スマートフォンサイトユーザビリティランキング2024 <企業サイト編>発表
1位はJ:COM スマホの操作性が優れた情報通信会社が4位まで独占
トライベック株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:後藤 洋 以下、トライベック)は、「スマートフォンサイトユーザビリティランキング2024」を発表いたしました。本ランキングではPCで対象としている150社のうちBtoC事業を展開する50社を対象に、全7業界・50サイトの企業サイトにおけるユーザビリティ(使いやすさ)が担保されているかを100点満点で評価いたします。調査は2023年8月下旬から10月下旬にかけて実施いたしました。
スマートフォンサイトユーザビリティランキング2024<企業サイト編> トップ10
調査結果の概要
昨年から開始したスマートフォンユーザビリティランキング。ほぼ1人1台が持つ情報端末であり、ネットが繋がればいつでもどこでも情報取得が可能であることから、スマートフォンサイトは企業と生活者を繋ぐ重要な場であることは言うまでもありません。生活者のあらゆるニーズに対して適切な情報発信が求められる企業Webサイトとして、スマートフォンならではのユーザビリティを提供する必要があるでしょう。
今回実施した調査のうち、ユーザビリティランキングスコアの平均スコアは81.03点(昨年:80.65点)、昨年比で+0.38となり、全体平均が上昇する結果となりました。
昨年に引き続き、J:COM、UQコミュニケーションズ、ソフトバンク、auをはじめとした情報通信業界のWebサイトが上位にランクイン。
また、食品・飲料、証券・保険、自動車・自動二輪業界のWebサイトも上位にランクインする結果となり、オフラインだけでなく、オンライン上でもユーザーとのコミュニケーションに重きを置いている傾向にあることが伺えます。
上位企業のスマートフォンサイトに見られる取り組み
PCの画面と比較しスマートフォンの限られた画面サイズの中で、ユーザーに対して快適な情報探索を提供しなければなりません。ランキング上位の企業を見ると、ユーザーが目的の情報を取得するまでにストレスを感じさせないような工夫をしている企業が多く見られました。
味の素ではページ全体が長くならないようアコーディオンを用いて情報をコンパクトに配置。一方auは、ゆっくりと下へスクロールする場合(熟読時)はヘッダーが消えページ全体を広く見せるなど、スマートフォンならではの閲覧体験に配慮したWebサイトとなっています。
また本調査では、スマートフォン特有の操作性(タップ、スワイプなど)への配慮を評価する項目があります。例えば、PCのWebサイトと同じコンテンツであっても、スマートフォンサイトではスワイプ操作が可能なカルーセルで配置するといった工夫など、三菱UFJニコスをはじめとした多くの企業で見られました。
評価基準の改定ポイント
1.アクセシビリティを考慮したサイト構造
オウンドメディアにおける企業と生活者の関係構築の面では、「ユーザーの利用環境を問わず企業サイトが快適に利用でき、スムーズに情報取得ができる」という点が重視されるようになってきました。
また、デジタル庁の取り組みや障害者差別解消法の改正などの動きにより、今後さらに多種多様なユーザーの利用を考慮した企業サイトの提供が求められます。
「自動スライドのカルーセルに一時停止ボタンを用意している」など、障害のある人だけではなく、さまざまなデバイスや環境で利用するすべての人が、平等に利用しやすいWebサイトを提供し、全体としても質の高いユーザビリティを実現している企業として、三井住友海上やNTTドコモなどが挙げられます。
2.カスタマージャーニーに沿った情報の十分な提供
カスタマージャーニーとは、ユーザーがサイトへ来訪し、情報取得したのちに購入やお問い合わせをするまでの過程を捉え、可視化したものです。本調査では弊社が定めた企業ごとのカスタマージャーニーをもとに、ユーザーがサイト内回遊においてスムーズに情報を取得し、アクションを起こせるかという点を評価します。
今年度は弊社のこれまで培った知見とChatGPTを掛け合わせ、ビッグデータを活用したカスタマージャーニーを設定。
味の素のトップページでは個人向けの商品・レシピ情報や、法人/投資家向けの企業情報・IR情報などが1-2スクロール目に収まっていることで、ユーザーが目的とする情報への導線が、見つけやすく掲載されています。またJ:COMは、追従メニューから商品・サービスやサポートページなどの主要ページにサイトのどこからでも遷移することができます。新規・既存顧客のニーズに対応し快適なサイト内行動を実現しています。
評価対象
「情報通信」、「自動車・自動二輪」、「銀行・クレジットカード」、「証券・保険」、「商社・流通・小売」、「食品・飲料・生活用品」、「鉄道・運輸」の7業界、50サイト。
評価方法
トライベック・ブランド戦略研究所のユーザビリティ診断プログラムを用いて、「A.アクセス性」、「B.サイト全体の明快性」、「C.ナビゲーションの使いやすさ」、「D.コンテンツの適切性」、「E.ヘルプ・安全性」の5つを評価軸におき診断を実施。
参考資料
企業サイト(スマートフォン)トップ10 ※()内は前年順位
順位 企業/サイト名
1.J:COM(2)
2.UQコミュニケーションズ(1)
3.ソフトバンク(6)
4.au(9)
5.明治(4)
6.味の素(12)
7.キリン(3)
8.三井住友海上(8)
9.三菱自動車(14)
10.佐川急便(10)
企業サイト(スマートフォン)業種別トップ10 ※()内は前年順位
順位 業種名
1.情報通信(1)
2.食品・飲料・生活用品(2)
3.鉄道・運輸(5)
4.証券・保険(3)
5.自動車・自動二輪(4)
6.銀行・クレジットカード(6)
7.商社・流通・小売(7)
◎ Webユーザビリティランキング2024についてはこちら
URL:https://brand.tribeck.jp/usability/
◎主要企業50サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら
URL:https://brand.tribeck.jp/usability/ranking/2024sp/
◎「Webユーザビリティランキング2024<企業編>調査報告オンラインセミナー」を開催いたします。
セミナーの詳細についてはこちら
URL:https://www.tribeck.jp/event/webinar/20240118/
会社概要
会社名 :トライベック株式会社
所在地 :東京都港区赤坂7丁目1番1号 青山安田ビル3階
代表者 :代表取締役社長 後藤 洋
設立 :2001年9月4日
資本金 :3億1千万円
事業内容:デジタルマーケティング支援事業、DXプラットフォーム事業、エクスペリエンスマネジメント事業、メディア/広告代理事業
URL :https://www.tribeck.jp/
本調査に関するお客様からのお問い合わせ先
トライベック株式会社 トライベック・ブランド戦略研究所所長 長谷山
TEL:03-5413-0177 / FAX:03-5413-0178 / E-MAIL:mail@tribeck.jp