農学部生が実践栽培した「近大ICTイチゴ」を数量・期間限定で販売 産学連携でイチゴ栽培と販売ノウハウを学ぶ

近大ICTイチゴを栽培している農学部生
近大ICTイチゴを栽培している農学部生

近畿大学農学部(奈良県奈良市)では、実習の一環として農学部生が「なら近大農法(ICT農法)」で「近大ICTイチゴ」を実践栽培しています。今年度、農学部生が収穫した近大ICTイチゴを令和6年(2024年)1月25日(木)から28日(日)までの4日間、大和アグロファーム株式会社(奈良県吉野郡大淀町)の協力のもと、街ナカ産直マルシェ 千林商店街店(大阪府大阪市)にて、数量・期間限定で販売します。最終日となる1月28日(日)には、栽培した農学部生による販促イベントも行います。

【本件のポイント】
●ICT(情報通信技術)を活用して栽培した「近大ICTイチゴ」を数量・期間限定で販売
●農学部生がキャンパス内のICT設置温室で栽培し、パッケージのロゴマークもデザイン
●学生は栽培から販売までの過程を経験し、農業の6次産業化を「実学」で学ぶ

【本件の内容】
近畿大学農学部では、奈良キャンパス内のICT設置温室で、「なら近大農法(ICT農法)」を用いて「近大ICTイチゴ」(品種:紅ほっぺ、とちおとめ)を栽培しています。今回、2種類のイチゴ品種(紅ほっぺ、とちおとめ)をパック詰めにし、数量限定で販売します。昨年、街ナカ産直マルシェ リノアス八尾店(大阪府八尾市)で「近大ICTイチゴ」のパック販売を行いましたが、即完売でした。その後、消費者から次回の販売の問い合わせが多数寄せられたため、今回、街ナカ産直マルシェ 千林商店街店での販売を行うこととしました。販売用の包装フィルムには、近畿大学農学部農業生産科学科植物感染制御工学研究室(担当教員:教授 野々村照雄)の学生と大和アグロファーム株式会社が、共同でデザインしたロゴマークを使用しています。
近畿大学農学部は、少子高齢化に伴う農業従事者の減少や、休耕地・耕作放棄地の増加などの社会問題を解決するため、奈良県と連携して「農の入口」モデル事業を展開し、「なら近大農法(ICT農法)」を利用した栽培管理方法の確立をめざしています。
現在、農業未経験の農学部生16人が中心となって、株式会社アグリスタ(埼玉県川口市)の液肥を活用したイチゴの栽培試験を行うとともに、イチゴ栽培のプロである、いちごの縁F(えんえっふぇ)(奈良県生駒市)の指導のもと、イチゴの定植から収穫までの栽培のノウハウを「実学」で学んでいます。また、商品販売のプロである、大和アグロファーム株式会社の指導のもと、イチゴ販売に関するノウハウも実践的に学びます。

【販売概要】
商品名 :近大ICTイチゴ
品種  :紅ほっぺ、とちおとめ
販売日時:令和6年(2024年)1月25日(木)~1月28日(日)11:00~16:00
販促企画:令和6年(2024年)1月28日(日)10:00~12:00
     近大ICTイチゴ(紅ほっぺ、とちおとめ)の食べ比べイベントを行い、
     栽培した農学部生3人が販売を行います。
販売店舗:街ナカ産直マルシェ 千林商店街店
     (大阪府大阪市旭区千林1丁目11-15 京阪千林駅改札横コンコース)
販売価格:1パック(250g)550円(税込)
     ※ 1日 20~50パック限定
お問合せ:大和アグロファーム株式会社 TEL(0747)54-5018
受付時間:9:00~17:00(土日祝を除く)

【なら近大農法(ICT農法)】
一般的に、農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされていますが、なら近大農法では農作物の栽培に必要な温度調整など管理機能にICTを導入することによって農作業の自動化を実現し、農業初心者でも容易に栽培管理が可能となります。土壌センサーと日照センサーを連動させた装置によって、作物に水分と液肥を自動的に供給します。これらの情報は蓄積され、スマートフォンなどで遠隔地でもデータを確認することができます。また、ハウス側窓の自動巻上げ機が温度センサーと連動しており、ハウス内の温度をほぼ一定に保つために自動的に開閉が行われます。このような完全自動化肥培管理システムの導入により、農作業の時間を大幅に削減するとともに、水や液肥の低減が可能となり、収穫量の増加と品質の安定化へと繋がることが期待されます。
平成29年度(2017年度)から、近畿大学農学部農業生産科学科(アグリ技術革新研究所兼務)教授 野々村照雄が中心となり、奈良キャンパス内にある最新のICT設置温室で、農学部生とともに「なら近大農法(ICT農法)」を用いて「近大ICTメロン」を栽培しており、令和3年(2021年)9月からは、「近大ICTイチゴ」の栽培にも取り組んでいます。これらの栽培マニュアルは、毎年、次の新たな農学部生へと受け継がれていきます。

【協力企業】
大和アグロファーム株式会社
所在地 :奈良県吉野郡大淀町大字桧垣本2047番地の6
代表者 :代表取締役 竹島和宏
事業内容:農業生産物に関わる仕入、販売、物流及び保管業務 他
設立  :平成26年(2014年)4月14日
資本金 :500万円
URL  :https://yaf-nara.com/

株式会社アグリスタ
所在地 :埼玉県川口市南鳩ヶ谷六丁目15番5号
代表者 :代表取締役 馬渡ゆかり
事業内容:農業用肥料の製造・販売・企画、農業用機器の販売、土づくり・栽培・施肥のコンサルティング 他
設立  :令和元年(2019年)12月2日
資本金 :500万円
URL  :https://agrista.co.jp/

いちごの縁F(いちごのえん えっふぇ)
所在地 :奈良県生駒市高山町6072-1
代表者 :代表 藤原大輔
事業内容:農産物の生産・販売
設立  :平成30年(2018年)4月2日
資本金 :100万円
URL  :https://www.strawberryfarmf.com

【関連リンク】
農学部 農業生産科学科 教授 野々村照雄(ノノムラテルオ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/162-nonomura-teruo.html

農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/


AIが記事を作成しています