リチウム化合物市場- 成長、動向、COVID-19影響、予測（2023年-2028年）
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「リチウム化合物市場- 成長、動向、COVID-19影響、予測（2023年-2028年）」（Mordor Intelligence Pvt Ltd）の販売を6月7日より開始しました。
リチウム化合物市場は予測期間中に8%以上のCAGRで推移すると予想されます。
主なハイライト
COVID-19パンデミックはリチウム化合物市場に大きな影響を与えました。世界の制約により、自動車、建築、セラミック・ガラス産業が影響を受けました。それにもかかわらず、医薬品事業では需要が増加し、パンデミック期間中も市場は成長し続けました。しかし、各産業は2021年以降増産しており、予測期間を通じて市場もそれに追随すると予想されます。
電気自動車を中心とした電池の使用量の増加や、セラミックスおよびガラス産業からの需要の増加が、リチウム化合物市場を前進させています。逆に、化合物のコストが高く、他の代替品に取って代わられることが、市場成長の妨げになると予想されます。
しかし、電気自動車の需要の高まりは、市場調査の機会として機能すると思われます。アジア太平洋は、建設業と自動車産業における多額の支出により、リチウム化合物の最大市場を占めており、予測期間中も支配的であり続けるでしょう。
リチウム化合物の市場動向
電池の需要拡大
リチウム化合物は、エネルギーの保存と節約を目的としたリチウムイオン二次電池技術に広く使用されています。リチウムイオン二次電池は、携帯電話、カメラ、ノートパソコン、電力機器、自動車などの機器に使用されています。
リチウムイオン電池は、燃焼式と電気式の両方の自動車で重要な役割を担っています。高いエネルギー密度、低い自己放電率、長いライフサイクル、安価なメンテナンス、急速充電、軽量といった特質から、リチウムイオン電池は自動車分野で好まれています。また、現在一部のハイブリッド電気自動車で使用されているNi-Cd電池の需要も高いです。インド、東南アジア、韓国におけるハイブリッド車の販売と需要は、以前と比べ、まずまずの伸びを示しています。
経済分析局（BEA）によると、2022年第3四半期の米国における電気機器・設備・部品の製造による付加価値は約738億米ドルで、前年同期比約8％増となっています。第1～3四半期の付加価値総額は2,200億米ドルに迫る勢いでした。
さらに、米国におけるコンピュータおよび電子製品製造業の総生産額は、2022年第1～3四半期に約1兆3,000億米ドルとなりました。2022年は、2021年同期（1兆2,000億米ドル）と比較すると、7％の増加となっています。
一方、国際エネルギー機関（IEA）は「2022年9月電気自動車展望」の中で、サプライチェーンの制約やCOVID-19の流行が続いているにもかかわらず、2021年に電気自動車の販売が過去最高を記録したと報告しました。販売台数は2020年比で約2倍の660万台となり、路上を走る電気自動車の総数は1,650万台となっています。
電気自動車の台数増加や新興国市場における電子機器の利用拡大が二次電池の需要を促進しており、今後数年間、リチウム電池の市場を牽引する可能性があります。
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