車いすでも温泉旅行を満喫！株式会社モリトーのお風呂リフト導入旅館で宿泊者の8割が介護リフト付きジャグジーバスを利用

2023-12-01 10:45

介護リフトを展開する株式会社モリトー(代表：石田和彦、本社：愛知県一宮市)のお風呂用リフトを導入している旅館にて、宿泊者の8割がお風呂用リフトが設置されたジャクジーバスを利用している事を発表いたします。

足腰が不安なシニア層の国内旅行の背景

経済産業省の第3次産業活動指数を元にすると、新型コロナウイルス前の2019年12月と比較して鉄道旅客は90％まで回復しており、旅行業界も回復傾向にあります。
※経済産業省
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20230512hitokoto.html

また、国土交通政策研究所の調査によると、今後はインバウンドだけに頼らず、国内宿泊旅行も促進する必要があると言われています。70歳以上のシニア層は2048年まで世代人口の増加が報告され、シニア層への旅行促進に向けた取り組みは今後ますます重要になります。現在、シニア層が旅行をしない理由に健康上の理由が挙げられています。
※国土交通省　国土交通政策研究所　第59号2016年冬季
https://www.mlit.go.jp/pri/kikanshi/pdf/2015/59-3.pdf

念願の入浴の実現でリピーターも多数

愛知県知多郡南知多町にあるバリアフリー旅館「サポートイン南知多」は、高齢の方や障がいがある方でも安心して宿泊ができる日本初のバリアフリー旅館です。旅館で働くスタッフも介護の有資格者で、介護士のサポートが受けられます。中でもモリトーのお風呂リフトが設置されている『介護リフト付きジャグジーバス』は、全国的に見ても珍しい設備です。介護リフトの操作に不安のある方は、旅館スタッフが操作をして入浴のサポートをします。宿泊者の9割が介護の必要な方とその関係者で、そのうち8割が介護リフト付きジャグジーバスを利用されています。

サポートイン南知多のスタッフの方は、「介護が必要な方の大半は温泉旅行に行ったが周りの目が気になって、心から旅行を楽しむことができなかった。」「危なくて入浴はあきらめた。」というお客様の声を聞かれてきたそうです。そこで、温泉を楽しんでいただくためにお風呂リフトを設置し全館バリアフリーとすることでリピーターの増加につながったそうです。

実際にご夫婦で宿泊された方の声です。
「身体に障害を持ってから1度もお湯につかることができていませんでした。福祉サービスや自宅でもシャワー浴だけ、今回の旅行の希望は『お風呂』でした。ホームページで温泉に介護リフトがあることを知り、ここなら入れるかもしれないと思って予約しました。そして今回の旅行で介護リフトを利用し、1年ぶりにお風呂に入ることができました。」

実際に入浴介助に立ち会ったスタッフの声です。
「旦那様は湯船の中で気持ちよさそうに目を閉じて湯につかっておられました。奥様はそんな旦那様に背を向けながら涙を流して感激されていました。こんな風にお風呂に入ることができて嬉しいです。と大変喜んでくださいました。」

介護リフト「つるべー」詳細

お風呂用介護リフトつるべーFシリーズは、ご自身で入浴する事が難しい方に対して、機器を使って移動をさせるもので、簡単な操作で入浴介助ができます。つるべーシリーズは旅館・病院・施設だけではなく、在宅のお風呂にも取り付けが可能です。お風呂だけではなく、ベッド周りや玄関などの段差解消にも適したものがあります。高齢者は介護保険でレンタルでき、障がいのある方は給付を受けて購入ができます。自宅での入浴を希望されていても、自分で立ち上がれなくなると自宅での入浴を断念されるケースが多くあります。そういった方の多くが寒い冬場でもシャワーだけで済ませたり、訪問入浴や介護施設などの外部サービスを利用して入浴をしたりしています。つるべーFシリーズは、簡単な施工で操作も簡単、穴あけ工事も不要でご自宅での入浴が可能となります。在宅での導入率は、夏場に比べると冬場が3割もアップしています。

今後の展開

医療・介護・福祉の観点から高齢者の増加による介護保険サービスや、障がい福祉サービスの流れが『自立化支援』へと向かっています。その1つとして自宅で自分らしい生活を送ることがあげられます。当社はもう一歩先を行き、自宅だけではなく、外出先でも気軽に『自分が望んだこと』をサポートする機器を製造・販売しています。誰もが好きなこと・やりたいことをあきらめず、自分の人生を楽しめるようにお手伝いをさせていただきます。