【北海道 東川町】第3回「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペ各賞が決定! ユルギス・グラスマニスさんが隈研吾賞(最優秀賞)を受賞

優秀賞3作品、佳作8作品も決定。隈氏「コロナ後の新しいライフスタイルを共にする家具として挑戦的な作品」

写真文化首都「写真の町」東川町が、建築家隈研吾氏とともに実施する第3回『「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペ』の各賞が6月25日に決定しました。最優秀賞である「隈研吾賞」を受賞したのは、ラトビアのユルギス・グラスマニスさんとなりました。

審査委員長隈研吾氏(左)と、最優秀賞を受賞したユルギス・グラスマニスさん(右)
審査委員長隈研吾氏(左)と、最優秀賞を受賞したユルギス・グラスマニスさん(右)

2021年からスタートし、今年第3回目の開催となる『「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペ』の各賞が6月25日に北海道東川町にて開催された表彰式にて発表、授与されました。
最優秀賞となる隈研吾賞はラトビアのユルギス・グラスマニスさんが受賞。優秀賞には、マーコ・フローリアン・ベアーさん(ドイツ)、イ・ヨンヒさん(韓国)、イ・ヒョンジョンさん(韓国)の3作品が受賞しました。
コンペは、KAGUのある豊かな(丁寧な)暮らしを育み、建築と家具が育む新たなライフスタイルの発信を目指し、世界中の30歳以下の学生を対象に実施。今回のテーマは「外における家具」で、34国地域より564件(エントリー:48国地域より1619件)の提出をいただきました。
東川町複合交流施設せんとぴゅあⅠにて開催された表彰式には、隈研吾審査委員長を筆頭とする審査員をはじめ、5月に発表された入選作品12作品の提出者20名、うち18名(日本、韓国、中国、台湾、ラトビア、タイ、ドイツ)が参加して実施されました。

授賞者の方々。本コンペは、国境を越えた若手人材交流・育成の場を目指している
授賞者の方々。本コンペは、国境を越えた若手人材交流・育成の場を目指している

受賞者コメント

ユルギス・グラスマニスさん

言葉に表せないほどうれしくて光栄な気持ちで隈研吾賞を受けることができました。
ヨーロッパ以外で海外へ行くのははじめてで、しかも私がいつか訪れたいと夢見ていた場所、日本へ来ることができるなんて信じられません。それは、自分を駆り立てて夢を追い求めることが実を結ぶ可能性があることの証明だと感じています。

まず最初に、ほかの多くの才能あるデザイナーたちがいる中で、私を隈研吾賞に選んでくださった審査員の皆様に心から感謝申し上げます。新しいデザイナーを新たな高みに導くために、一生懸命取り組んでくださった審査員の皆様に感謝の意を表します。また隈研吾&東川町KAGUデザインコンペを実現させてくれた主催者の皆様にも深い感謝の意を表します。参加する機会を得たことに感謝しています。創造的なマインドにとって、「機会」こそが最も重要なものだと私も感じています。

私と一緒にここに立つ資格を得た、ほかの参加者にも感謝を意を表したいと思います。皆さんの作品はそれぞれ特別で際立っていました。本当に輝かしいプロフェッショナル達の作品を見ているような気持ちになりました。これは非常に貴重な経験であり、これからもっと多くの新しいデザイナーがこのコンペに挑戦し、さらなる高みを目指すことを願っています。私の中でデザインの世界で夢を追い求める気持ちが高まりました。そのため、関わってくださった全ての皆様に、再度感謝の意を表したいと思います。

隈研吾賞(最優秀賞)受賞のユルギス・グラスマニスさん作品
隈研吾賞(最優秀賞)受賞のユルギス・グラスマニスさん作品

審査委員長 隈研吾氏コメント

第3回KAGUデザインコンペのテーマ「外における家具」というのは、家具のコンペとしてはある意味非常に挑戦的なテーマだったと思います。家具というのは普通は室内であり、外における家具というのは限られた用途のものが多いと思います。コロナ後の新しいライフスタイルを築く時、私たちは「外」という場所が非常に重要になるだろうと考えました。東川はそういった新しいライフスタイルにおいては非常に恵まれた場所です。自然が美しく、澄んだ水は最高の品質。この恵まれた自然のある東川は新しいライフスタイルを考える時まさに主役になれる場所だなと思い、このテーマを選びました。
難しいテーマでしたが、世界34の国・地域から素晴らしい作品が出てきました。そして、どの作品も非常に挑戦的な考え方を持った作品でした。審査のプロセスも大変緊張するものでしたが、最終的には非常にいい案が選ばれました。

隈研吾賞(最優秀賞)について

隈研吾賞(最優秀賞)はユルギス・グラスマニスさん(ラトビア)の作品です。コロナ後となるこれからの時代、森や林の中で本を読んだり仕事したりすることがもっともっと増えてくると思います。そういう時にぴったりの家具が出てきたなと思いました。これからの未来を予言するような家具だと感じています。木にもたれかけるデザインですが、木に対する優しさがある。あまり木が痛まないようにやさしさがある家具であり、ユルギス・グラスマニスさんはそんな優しさをもっているデザイナーです。

第3回「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペ開催概要


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