コドモン、保育者向けの「手遊び」動画を制作 鎌倉女子大学との産学連携  ~子どもの発達を支援・把握できる「手遊び」提供で保育の質向上を目指す~

2024-12-09 10:00
画像 : 「手遊び」動画の1シーン

株式会社コドモン(本社:東京都港区、代表取締役:小池義則)は、全国の保育施設(認可保育園・認定こども園等)や乳幼児教育に関わる保育者などを対象にした、「手遊び」動画55本を制作したことをお知らせします。

動画は、コドモンが運営する保育現場での資質や専門性向上に寄与する保育者のためのオンライン研修サービス「コドモンカレッジ」が、鎌倉女子大学(神奈川県鎌倉市)との「産学連携」の一環として、同大学児童学部児童学科の浅井拓久也准教授とゼミ生15人で制作したものです。「手遊び」を子どもと楽しむ遊びの手段として紹介するだけではなく、「手遊び」それぞれの動作が子どもの発達状況の把握や、子どもの成長にどのような効果をもたらすのかを具体的に解説していることが特徴です。

■動画制作の背景

厚生労働省が定める「保育所保育指針」では、「子ども一人ひとりと丁寧に関わる保育」が求め
られています。子どもを一斉に束ねて行う保育活動ではなく、それぞれの発達状況に応じて子どもと向き合う保育活動が求められていますが、1人の保育者が複数の子どもを保育している状況において、保育者が子どもの発達状況や成長を細かく観察するのが難しいという課題があります。

そこで注目したのが「手遊び」です。これまで「手遊び」は、おやつの時間など活動開始前に子どもの関心を引き出すきっかけとしてや、保育活動の隙間時間に子どもが退屈しない目的で行われてきました。しかし、「手遊び」をすることは、子どもの発達状況を細かく理解できたり、歌うことや手を動かすで子どもの成長を促したりと、保育者が子どもの様子を細かく把握する大きな助けになります。

また、世の中には数多くの「手遊び」動画があふれており、現場の保育者もどの「手遊び」が子どもにとってどのような効果があるのかを、見定めるのが難しい状況になっています。そこで、こうした保育現場の諸課題を解決できないかと「コドモンカレッジ」の講師でもある浅井准教授に相談したところ、賛同を得たことから、ゼミ生も参加した「手遊び」動画の制作に至りました。

■動画の内容

今回、「手遊び」の動画を5つのジャンルに分け、合計55本を制作しました。具体的なジャンル名と制作本数、活用できる場面やポイントは次の通りです。

・活動の導入(7本)
 ※絵本読み聞かせの前、活動時に守る約束を伝える、午睡の前などに活用できる動画
          
・生活習慣(11本)
 ※外遊び後や食事前の手洗い促し、着替え前、散歩やお出かけ前などに活用できる動画

・粗大運動、微細運動(12本)
 ※運動遊びの前、戸外遊びの前、運動会の練習前などに活用できる動画

・知識、言語、形(12本)
 ※英語遊びや手話表現の前、制作遊びの前、未満児クラスの形遊びなどに活用できる動画

・感情、コミュニケーション(5本)
 ※新年度のはじまり、感情の概念の理解、名前の認識に活用できる動画

・季節、行事(8本)
 ※プールなど夏の遊び、節分やハロウィンなどの行事に活用できる動画

■「手遊び」動画に期待すること

<鎌倉女子大学 児童学部児童学科 浅井拓久也准教授のコメント>

「保育者の皆さんには、動画内の『手遊び』を覚えて終わりにしてほしくありません。なぜこういう『手遊び』になっているのかを考え、自分ならこのような『手遊び』にするのに、と応用させてほしいと考えています。手遊びには『これが正解』というものはないからです。動画内の『手遊び』は、学生ならではの経験から作られた『手遊び』です。動画内の『手遊び』をきっかけに自分の『手遊び』を発展させていくことで、保育者のスキルも向上しますし、スキルの高い保育者が増えることで保育業界もどんどん良くなっていくことを期待しています。」

■「手遊び」とは

「手遊び」とは、乳幼児を対象にした、歌と手の動作が一つになった遊びのことです。①遊具などを準備しなくても簡単に子どもが楽しめること、②手遊びの動作に子どもの成長につながる効果が詰まっていること、③子ども一人ひとりの発達段階を把握できること─が魅力です。子どもが手遊びをすることで得られる効果として、次の3つがあります。

・体の発達
「手遊び」では、生活や遊びの動作を引き出すことができるため、自然と力の入れ方が身に付き、感覚を磨くことができます。また、手は「外部の脳」と言われており、手遊びでは左右の手のバランスをよく使い動かすため、脳の活動が発達することにつながります。さらに、歌と動作が一つになっているので、反射機能やリズム感覚も磨かれます。

・言語能力やコミュニケーション能力の発達
「手遊び」の歌の中には、たくさんの言葉が使われており、楽しみながら手遊びをすることで、子どもたちは自然と言葉を覚えていきます。言葉を単に覚えるだけではなく、言葉の意味を考えることにもつながります。また、保育者や保護者、さらに子ども同士で手遊びを行うことで、自然とコミュニケーションが深まります。

・心の発達
「手遊び」の中で、名前を呼ばれると「自分を見てもらえている」「大切にされている」といった自己肯定感が生まれます。また、手遊びの歌は視覚的な絵や映像がないため、子どもたちは手遊びで出てくる言葉を想像しながら遊んでいます。そのため、想像力を養う効果もあります。

株式会社コドモン 会社概要

◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。

・保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」
https://www.codmon.com/
保育・教育施設で働く先生と保護者に対して、子どもたちと向き合う時間と心のゆとりを持っていただくための各種支援ツールを提供するSaaSです。園児情報と連動した成長記録や指導案などを記録する機能をはじめ、登降園管理や保護者とのコミュニケーション機能など、先生の業務負担を大幅に省力化しながら、保育の質を高める環境づくりの支援をしています。

・保育者向け研修サービス「コドモンカレッジ」
https://college.codmon.com/
現場で働く保育者の資質や専門性向上に寄与するオンライン研修サービス。時節に合わせたライブ研修と好きな時間に視聴できる研修動画を通して学びの機会を提供します。研修は専門家や有識者が担当し、短時間で現場で活かせる知識を深められます。ICTコドモン利用の有無に関わらず全ての保育関係者が無料で参加可能です。

・園児募集・採用支援サービス「hoicil」
https://www.hoicil.com/
保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる「園児募集・採用支援サービス」です。施設の魅力を伝えられる専用のホームページを作成しPRすることで、地域の保護者や求職者、保育学生はより自分にあった園を探せます。少子化による定員割れや保育士不足に備え、約5,000施設以上の保育施設が活用しています。

・保育施設向けECサイト「コドモンストア」
https://store.codmon.com/
施設運営に欠かせない衛生用品や玩具・遊具、施設備品を取り扱っているECストアです。こども施設の使用環境を考慮し、安全で耐久性のある商品を厳選して取り扱っています。バイヤーの選定背景や作り手の想いなども一緒にユーザーへお届けしています。ICTコドモン利用の有無に関わらず、全ての保育施設がご利用可能です。

<広報に関するお問い合わせ先>

株式会社コドモン 広報担当
TEL :080-7303-6026 / 080-4466-6738
MAIL :press@codmon.co.jp

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