地熱ヒートポンプが2020年までに年間収益額で170億米ドルを超える見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Navigant Research (formerly Pike Research)が発行した報告書「Geothermal Heat Pumps: Residential and Commercial Applications for Geothermal Heat Pumps: Global Market Analysis and Forecasts (地熱ポンプの住宅・商業アプリケーション:世界市場の分析と予測)」の販売を開始しました。
地熱ヒートポンプ(GHP)システムは、大地熱源ヒートポンプとも呼ばれますが、ビルの冷暖房に再生可能エネルギー源を使おうという世界的な趨勢の中で成長が進んでいる分野です。地表直下の適度で、且つ一定である温度を利用することで、GHPシステムは温室効果ガスの排出を削減し、また、過度な負担がかかっているインフラの負荷を軽減させようという世界的戦略の中で、必要不可欠な役割を果たします。1940年代に最初に使用されてから、GHPシステムは住宅向けや商業向け、公共機関向け、また産業環境向けに世界のほとんどあらゆる地域で配備されるようになってきており、大きな成功を収めています。同レポートによれば、GHPシステムによる世界全体の年間収益額は、2013年の65億米ドルから2020年には172億米ドルにまで増大すると予測されています。
Navigant Researchのリサーチアナリスト長であるMackinnon Lawrence氏は、「世界経済の低迷は建設のペースを減速させ、環境保全製品に対する政府投資を低下させ、また土地開発業者が最高級の建築用品を購入する資本を獲得する力を減退させました。これによりGHP製品の製造企業は大きな打撃を被っています。しかしながら、政府の施策により、エネルギー効率に優れた資源を使用することが有利となり、また、メーカーがGHPの敷設にかかるコストを低減するのに伴い、この市場は今後数年で力強く成長し得る態勢にあります。」と述べていす。
GHPは動作するのに電気を使用しますが、冷暖房に関しては空気の熱を利用するエアコンや、その他の従来からある冷暖房空調 (HVAC) 用の競合設備よりも大幅に高い効率が得られます。GHPが化石燃料を用いた発電を直接駆逐するわけではありませんが、GHPシステムは化石燃料を用いた発電源への依存度を最大71%も低減させることができます。単独で使用した場合でも、GHPはエネルギー使用量やビル内のピーク電力需要を大幅に低減できます。クリーンエネルギーによる発電とビル全体の高効率化とを合わせて用いれば、さらに大きな効果を得ることができます。
同レポートでは、GHP市場やGHP需要の促進要因、既存技術および新技術、公共的施策ならびに法規制環境、そして業界主要企業について精査を行うと共に、地熱ヒートポンプの世界市場におけるビジネス機会の分析を行っています。市場予測については、地域別ならびに市場分野別に分け、2020年までの予測を示しており、また、世界の主要地域すべてにおける市場動態についても検証を行っています。
市場調査レポート: 地熱ポンプの住宅・商業アプリケーション:世界市場の分析と予測
Geothermal Heat Pumps: Residential and Commercial Applications for Geothermal Heat Pumps: Global Market Analysis and Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike206548-geothermal-heat-pumps-direct-use-residential.html
出版日:2013年07月09日
発行:Navigant Research (formerly Pike Research)
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