小型軽量のドローン一体型 UAV・レーザ測量システム「UL-2」を発売　リアルな3Dカラー点群の取得に最適

2022-09-20 10:45

最先端技術を駆使したPENTAX計測機器の製造・販売を行うTIアサヒ株式会社(本社：埼玉県さいたま市、代表取締役：田中秀彦)は、UAV・レーザ測量システム「UL-1」の後継機種「UL-2」の国内販売を2022年10月1日に開始予定です。

UAV・レーザ測量システムは、UAV(Unmanned Aerial Vehicle：無人航空機、通称ドローン)を活用し、上空からレーザを照射して広範囲の三次元データを取得する装置です。

●ドローンMatrice 300にレーザスキャナ、カメラを搭載
「UL-2」の機体にはDJI JAPAN 株式会社のMatrice 300を採用。ロングレンジの2Dレーザスキャナに加えて、オリジナル小型カメラを搭載しています。(UL-2の画像は、実際の製品とは外観が異なる場合がございます)

●前機種よりも飛行時間が延長され、安全面も向上
飛行時間：最大約27分(※ホバリング時)　前機種よりも約8分延長
衝突回避のため、全方向に障害物センサーを装備しました。

●「UL-2」の計測可能範囲
120万m2／1フライト(東京ドーム約24個分)
※計測設定条件　対地高度：100m　飛行速度：4m／秒　飛行時間：25分

●「UL-2」のシステムの構成
・ドローンの機体：Matrice 300
・ロングレンジ(300m)の2Dレーザスキャナ
・オリジナル小型カメラ
・全方向に障害物センサーを装備
・3周波GNSS受信機　高データレートIMU
・総重量は9kg(前機種よりも5.2kg軽量化)

●付属するソフトウェア
撮影情報、航跡データ及び、スキャナの点群を合わせ、鮮明な3Dカラー点群が出力できます。
・航跡処理ソフト
・点群生成ソフト
・点群カラー化ソフト

●価格について
標準価格は、オープン価格のため、お問い合わせ下さい。

●森林地帯における地表面の計測
「UL-2」は、ToF(タイム・オブ・フライト)方式のレーザスキャナを搭載しています。森林地帯を例に挙げると、植生表面で反射したレーザのリターン信号に加え、植生の隙間から地表面に到達したレーザのリターン信号も受信できるため、下図のようにフィルタリング処理で植生のデータを取り除くことで、地表面のデータが得られます。

※URLをクリックしていただくと、画像がご確認いただけます。

点群処理ソフトを使用した森林での計測例

(1)点群オリジナルデータ(付属のソフトによるデータ)

(2)から(4)は、(1)をもとにした点群処理ソフトの成果物です。

(2)植生フィルタリング後

(3)メッシュ処理後

(4)面生成処理後

TIアサヒ株式会社について　～約90年にわたり、測量機を製造～

1933年に測量機の製造を開始した株式会社富士製作所をルーツに持ち、1976年PENTAXのブランド名を冠しました。そして、2009年にTIアサヒ株式会社を設立いたしました。測量機器及び計測機器の開発、製造並びに販売からアフターサービスまでご提供をしております。主な製品は、トータルステーション、GNSS受信機、UAV・レーザ測量システム、地上型3Dレーザスキャナ(TLS)、各種ソフトウェアです。過酷な条件下でも高精度であり、なおかつ操作は簡単にをモットーに高い信頼性を誇るペンタックスの測量機は、国内外のお客様から絶大な信頼を得ています。近年では、レーザスキャナやUAV・レーザ測量システムを提供し、建設現場の生産性向上と発展に貢献をしております。