西宮市の野球スクールにコロナ禍でも応募者が殺到 元プロ選手のGMが運営ノウハウを明かす初の著書

井戸伸年著『「人が集まる」組織のしくみ』を発売

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年7月1日に、『「人が集まる」組織のしくみ――究極の野球指導を通した人材育成のヒント』(井戸伸年著/990円)を発売しました。少子化以上のペースで子どもたちの「野球離れ」が進むなか、兵庫県西宮市にある野球スクール「関メディベースボール学院」の生徒数は右肩上がりを続け、経営の黒字化にも成功しています。本書は、同学院ゼネラルマネージャー兼総監督の著者が10年かけて構築してきた「人が集まる組織づくり」のすべてを語る、自身初の著書です。

『「人が集まる」組織のしくみ』表紙
『「人が集まる」組織のしくみ』表紙

「関メディベースボール学院」とは

甲子園からいちばん近い野球スクール「関メディベースボール学院」は、プロ選手を目指す「野球選手科」や中学生、小学生のクラスを擁し、高校や大学の強豪校や、社会人野球にも選手を輩出しています。コーチ陣には元プロ野球選手も名を連ね、メンタルトレーニングや礼儀指導も徹底する方針が評判をよび、生徒数は150名を超えています。コロナ禍の2021年度募集では応募が殺到し、一学年の定員40名が瞬く間に締め切られました。

元プロ野球選手から経営者へ

著者の井戸伸年氏は、育英高等学校(兵庫県神戸市)から徳山大学まで野球推薦で進学し、卒業後は社会人野球を経て、トライアウトでシカゴホワイトソックスとマイナー契約を結びます。その後ドラフト会議で近鉄バファローズに指名され、念願だったプロ野球選手になりますが、一軍の公式戦に出場がかなわないまま現役を引退。しかし「選手としてできることはすべてやり尽くした」という実感と、野球への熱い思いは変わりませんでした。「関メディベースボール学院」の経営を引き継いだのは2010年のこと。経営難に陥っていた前身組織の負債を抱え、人材面も資金面も厳しい状況でした。しかし、独自の指導法と生徒募集の活動強化が実り、負債は約2年で完済。自身の野球経験と、最高レベルの指導理論に基づいたチーム運営で、組織は再生しました。その軌跡をまとめた本書は、ビジネスにも共通するノウハウの宝庫です。

強い組織はスポーツもビジネスも同じ

著者の目的は、野球スクールをビジネスとして成功させながら、高レベルの指導で生徒たちを育成し、野球の底辺を広げることです。育成しながら勝つために、コーチの分業制を導入し、指導者と選手は「バイブル」と呼ばれるマニュアルを共有。選手の自律と自立を促す指導体制を確立しました。また、東大の論理的思考力訓練や1分間スピーチなど「野球以外」のカリキュラムも採用。人間性教育の重視でチーム力が向上し、タイガースカップ上位争いの常連になったことで、学院の名も広く知られるようになりました。人材の集め方や指導方法、モチベーションアップの工夫など、楽しく実践して結果を出す著者の全取り組みは、人が集まる強い組織づくりのヒントそのものです。

『「人が集まる」組織のしくみ』について

【著者プロフィール】
井戸伸年(いど のぶとし)
1976年、大阪府豊中市生まれ。小学生の頃から野球を始め、育英高校、徳山大学に進学して野球部に活躍。大医学卒業後は社会人野球「住友金属鹿島硬式野球部(現・日本製鉄鹿島硬式野球部)」でプレー。2002年にアメリカ大リーグのシカゴホワイトソックスとマイナー契約を結ぶ。ドラフト会議で近鉄バファローズに指名され入団、合併して誕生したオリックスバファローズでもプレーする。2005年に現役引退。会社員生活を送る中で日本野球連盟にクラブチーム登録をしていた「関西メディカルスポーツ学院」で指導を行うようになり、後に経営を引き継いで「関メディベースボール学院」に名称変更。現在、同学院のゼネラルマネージャー・総監督を務める。

【書誌情報】
タイトル:「人が集まる」組織のしくみ
サブタイトル:究極の野球指導を通した人材育成のヒント
著者:井戸伸年
判型:新書判並製/224ページ
税込価格:990円
発売日:2021年7月1日
ISBN:978-4-569-84974-4
発行:株式会社PHP研究所


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