リクルートとサン、「 Mash up Award 3rd 」審査結果を発表
株式会社リクルート(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼 CEO :柏木斉、以下リクルート)とサン・マイクロシステムズ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:末次朝彦、以下サン)は、両社をはじめ計29法人が提供するリソースを利用した新しいネットサービスの開発コンテスト「 Mash up Award 3rd 」の審査結果を、 9月30日に行った授賞式にて下記のとおり発表致しました。
第3回目の開催となる今回は、参加者総数は505名、応募作品は193作品が集まり、この中から厳正な選考を行った結果、最優秀賞作品には、「ONGMAP」(作者:yuki様)が選ばれました。なお受賞者には最優秀賞は100万円マッシュ賞・アップ賞は各20万円、部門賞・特別賞は5万円の賞金が贈呈されました。最優秀賞をはじめとする各受賞作品と作者は下記の通りです。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃◆┃ 「 Mash up Award 3rd 」の審査結果
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■最優秀賞 : 「ONGMAP」(作者:yuki様)
http://ongmap.com/
■マッシュ賞(アイデアを評価する賞):「StartCommand」
(作者:クリエイトシステム様)
http://www.startcommand.com/
■アップ賞(完成度を評価する賞):「authr」(作者:uchiyama2000様)
http://gethapp.com/yama/authr/
※本コンテストの詳細はこちらでご覧いただけます。
http://jp.sun.com/mashupaward/
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃◆┃ 総評
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第3回目となる今回の「Mash up Award 3rd」では、応募作品数が前回の108作品から193作品へとほぼ倍増となり、Mash upという新しい開発スタイルのさらなる普及と発展の可能性を感じることができました。
また、応募作品の実用度、完成度が前回よりも大きく向上し、新たなアイデアを取り入れた作品も数多く応募されました。用途や、テーマを特化させた作品が増加したことも、全体的なレベル・アップにつながっています。
一方、今回のコンテストに併せて、Mash upの意義やその魅力を伝えるべく、全国4都市で開発者向けイベント「Mash up Caravan」を開催し、総計250名を超す方々にご参加いただきました。リクルートとサンでは、こうしたイベントの実施もMash upという開発スタイルの普及に貢献できたのではないかと考えています。リクルートとサンでは、今後も様々な面から新たな開発スタイル「Mash up」の普及を支援していく予定です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎提出作品の傾向
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
●提出作品には、以下のような傾向が見られました。
・前回のコンテストで数多く見受けられた地図を使った作品が減少し、音声を利用したサービスやカーナビやコピー機などのデバイスで利用できるサービスなどバラエティに富んだ作品が提出された。
・猫好きユーザーに焦点を当てたサービスやゲーム的要素を盛り込んだサービスなど、用途やテーマを特化させることで、作品のコンセプトを明確にし、完成度を高めた作品が増加した。
・YouTube、Twitter、ソーシャル・ブックマーク等のユーザー参加型サービスを組み込んだ作品が増加した。
・マッシュアップサービスを開発するためのプラットフォーム型サービスが増加した。
●更なるMash upの普及への課題
193作品という応募作品数からは、Mash upという開発スタイルの普及を強く感じることができますが、Mash upのさらなる普及にはまだいくつかの改善すべき点が存在します。主な課題は次の通りです。
(1)WebAPI提供側のサービス稼働率向上とレスポンス速度向上
(2)WebAPI利用側の立場に立ったWebAPI仕様の策定と、利用者とのコミュニケーションによるWebAPI仕様の改善
(3)WebAPIに関する技術情報、ライブラリ、チュートリアルの提供と開発者コミュニティの育成
次回コンテストの開催やこれらの課題解決への取り組みを通じて、リクルートおよびサンは、今後も新たな開発スタイル「Mash up」の普及を支援していきます。
■受賞作品に対する今後の取り組み
受賞者様と共に、各社のビジネスへの応用や協業の可能性を探りたいと考えています。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃◆┃ 「Mash up Award 3rd」コンテストの概要
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・募集内容:リクルート・サンをはじめ、合計29の企業・団体が提供するリソース(API・開発ツール・プログラムコード・サーバーなど)を利用した新しいネットサービス
・募集期間:2007年6月27日〜2007年9月10日
・エントリー者数:505名 応募作品数:193作品
・主催:株式会社リクルート、サン・マイクロシステムズ株式会社
※部門賞・特別賞を含む全受賞作品の一覧及び詳細情報は、添付資料をご覧ください。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎リクルートの実証研究機関「メディアテクノロジーラボ」および「つくるぶ」について
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
メディアテクノロジーラボ(以下MTL)は、2007年4月に設立された、明日のメディア・コミュニケーションを創造する実証研究機関です。
「Mash up Award」や、本アワードをサポートしてきたデベロッパー応援プロジェクト「つくるぶ」は、MTLの実証研究の一つとして運営されています。
「つくるぶ」では、6月27日の開設以来、一般ユーザーからの評価・コメントを手軽に得られるPC用ウェブサイト向けツール「サイトスカウター」や、デベロッパーが自身のサービスをプラグインとして提供できる携帯電話向けマイページサービス「携帯ブックマーク」(本日より提供開始)等を提供してきました。今後もデベロッパーの皆様に対して様々な機能・コンテンツを提供し皆様のサービス開発を応援していきます。
▼詳細は下記URLよりご覧ください。
http://www.recruit.jp/newsrelease/2007/10/new/NR20071001