大河ドラマ「麒麟がくる」でも登場!鞆の浦でコーナー展「鞆幕府 将軍足利義昭」を開催
広島県福山市の瀬戸内海の中央に位置する鞆の浦は、『潮待ち』に最も恵まれ、万葉の時代から海上交通の要衝として栄え、経済・文化・政治等の拠点の一つでありました。
室町時代末、京都から逃れた第十五代征夷大将軍・足利義昭(1537年~97年)は、天正4年(1576)2月、毛利氏を頼り、和歌山の由良から海路で鞆へ上陸し、ここで亡命政権を構えました。
この時期には既に室町時代は終わったとする通説や幕府の概念には諸説ありますが、将軍・足利義昭が鞆を中心に11年も居を構え、一定の権威を持った政権を『鞆幕府』と呼んでいます。
この特別展を昨年10月8日~ 11月23日まで開催し、将軍・足利義昭が想像以上に威厳や影響力があったことを実物史料で示しました。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」ては、滝藤賢一が好演する将軍・足利義昭がクローズアップされています。
番組の終盤の41話では将軍・足利義昭が備後の鞆の浦で画策する様子が少し描かれ、なんと次の42話では、驚くことに義昭と明智光秀も一緒に登場する予定です。
また、ドラマですが、鞆にいた将軍・義昭が注目されたものと喜んでいます。
また、ドラマの終わりの「麒麟がくる紀行」も鞆の浦が登場予定です。
この好機に、特別展の資料の一部などを継続展示したり新たな資料を加えたコーナー展を実施し、鞆の浦と義昭の関係などを紹介し、また、大河ドラマ「麒麟がくる」の盛り上げの一助とするものです。
コーナー展「鞆幕府 将軍足利義昭」
と き 2020年11月26日(木)~2021年2月7日(日)(休館日・月曜日、月曜日が祝日の場合はその翌日、年末年始)
ところ 福山市鞆の浦歴史民俗資料館(入館料 一般150円、高校生まで無料)
主な展示資料(約15点)
〇毛利輝元書状(鞆夫(義昭への賦役関係))、個人蔵
〇伝・鞆城鬼瓦、当館蔵
〇三尊十王図(李朝仏画)、天正11年(1583)、安国寺蔵(当館寄託)
〇足利義昭像(写真パネル)、東京国立博物館蔵
〇足利義昭御内書(写真パネル、福山市重文)、常國寺蔵
〇足利義昭胴肩衣(写真パネル、福山市重文)、常國寺蔵
〇ルイス・フロイス『日本史』(写真パネル、公方(義昭)の記述)、大村市歴史資料館蔵
〇鞆幕府時代想像地形図(大型)
〇戦国時代に活躍した遣明船・安宅船の模型
〇元禄絵図(複製)
〇よしあきくん(足利義昭キャラクター)のタペストリー(2枚) など
福山市について
福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約47万人の拠点都市です。
福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年には築城400年を迎える「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。
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