『キーマンズネット』がIT担当者300人にアンケート!「DWH(データウェアハウス)の導入状況」

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:柏木 斉)が運営するIT製品情報サイト『キーマンズネット』(http://www.keyman.or.jp/)は、IT製品の導入状況や製品の選定ポイント、IT担当者の関心事がわかるコーナー「IT担当者300人に聞きました」を公開しています。
今回は企業のIT担当者492人を対象に「DWHの導入状況」を調査。利用目的や満足度、重視ポイントなどから、DWHの導入実態が明らかになりましたので、調査結果の一部をお知らせします。

▼「DWH(データウェアハウス)の導入状況」記事はこちらから
http://www.keyman.or.jp/at/infosys/bi/30004367/

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■全体で16%が「導入済み」、導入予定者の導入予算は「1000万円未満」が過半数
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最初に「DWHの導入状況」について尋ねたところ、全体では16%が導入済み、4.9%が検討中という結果となった。この結果を従業員規模別に見ると、規模が大きくなるにつれて「導入済み」の割合が大きくなっている。1001名以上の大企業においては「既に導入済み」の割合が、「追加リプレイスなし」「追加リプレイスあり」を合わせて30.5%となり、逆に100名以下の中小企業では2.0%の導入率にとどまる結果となった。DWH自体が高価であることや、大企業に比べて一般的にデータ量が少ないと思われる中小企業では、DWHのメリットを感じにくいという背景があるのだろう。しかし昨今では、DWHアプライアンスや、それを利用したクラウドサービスなどの登場により、以前に比べて安価に利用できるようになってきており、今後は中小企業でも導入が進むと思われる。

関連してDWHを「導入済み」「導入予定」と回答した方に、その「導入予算」を尋ねたところ、導入済みでは「500万円未満」「500万~1000万円未満」を合わせた「1000万円未満」と回答した割合が41.6%という結果だったのに対して、導入予定では「1000万円未満」の回答割合が53.1%と、過半数を超える結果となった。現在導入を予定しているユーザの間では、以前よりも低コストでDWH構築ができるという認識が広まってきているようだ。

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■導入目的は販売/影響分析、連携させたいシステムはBIや会計システムが上位
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次に、DWHを「導入済み」「導入予定」と回答した方に、「導入の目的」を尋ねたところ、導入済みでは1位「販売/影響分析」63.6%、2位「経営分析」44.2%、3位「在庫/物流分析」40.3%と続き、導入予定では、1位「販売/影響分析」78.1%、2位「経営分析」68.8%、3位「顧客分析」53.1%と続く結果となった。

関連して、DWHを「導入済み」「導入予定」と回答した方に、「連携させたいシステム」についても尋ねてみたところ、導入済みでは1位「BI」56.6%、2位「会計システム」44.7%、3位「CRM・SFA(Sales Force Automation)」31.6%と続き、導入予定では、1位「会計システム」64.5%、2位「BI」58.1%、3位は「グループウェア・コラボレーションシステム」、「SCM」が同率で32.3%と続く結果となった。

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■導入済みでは「パフォーマンス」、導入予定では「導入コスト」を重視する傾向に
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次に、DWHを「導入済み」「導入予定」と回答した方に「重視ポイント」を、「最も重視する」から「3番目に重視する」まで回答してもらった結果、導入済みでは1位「パフォーマンス」51.9%、2位「導入コスト」50.6%、3位「分析手法」37.7%、4位は「扱えるデータ量」、「運用コスト」が同率で35.1%と続き、導入予定では1位「導入コスト」64.5%、2位「運用コスト」48.4%、3位「分析手法」45.2%、4位「パフォーマンス」38.7%、5位「セキュリティ」25.8%となった。

導入済みではシステムのパフォーマンスを重視する割合が高く、導入予定では導入・運用に関するコストを重視する割合が高かった。DWHはシステム構築後も増え続けるデータ処理を続けるため、継続的なチューニング作業が欠かせず、運用にもそれなりのコストが発生する。DWHの有用性が社内で認識され、多くのユーザが利用することになれば、今までなかった様々なパターンでのデータ参照が発生し、また追加のチューニング費用がかかることもあるため、コスト面での懸念は大きいようだ

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<調査概要>
○調査期間:2011年9月13日~2011年9月21日
○有効回答数:492
○調査対象:キーマンズネット会員

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