落合陽一の最新刊は初の読書論 愛読書から思考法までを解説する『忘れる読書』を発売
紹介本が勢ぞろい「落合陽一の厳選・愛読書フェア」全国書店で開催
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2022年10月28日に落合陽一著『忘れる読書』(税込1,100円)を発売します。本書は、筑波大学准教授、メディアアーティスト、起業家など、多彩に活躍する落合陽一氏による初の読書論です。「天才」「現代の魔法使い」と称される著者の思考を形作った愛読書から独自の読書法、デジタル時代の今、本を読むべき理由までを解説します。「落合陽一の創作力の源」を垣間見れる一冊です。
今この時代に読書をする3つの意味
「ニーチェを読んでいない奴とはしゃべれない」と言う父親の影響もあって、落合氏にとって読書とは、子どもの頃からの習慣というより“必然”になっています。岩波文庫を年間100冊読破するなど本漬けの大学時代を経て、現在では、読みたいと思った時に読めるように3500冊を超える電子本ライブラリーを擁しているほどです。ネット上に世界中の情報が氾濫する今この時代に、あえて落合氏が読書をする意味は3つあります。第一に「思考体力をつけるため」、第二に「気づく力をつけるため」、第三に「歴史の判断を学び今との差分を認識するため」だと、本書「はじめに」で述べています。
本の内容は覚えるな、むしろ忘れよう
どんなに多忙でも、おびただしい数の本を読むライフスタイルを貫いている著者ですが、本書のタイトル『忘れる読書』には、「本の内容は覚えるな、むしろ忘れよう」というメッセージが込められています。読んだ内容の9割は積極的に忘れ、本全体の約10%が頭に残っていればよいのです。あとは思考をめぐらせることで自分なりの「文脈」に気づき、俯瞰して情報を位置づけて自分の思考に取り込んでいくのが落合流。読書とはクリエイティブであるための知的技術であり、新時代の教養を身につける方法なのです。
【落合流の読書スタイル】
・朝30分の「お風呂読書」でグルッと思考を回す
・本を読み通さずにざっと読む「ザッピング読み」
・何回もパラパラと読んで内容を把握する「周回読み」
・自分の頭の中にそれぞれの本の「脳内マップ」を作る「較べ読み」
ほか
読書の秋に全国書店でフェアを開催
『忘れる読書』の刊行を記念して、全国12都市の書店で「落合陽一の厳選・愛読書フェア」を開催します。古典から哲学、理工書、小説まで、本書で紹介したタイトルが店頭に並ぶ予定です。落合陽一氏の読書を追体験したり、本の読み方をアップデートしたりすることができる秋の催しは、発売日から順次実施されます。
【本書で紹介する主なタイトル】
『風姿花伝』世阿弥著、竹本幹夫訳注『風姿花伝・三道』(角川ソフィア文庫)に収録
『ツァラトゥストラはこう言った』ニーチェ著、氷上英廣訳(上下巻、岩波文庫)
『ガウディの伝言』外尾悦郎著(光文社新書)
『21世紀の資本』トマ・ピケティ著、山形浩生・守岡桜・森本正史訳(みすず書房)
『新版 夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル著、池田香代子訳(みすず書房)
『海辺のカフカ』村上春樹著(上下巻、新潮社)
『狂雲集』一休宗純著、柳田聖山訳(中公クラシックス)
『忘れる読書』について
【著者】
落合陽一(おちあい よういち)
メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversity プロジェクト研究代表。2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員、内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーなどを歴任。著書に『魔法の世紀』、『デジタルネイチャー』(以上、PLANETS)など多数。
【書誌情報】
タイトル:忘れる読書
著者:落合陽一
価格:1,100円(10%税込)
判型・製本・頁数:新書判並製240ページ
ISBN978-4-569-84333-9
レーベル:PHP新書
発行:PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84333-9