「西陣呼称555周年」を記念し、11月12日（土）に河原町御池のQUESTION京都信用金庫で【西陣Fes】が開催決定

「西陣」をもっと身近に、地域企業の認知向上を目指す

2022-10-20 14:00

「西陣呼称555周年」を記念し、11月12日（土）に河原町御池のQUESTION京都信用金庫で【西陣Fes】が開催決定

本年11月11日で「西陣」名称の起源とされる応仁の乱（1467）から555周年を迎えることから、紡がれてきた西陣の伝統、今ある西陣の新たな取り組みを発信する機会として「西陣Fes」の開催が決定。11月12日（土曜日）午前10時から午後6時までQUESTION京都信用金庫の1階、4階、8階を使用して開催。西陣をまるごと体験できるをコンセプトにアクセスし易い河原町という立地で、来場者に西陣をもっと身近に感じてもらう体験を提供。多くの伝統・地域産業が出店・展示機会の損失や、売り上げの減少などに直面したコロナ禍を越え、地域や産業として未来を見据えた活性化を目指す。主催は「おせっかいバンカー」で名高い『京都信用金庫』と、西陣で地域の事業者や伝統産業の担い手が集まり、地元復活を夢見て志高く活動している事業者によるコミュニティー『西陣サロン』が協力し企画した。

伝統産業だけじゃない、職住一体エリア「西陣」が持つ魅力を発信

京都西陣の伝統工芸品産業は、長い歴史の中で人々と共に成長し維持されてきた、日本のものづくりを牽引する産業である。しかし、大量消費社会の定着、情報革新の急展開などを背景に生活様式は様変わりし、伝統工芸品に対する需要は減退しているのが現状である。生活様式の変化は地域に根ざす小売事業者も大型スーパーの台頭などで影響を受けている。

現状打破のため、昆布・漬物・和菓子・をはじめ多くの卸・小売業が時代に合わせた商品開発やクラウドファンディング等の新たな取り組みを実施してきた。「西陣Fes」では、「西陣」という地域全体にフォーカスを当てることで、伝統産業の認知向上のみならず、地域企業の発展を促す効果を引き出すことが目的だ。

1階チャレンジスペースで開催される物販には下記企業が出店。また、奏絲綴苑（そうしつづれえん）が綴織の手機2機を持ち込み職人が手織りを披露する他、綴織職人指導のもと来場者が気軽に織に触れられる手織り体験も実施する。

出店店舗

京西陣　菓匠宗禅
京つけもの処近為、京つけもの本家こじま、京都漬物香房てが
五辻の昆布
香・蝋燭老舗中村商店
太田畳店
たきものゑびす
佐々木酒造
西陣麦酒
奏絲綴苑（手織り機体験・小物販売）
sampai

西陣の産業・地域のこれからを強者事業者やおせっかいバンカーが見つめ直す

西陣に根ざした事業者また京都信用金庫西陣支店の歴代支店長などが登壇し、西陣の過去・現在・未来を見つめ・考えるトークショーを開催。

オープニングを飾る「これからの着物と西陣」では、有識者3名が登壇。”糸へん”と言われる着物関連産業が時代の変化よって直面してきた課題や、将来的に変化を迫られる産業構造について、実践経験のある3事業者がそれぞれの視点からこれから必要となる施策や現状打破の端緒について紐解く。続く、「歴代西陣支店長と考える西陣の変遷とこれから」では京都信用金庫西陣支店支店長経験者3名が登壇。3代に渡って見つめてきた西陣のこれからについてをテーマに対談する。

最終セッションでは、京繡を通して日本の歴史文化に詳しい長艸繡巧房長艸真吾氏と、公家であり宮中装束の着付け等を代々行う衣紋道山科流若宗家の山科言親氏が登壇。山科家日記を元に西陣が「西陣」と呼称される経緯や由来について探求する。

トークショー実施予定

（１）11:00 - 12:30　「これからの着物と西陣」　
　　　長艸繡巧房（長艸真吾氏）、きもの市場（担当者様）、岡文織物（取締役・岡本夏樹氏）　

（２）14:30-16:00　「歴代西陣支店長と考える西陣の変遷とこれから」　
　　　京都信用金庫西陣支店支店長（過去2代と現支店長）

（３）16:00-18:00　長艸真吾氏　超マニアックトーク「西陣」の成り立ち　
山科言親氏（衣紋道山科流若宗家）

西陣の「食」にフォーカス老舗から若手まで、西陣の”イマ”を作る事業者が集結

西陣屈指の飲食店が提供する特別ランチを、QUESTION8階のDAIDOKOROで提供。天ぷら会席を世に送り出し、店の柱として打ち出したことで有名な京料理「天㐂」が限定天ぷら弁当、地域に愛されるナガグツ食堂が台湾ランチを提供する。各ランチは事前予約可能だ。その他、職人や地域住民の憩いの場となっているLaughter（コーヒー）や二条城売店で人気のSANOA、フルーツ&パーラークリケット等が物販・カフェ提供で参加。ランチやカフェメニューはその場で飲食することができる。