会社員の顔も持つ異色の作家・いぬじゅん最新刊 1/9発売『君と見つけたあの日のif』に地元劇団も協力

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年1月9日に、『君と見つけたあの日のif』(いぬじゅん著・税込792円)を発売します。著者いぬじゅん氏は、静岡県浜松市で会社員として働くかたわら執筆活動をおこなう異色の作家です。本書は、同じ浜松市を拠点とする「劇団たんぽぽ」の活動に着想を得て描かれた青春小説です。

『君と見つけたあの日のif』表紙

地元劇団の協力で構想ふくらむ

『君と見つけたあの日のif』は、経営に行き詰まっている浜松の小劇団が舞台。元人気子役で現役高校生の結菜が、劇団の副業「レンタル劇団員」として疑似家族と過ごす一冬の物語です。著者のいぬじゅんさんは、いつか劇団員を主人公にした作品を描きたいという思いを温めていました。あるとき地元浜松を拠点に活動する「劇団たんぽぽ」を知り、取材を申し込んだところ快諾を得ます。「作中に出てくる劇団とは違い、たしかな信念を持つ劇団の活動と劇団員の声に触れたことで構想が膨らみました」と語る著者は、劇団との出合いをきっかけに、一気に物語を書き上げました。

自分の居場所が見つけられない、すべての人へ

第8回日本ケータイ大賞を受賞したヒット作『いつか、眠りにつく日』でのデビュー以来、高校生を中心に女性読者の支持を得ている、いぬじゅんさん。昨年『この冬、いなくなる君へ』で第8回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど、個性的な登場人物とユニークな舞台設定のキャラ文芸作品が評価されています。『君と見つけたあの日のif』は、両親とギクシャクしていて友だちもいない「私の居場所はあの劇団しかない」という女子高校生が主人公。本作について著者は、「家族や友達、いて当たり前だと思いこんでいる人の大切さを改めて感じてもらえるとうれしいです。ラストには、ちょっとした驚きもありますので楽しんでいただけると思います」と述べています。

『君と見つけたあの日のif』について

STORY

元・人気子役で、現役高校生の杉崎結菜(ゆうな)は、地元・浜松の小さな劇団に所属し、年に数回公演に出演する日々を過ごしていた。しかしそんなある日、劇団の経営が行き詰まっていることを知る。その危機を乗り越えるため、座長は結菜に「レンタル家族の仕事をしてくれないか」と頼み込む。その仕事の内容とは、ある家族の次女「加奈」を演じながら、その家で寝泊まりして冬休みを過ごすということ。自分の唯一の居場所である劇団を失いたくない結菜は、冬休みの間だけ「加奈」として生きることを決意するが……。

著者

いぬじゅん
小説家。2014年『いつか、眠りにつく日』で、第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、書籍化(スターツ出版文庫)。15年、『北上症候群』で「OtoBonソングノベルズ大賞~音楽を感じる小説~DREAMS COME TRUE編」にて入選、電子書籍化された(エムオン・エンタテインメント)。19年、『この冬、いなくなる君へ』(ポプラ文庫ピュアフル)で、第8回静岡書店大賞~映像化したい文庫部門受賞。近著に、『あの夏の日、私は君になりたかった。』『無人駅で君を待っている』(以上、スターツ出版)、『君がオーロラを見る夜に』(角川文庫)、『あの冬、なくした恋を探して』(ポプラ社ピュアフル)など、著書多数。

書誌情報

タイトル:君と見つけたあの日のif
著者:いぬじゅん
判型:文庫判並製(PHP文芸文庫)
定価:720円+税
発売日:2021年1月9日
ISBN:978-4-569-90101-5
発行:株式会社PHP研究所

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