台風19号による千曲川水害から2年
被災した豊野みなみ保育園の子どもたちをアファンの森に招待
千曲川水害の被害により仮設の園舎で過ごさなければならなかった子どもたちに故C.W.ニコルがサンタクロースとなってクリスマスプレゼントを届けたのは2019年の12月でした。「アファンの森に遊びに来てね」と招待を約束しましたが、新型コロナのまん延もあり、なかなか実現できませんでした。残念ながらニコルは旅立ってしまいましたが、2年越しの約束をようやく果たすことができます。
森づくり35年目のアファンの森で 子どもたちの心を癒す
アファンの森は、日本の自然をこよなく愛した作家C.W. ニコル(一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団 創設者)が、日本の森の荒廃を憂い1986年から、長野県信濃町の荒れた里山を少しづつ買い取り、藪払いや間伐などを行い、地域本来の森の生態系を取り戻すことを目的としてスタートしました。
現在ではたくさんの生きものが暮らす、多様性あふれる森となっています。
そんな生物多様性豊かな森で、アファンの森財団は、2004年から子どもたちの心を癒すプログラム「5センスプロジェクト」をおこなってきました。盲学校や児童養護施設、養護学校の子どもたちを森に招待、2011年からは東日本大震災の被災地から子どもたちを招待し、延べ2000人以上の心に傷を負った子どもたちにアファンの森の癒しを提供してきました。
多くの生き物が豊かに暮らす森は、子どもたちの心の成長に必要な潤いを与えてくれます。
2019年の台風19号で被災した長野県の子どもたちをようやく森に招待することができます。
ニコルサンタクロースとの2年越しの約束
2019年台風19号により、アファンの森の活動拠点である長野県千曲川の氾濫による被害は、長野市、千曲市、飯山市など広範囲に及びました。中でも堤防決壊現場周辺地域の豊野、穂保、津野、長沼地区においては、被害が凄まじく長沼保育園、豊野みなみ保育園は、園舎が壊滅的な被害に遭い使用できず、様々な施設を借りながら日々の保育活動を続けている状況でした。
当財団は森の再生を軸に、森と川そして海が健全に繋がっていることが、人々の豊かな暮らしにつながると信じ活動を展開しています。被災者の人々に寄り添いながら、少しずつ時間をかけて、森と川の繋がりについて検証していき、この度の教訓を活かし安全で豊かな暮らしにつながる地域社会を共に築いて参りたいと考えています。
まずは、心に寄り添うところからと、子どもたちにニコルサンタクロースがクリスマスプレゼント届けに行くプロジェクトを企画いたしました。
多くのご協賛、ご協力を賜り、流されてしまった文房具や絵本などのプレゼントを193人の児童一人ひとりに渡すことができました。
そして、『森がみんなを守ってくれるから上流のアファンの森に遊びに来てね』とニコルサンタは子どもたちと約束をしました。
残念ながらニコルは翌年の4月に永眠、そして新型コロナウィルス蔓延により実現できずにおりましたが、この度、豊野みなみ保育園の子どもたちを以下の日程でニコルの眠るアファンの森に招待できることになりました。
アファンの森で思いっきり遊ぼう 〜豊野みなみ保育園のこどもたち〜
日時:2021年10月19日(火)
10時00分〜13時00分
場所:アファンの森
C.W.ニコル・アファンの森財団
長野県上水内郡信濃町大2742-2041
Tel 026-254-8081
内容:
●園児アファンの森に到着(10:00予定)
オープニング、森へ
●アファンの森で活動(10:00~12:00予定)
2班に分かれて2か所で遊ぼう
●昼食(12:15~予定)アファンホースロッジにて
取材のお申し込み
10月18日までに以下の内容をメール (info@afan.or.jp) にご連絡頂けましたら幸いです。
●会社名 ●お名前 ●電話番号 ●取材希望時間帯 をご記載ください。
お問い合わせ
一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団 info@afan.or.jp
本件に関する問い合わせ 福地健太郎 090-8682-3976
◯アファンセンター
〒389-1316 長野県上水内郡信濃町大井2742-2041 TEL:026-254-8081 FAX: 026-254-8082