉄名古屋間では平日1日15往復、土休日1日19往復運転しています。
鉄道友の会からは、選定理由として、「名阪特急列車は広くゆったりした快適性を実現し、高品質で高機能な移動空間を提供してきた。『くつろぎのアップグレード』をコンセプトとする80000系は、これらをさらに追求している。ビジネス、観光、お出かけなどの多様な利用用途に対応し、車内からの眺望を楽しむことができる一方、悠久の歴史を育む沿線の伝統的景観とも調和しており、完成度が極めて高く魅力あふれる車両である。」と評価いただきました。
なお、当社車両のブルーリボン賞の受賞は、2014年の観光特急「しまかぜ」以来、7年ぶり9回目となります。
ブルーリボン賞について
我が国の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に、鉄道友の会が毎年1回、前
年1月1日から12月31日までの間に日本国内で営業運転を正式に開始した新造お
よび改造車両から選定している賞です(1958年制定)。選考委員会が選んだ候
補車両に対する会員の投票結果に基づき、選考委員会が審議して最優秀と認めた車
両を選定します。
名阪特急「ひのとり」の概要
「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに、日本で初めて全席にバックシェ
ルを採用し、プレミアム車両では座席間隔を日本最大級とするなどお客さまの快適
性を追求した特急車両です。2020年3月14日に運行を開始し、現在、大阪難
波駅・近鉄名古屋駅毎時0分発ほか、停車駅の少ない名阪特急などで運用していま
す。
・3列シート(全席バックシェル付き)
・座席の前後間隔は130cm(日本最大級)
公式HP: https://www.kintetsu.co.jp/senden/hinotori/
公式Twitter: @hinotori_80000
公式Instagram:
インバウンド対応の強化
・全車両に、大きな荷物を収納できるロッカー等の荷物置き場を設置
・無料インターネット接続サービス(無料Wi-Fi)の提供
・多言語(日本語、英語、中国語〔簡体・繁体〕、韓国語)に対応した車内表示器
を採用
その他の特徴
・座席以外でくつろげるユーティリティスペースを設置
・全車に空気清浄機を設置
・紫外線、赤外線をカットする大型窓を採用 など
「ひのとり」の名称の由来】
先進的でスピード感ある車体フォルム、深い艶感のあるメタリックレッドといっ
た外観デザインに加え、ゆったりとした空間や上質なサービスを提供する気品ある
車両のイメージを、翼を大きく広げて飛翔する「ひのとり」に重ね合わせて命名し
ました。
名阪特急の歴史について
近鉄は、「どんなに混雑していてもお母さんが子どもを連れて座って行けるとい
うのが電車」との考えで、 1947年10月8日、上本町-名古屋間で座席定員
制の有料特急の運転を開始(1日2往復。中川乗換え)し、戦後の混乱期に快適な
移動を実現した特急は、社会に大きなインパクトを与えました。1959年の伊勢
湾台風被害を機に行った軌間拡幅工事によって名阪直通運転を実現することで、当
社の名阪間輸送は飛躍的に発展しました。1964年10月1日に東海道新幹線が
開業したことで、お客さまが30%以上減少する危機的状況となりましたが、ス
ピードよりも快適性を追求した斬新な車両を製造するなどの挑戦を続け、長年にわ
たりお客さまの支持を得てきました。
1988年には、ノンストップ特急「アーバンライナー(21000系)」を投
入、2時間をくつろいで移動できるよう「ゆったりくつろげる質の高い居住空間」を
実現しました。そして、2020年にこれまでの名阪特急のDNAを受け継ぎ、さら
に「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとする新型特急「ひのとり」を開発
しました。
ブルーリボン賞を受賞した名阪特急
以 上